更新日: 2024.08.30 その他家計

「節約のために洗濯槽の掃除はしない」という母。本当に節約になっているのでしょうか? 衛生面が心配です…。

「節約のために洗濯槽の掃除はしない」という母。本当に節約になっているのでしょうか? 衛生面が心配です…。
「洗濯槽の掃除は電気代がかかりそう」
 
「洗濯槽の掃除は時間がかかる」
 
このような理由から、洗濯槽の掃除をしていない方もいるのではないでしょうか。
 
本記事では、洗濯槽の掃除をしないことでどの程度の節約になるか、またそれが衛生面でどのようなリスクを伴うかを解説します。洗濯槽掃除の目安や方法についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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洗濯槽の掃除は必要?

洗濯槽は、洗濯をすることで石けんカスや水アカなどの汚れがたまるため、定期的な掃除が必要です。比較的新しい洗濯機であってもカビ発生による汚染が始まっている恐れがあり、使用年数にかかわらず掃除しなければなりません。
 
また、毎日洗濯している場合と週2~3回ペースの洗濯では、カビの発生しやすさが異なります。洗濯槽のカビは、洗濯頻度が少ないほど発生しやすく、特に1人暮らしの方の場合は、平均よりも洗濯頻度が少なくなりやすいため、カビによる汚染が起こりやすい点に注意が必要です。
 

衣類に汚れや臭いがつくこともある

しっかり洗濯しているにもかかわらず、衣類に黒や茶色のカスがついていた経験がある方も多いのではないでしょうか。
 
洗濯後についている黒や茶色のカスの正体は、洗濯槽で発生したカビです。何度洗濯してもカスがついている場合には、洗濯槽の掃除が必要ということになります。
 
洗濯槽のカビをそのままにしておくことで、洗濯後に汚れやカスがついてしまうだけでなく、悪臭が残ってしまうケースも多くみられます。また、カビのついた衣類を身につけることによって、カビを吸い込んでしまい、最悪の場合にはアレルギー症状を引き起こす恐れもあります。
 

洗濯槽の掃除機能でかかるコスト

洗濯槽の掃除をする場合には、洗濯機に備わっている洗浄機能を活用するのが一般的です。本記事では、Panasonicが推奨する洗濯槽のお手入れ方法を参考に、発生する電気料金や掃除にかかる時間について見ていきましょう。
 
Panasonicが推奨するお手入れ方法は、次のとおりです。

・すすぎ前に「自動槽洗浄」
 
・洗濯後に「カビ菌除菌」
 
・洗濯後に「自動槽乾燥」

すすぎ工程の際に、きれいな水を追加して洗濯槽の汚れを落とす「自動槽洗浄」機能は、衣類をすすぐ前に約3分間の洗濯槽洗浄を行います。公益社団法人「全国家庭電気製品公正取引協議会」が設定している電気料金目安31円/kWhを基に計算すると、1回の洗浄にかかる電気代は約0.2円です。
 
自動槽洗浄以外にもさまざまな機能が採用されており、所要時間は30分~3時間、電気代は1回の運転で20~30円と低コストでお手入れできます。
 

月1回を目安に洗濯槽の掃除をしよう

洗濯槽のなかは常に湿度が高いため、衣類の汚れや石けんカスがたまり、カビが繁殖しやすい環境となっています。カビ汚染を防ぐためにも、月に1回程度を目安に洗濯槽掃除を行いましょう。
 
最低でも2ヶ月に1度は行い、家族の人数が多い方や洗濯頻度が少ない方は、カビが繁殖しやすくなっている恐れがあるため、掃除頻度を増やすことも大切です。
 
月に1回の洗浄であれば、1回の洗浄運転で20~30円の電気代しか発生しません。いくつかの機能を併用したとしても大きな電気代が発生するわけではないため、「掃除をしないことによって節約になる」とはいえないでしょう。
 

洗濯槽の掃除におすすめのクリーナー

洗濯槽を掃除する際は、洗濯機の洗浄機能と併用して、クリーナーを使用しましょう。使用するクリーナーの種類は、製品によって異なるため、事前に使用説明書を確認する必要があります。
 
洗濯槽洗浄で使用するクリーナーは、塩素系クリーナー、酸素系クリーナー、重曹の3種類です。早く簡単に掃除したい方には、塩素系クリーナーがおすすめです。塩素の臭いが気になる方や肌が弱い方は、酸素系クリーナーや重曹を使用しましょう。
 
ドラム式洗濯機、縦型洗濯機どちらでも使用できますが、メーカーによって使用を推奨しないクリーナーがあるため、自身の洗濯機に合わせて選ぶことが重要です。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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