更新日: 2024.09.02 その他家計
エアコンは「つけっぱなし」のほうが電気代がかからないと聞きました。日中は仕事で家にいませんが、それでもつけていた方がいいのでしょうか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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エアコンはつけっぱなしにしたほうがいい?
パナソニック「エオリア」調べによると、夏の睡眠時にエアコンを一晩中つけっぱなしにしている人は「28%」という結果でした。一方、一晩中つけっぱなしにしない理由としては「電気代がかかるから」が一番多い結果となりました。
同調査にて実際に夏の夜間、朝まで8時間使用した場合を調べたところ、1時間当たりの消費電力(冷房時)は平均92ワットとなり、8時間で約23円という結果も発表されています。
外気温と設定温度の差が大きいほど、エアコンの消費電力量が多くなるため、夜間は昼間よりも電気代はかからないでしょう。エアコンは室温を適温にした後、温度をキープするために使用する電力量は少量であるためです。
夜間だと「エアコンはつけっぱなにしたほうが電気代は安い」のは正解となることもありますが、温度差の大きな日中は不正解となるため注意が必要です。
つけっぱなしによる電気代の差
ダイキン工業株式会社が実施した「エアコンはつけっぱなにした方が電気代は安い」を検証したデータが公表されています。最高気温36.3度で天気は晴時々曇、エアコン設定は冷房26度の自動風量で設定しています。
9時~23時まで「つけっぱなし」と「30分ごとに入り切り」で運転したところ、9時~18時の時間帯は30分間であればエアコンを切らずに「つけっぱなし」にしたほうが消費電力量は少ないという結果でした。
ただし、外出する時刻や時間が長いにもかかわらず「つけっぱなし」にしていると「こまめに入り切り」するより消費電力量は多くなりました。30分以上外出してエアコンを消す場合には、つけっぱなしにしているよりも電力消費が減っているためです。
日中は外気温との差も大きいため、仕事で長時間不在となる場合にはエアコンは切った方が電気代がかからないでしょう。
エアコンの効果的な使い方
エアコンの電気代を節約するためのポイントを紹介します。まず、フィルターを1年間掃除せずほこりがたまってしまうと消費電力が約25%も増える、という結果が報告されています。そのため、こまめにフィルター清掃をすることが大切です。
室外機の周りに障害物があると熱を効率的に逃がせないため、物や植物などがある場合は撤去してください。
エアコンは、設定温度を上げ下げするのではなく、風量を上げたほうが省エネにつながります。より効率的な運転で圧縮機の負荷を抑えることができる「自動風量」にしましょう。
また、温度のムラができないようにするために、サーキュレーターを活用することもおすすめです。ぜひエアコンを効率的に使い、電気代を節約しましょう。
エアコンは長時間居ない場合には消そう
日中こまめにオンオフする場合にはつけっぱなしのほうが電気代はかかりませんが、仕事など何時間も不在にする場合には、消したほうが電気代はかかりません。一方、夜間は外気との温度差が低いため、つけっぱなしにしたほうが省エネです。
エアコンの最新機能も活用しながら、省エネに励みましょう。
出典
パナソニック株式会社コミュニケーションデザインセンター「エオリア」 熱帯夜に必見! 睡眠時のエアコン電気代を検証“朝までつけっぱなし”の電気代は約23円!
ダイキン工業株式会社 missiou5-1 「つけっぱなしがお得”という説は本当なのかを検証せよ!」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー