更新日: 2024.08.30 その他家計

新しいエアコンを買ったのに「部屋が全然冷えない」と友人に相談したら「木造か鉄筋かで効きが違ってくるよ」と。エアコンの選び方&電気代を節約する方法を教えてください。

新しいエアコンを買ったのに「部屋が全然冷えない」と友人に相談したら「木造か鉄筋かで効きが違ってくるよ」と。エアコンの選び方&電気代を節約する方法を教えてください。
エアコンを新しく購入したのに「部屋が全然冷えない」と感じたことはありませんか?
 
部屋に合ったエアコンの選び方や電気代を節約する方法は意外と難しいですが、畳数の基準や選び方を事前に理解しておけば、オーバースペックのエアコンを選ぶことなく、無駄な予算の増加を防げます。
 
本記事では、エアコンの畳数表示の基準や選び方、さらに電気代を節約する方法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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エアコンの畳数表示「●畳〜▲畳」

エアコンの畳数表示には「●畳〜▲畳」という表記がありますが、これらは異なる条件の畳数を示しています。それぞれが示す目安は、次のとおりです。
 

・左側の「●畳」は木造平屋住宅(南向き和室)を基準にした畳数
・右側の「▲畳」は鉄筋集合住宅(中間層南向き洋間)を基準にした畳数

 
このように、それぞれの目安には異なる前提条件があることを理解しておく必要があります。鉄筋住宅は密閉性が高いため、木造住宅よりも表示される数字が大きくなっています。

 

畳数表示は1960年代の基準

畳数表示の基準は、1960年代の建物をもとにしています。当時はグラスウールが普及し始めた時期で、多くの建物の断熱性や気密性が低かったとされています。
 
現在の住宅は当時よりも断熱性や気密性が大幅に向上しているため、畳数表示通りのエアコンを設置すると、逆に暖房効率が低下する可能性があります。オーバースペックになることがあることを理解しておきましょう。

 

部屋の畳数より小さいタイプのエアコンで問題なし

畳数表示の基準が古いため、部屋の畳数よりも小さめのエアコンでも問題はないとされています。
 
ただし、二間続きの部屋やキッチン横のリビング、高層階、吹き抜け、大きな窓ガラスがある部屋は外気の影響を受けやすいため、部屋が冷えるまでに時間がかかったり、電気代が少し高くなったりすることがあります。このような場合には、大きめの畳数のエアコンが適していることがあるので、注意が必要です。
 
そのため、部屋の構造や設置場所、広さなどを家電量販店のスタッフに相談し、最適なエアコンを選ぶことが大切です。

 

6畳用と10畳用エアコンの電気代

エアコンの電気代の計算は、以下のとおりです。
 
・消費電力×1kWhあたりの電気代
 
1kWhあたりの電気代は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価である31円/kWhを使用します。
 
あるメーカーの6畳用エアコンの消費電力は560Wです。この場合、1時間あたりの電気代は約17円となります。また、8畳用エアコンの冷房時の消費電力が650Wの場合、1時間あたりの電気代は約20円となります。
 
ただし、製品や設定温度、使用環境によって消費電力は変動するため、注意が必要です。

 

エアコンの電気代を節約する方法

エアコンの電気代を節約する方法は、以下のとおりです。
 

・カーテンで日差しを遮る
・エアコンの温度を上げる
・必要なときだけ使用する
・フィルターを定期的に清掃する
・サーキュレーターで空気を循環させる
・室外機のまわりに物を置かない

 
経済産業省 資源エネルギー庁の「無理のない省エネ節約」によると、冷房を28度に設定し、使用時間を1日1時間短縮すると、年間で消費電力が18.78kWh削減でき、電気代を約580円節約できる可能性があります。
 
また、エアコンのフィルターを月に1回から2回清掃することで、清掃しないフィルターと比較して消費電力が年間31.95kWh削減でき、電気代を約990円節約することができます。
 
エアコンの使い方を工夫することで、効果的な節電・節約が可能です。

 

6畳用エアコンの使い方を工夫して節約しよう!

エアコンの畳数表示は古い建物を基準にしているため、部屋の畳数よりも小さいエアコンでも問題ないとされています。
 
しかし、部屋の構造によっては外気の影響を受けやすく、冷暖房効率が低下することがあるため、大きめのエアコンを選ぶほうが適切な場合もあるため注意が必要です。
 
エアコン選びに不安がある場合は、店舗のスタッフに相談することをおすすめします。また、日常的にエアコンの使い方を工夫し、電気代を節約するよう心がけましょう。

 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 無理のない省エネ節約
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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