健康のために毎朝夫婦で「もずく」を食べていますが、出費がすごいです。食べる頻度を減らすべきでしょうか？

もずくは海藻の一種で栄養が豊富なため、毎日食べて健康の維持を目指している方もいるでしょう。ただし、毎日家族で食べる場合、費用がいくらかかるのかが気になります。また、とりすぎると健康に支障をきたす場合があるため、1日あたりの摂取量には注意が必要です。
 
本記事では家族2人でもずくを毎日食べた場合にかかる費用と、適切な摂取量はどの程度なのかを解説します。食費の平均支出との比較や、もずくを食べるメリットとデメリットも解説するのでぜひ参考にしてください。

もずくを食べるメリットとデメリット

もずくを毎日食べるとさまざまなメリットがありますが、過剰摂取するとデメリットが生じる場合もあります。ここからはもずくを食べるメリットとデメリットを解説します。
 

もずくを食べるメリット

もずくは栄養が豊富なため、食事に取り入れると健康面でさまざまなメリットがあります。もずくに含まれる栄養素は以下の通りです。
 

・たんぱく質
・脂質
・炭水化物
・ナトリウム
・カリウム
・カルシウム
・マグネシウム
・リン
・鉄
・銅
・マンガン
・ヨウ素
・セレン
・ビタミン

 
もずくには多くの栄養素が含まれているのに加えて低カロリーなため、生活習慣病の予防にも向いているようです。
 

食べ過ぎはデメリットが生じる場合も

もずくに含まれる栄養素は、摂取しすぎるとデメリットが生じる場合もあります。表1にて、栄養素別にみていきましょう。
 
表1

もずくに含まれる栄養素	摂取しすぎで起こる可能性のある症状
マグネシウム	下痢になる場合がある
リン	カルシウムの吸収を阻害する
ヨウ素	甲状腺炎や甲状腺がんを引き起こす可能性がある
ビタミン（B6）	重度の神経障害などを引き起こす
鉄分	多臓器機能不全、昏睡、痙攣の可能性がある

出典：厚生労働省 e－ヘルスネット「マグネシウム」「リン」、厚生労働省 eJIM「ヨウ素」「ビタミンB6」「鉄」の情報を基に筆者作成
 
栄養素によっては摂取しすぎるとデメリットがありますが、食事による過剰症は少ないといわれています。過剰症は食事以外で摂取した場合に発生する可能性があるため、サプリメントや健康食品で摂取する際は気をつけましょう。
 

もずくを毎日食べた場合にかかる費用を食費の平均支出と比較

もずくの場合は、1日約70グラムを目安に食べるといいといわれています。スーパーマーケットで購入する際は1パックあたり70グラム程度のもずくを選ぶといいでしょう。70グラム×3個入りパックのもずくは、スーパーマーケットなどで160円程度で販売されているようです。
 
毎朝1パック食べる場合は、2人だと1ヶ月で3個入りパックが20個必要です。そのため、2人家族の場合は20個×160円で1ヶ月3200円程度かかります。
 
総務省統計局「家計調査報告［家計収支編］2023年（令和5年）平均結果の概要」によると二人以上の家族の場合、食費にかける平均支出は1ヶ月あたり8万6554円で、そのうち「野菜・海藻」は1ヶ月あたり8979円です。今回のケースでは、もずくだけで野菜や海藻にかける平均費用の3分の1以上をかけていることになります。
 
健康的な食事をとりつつ節約もするなら、もずくにかける費用を少しおさえてもいいかもしれません。
 

もずくを毎日食べると2人で3200円程度の費用がかかる

もずくは適量を食べれば体にいい食品のため、食べる際は1日あたりの摂取量を守るようにしましょう。過剰にとると体調を崩すおそれもあるため注意が必要です。
 
もずくの1日あたりの摂取量の目安は70グラム程度で、スーパーマーケットでは70グラム×3個入りパックが160円程度で販売されています。1ヶ月あたりの費用に換算すると、2人家族で3200円程度です。
 
2人以上の家族が消費する野菜や海藻の平均支出は1ヶ月あたり8979円であるため、この場合、もずくが3分の1以上を占めることになります。節約を意識するなら、もずくを食べる頻度を2日に1回にするなど、回数を減らすのもいいでしょう。
 

出典

厚生労働省
　e－ヘルスネット　マグネシウム
　e－ヘルスネット　リン
　eJIM　ヨウ素
　eJIM　ビタミンB6
　eJIM 　鉄
総務省統計局 家計調査報告［家計収支編］ 2023年（令和5年）平均結果の概要（5ページ）
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー