更新日: 2024.09.02 その他家計

「この時期は傷むから」と毎日400円の社食ランチにする夫。手作り弁当に比べてコストはどうなのでしょうか?

「この時期は傷むから」と毎日400円の社食ランチにする夫。手作り弁当に比べてコストはどうなのでしょうか?
夏の暑い時期は食中毒の危険性などもあるため、弁当より社食を利用する場面も少なくありません。しかし、毎日社食ランチを利用していると、お弁当を持参する場合と比較するとかなりの無駄遣いになっているのではないかと気になる方もいらっしゃるでしょう。
 
そこで今回は、社食ランチと手作り弁当ではどれくらい発生するコストが違うのかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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社食ランチと手作り弁当のコストはどれくらい違う?

株式会社ニチレイフーズの「全国お弁当事情に関する調査 2024」によると、手作り弁当のコストは一食あたりの全国平均額は222.3円です。最も平均を下回る都道府県は群馬県の168.2円、最も上回るのは沖縄県の273.6円でした。
 
そのため、弁当を社食ランチにすると、平均約178円、都道府県別で考えても126~232円ほど費用がかさむでしょう。
 
たとえば、月22日の出勤で社食ランチにした場合、平均で月約3900円コストが追加でかかるため、弁当が傷みやすい6~9月だけでも1万6000円近く食費がプラスで発生します。
 
1回あたり「400円」の社食の値段は外食費用などと比較すると安い設定にはなっているものの、毎日利用すると1ヶ月間でまとまった金額になるといえるでしょう。
 

社食の方がコスパがいい!? 社食と手作り弁当のメリット・デメリット

弁当は社食に比べると費用を抑えられますが、そのほかの費用が発生します。そのため、必ずしも弁当のほうがコスパがいいとはいえないでしょう。
 
社食と手作り弁当のメリット・デメリットは表1の通りです。
 
表1

メリット デメリット
社食 ・手間・時間がかからない
・夏でも衛生面が安心
・栄養バランスを考えて社食を提供している
・場合によっては栄養が偏る可能性がある
・弁当より費用がかかる
弁当 ・費用を抑えられる
・自分で栄養バランスなどを考えられる
・ちょうどいいボリュームの調整が可能
・弁当の具材以外の費用が発生する
・弁当を作る時間がかかる

※筆者作成
 
厚生労働省のe-ヘルスネットによると、社食は福利厚生はもちろんですが、従業員の健康の維持・増進、生活習慣病の予防などの目的も持っているということです。
 
そのため、400円でバランスのいい食事ができるのであれば、積極的な利用を検討してもいいでしょう。
 
しかし、自分でメニューを選べるため、夫が好きなものばかりを食べていると、場合によっては栄養が偏る可能性もあります。また、食べたいものを一品追加したり増量したりすると、さらに食費がかさむでしょう。
 
反対に、弁当であれば食べる量が決まっているため、費用はかなり抑えられます。また、自分でメニューを考えられるため、栄養バランスの偏りなども調整しやすい点がメリットです。
 
ただし、弁当を作る時間や光熱費・夏の時期に必須な保冷剤など、直接的には見えにくい費用が発生しています。
 
例えば、前述の調査によると、弁当を作る平均時間は17分57秒でタイムパフォーマンスがいいとはいえません。そのため、社食の400円と弁当を作る際にかかる全ての費用を足して比較すると、コスパの差がない可能性も考えられます。
 

社食ランチを続けると月3900円ほど食費がかさむ可能性あり|頻度を考え栄養バランスの良さや時短の強みを生かそう

毎日400円の社食ランチと手作り弁当を比較すると、社食ランチは1ヶ月で3900円ほど費用がかさむことが分かりました。
食中毒などが発生しやすい6〜9月だけの利用であっても1万6000円ほどプラスの出費になるため、コスト面を重視するなら傷みにくい食材でお弁当を作るなどの対策をとることも方法の一つでしょう。
 
しかし、社食ランチの利用にもメリットはあります。朝から弁当を作る手間や時間を短縮できること、栄養バランスの整った食事が提供されていること、調理が完了してすぐの料理を食べられることで食中毒のリスクが低いことなどです。
 
社会人にとっての昼食は、午後の仕事を乗り切るための重要なエネルギー源でもあるため、費用面やその他のさまざまな事情を考慮して、どのように昼食をとるか検討するといいでしょう。
 

出典

株式会社ニチレイフーズ 全国お弁当事情に関する調査 2024
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット[情報提供]社員食堂の上手な活用法
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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