更新日: 2024.08.25 その他家計
暑いのでエアコンをつけたまま寝ていますが、電気代が心配です。節約を考え、夜は扇風機やサーキュレーターのみを使うべきでしょうか?
今回は、エアコンと扇風機・サーキュレーターを比較し、どちらが節約に繋がるのかを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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エアコンの電気代
1時間当たりの電気代は以下のような計算式で求められます。
1時間当たりの電気代=消費電力(kW)×電力料金単価(円)×1(時間)
ここでは電力料金単価について、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が令和4年7月22日に改訂した目安「31円/kWh」を採用します。消費電力は、部屋の大きさや使用状況によって異なるため、該当機種のカタログなどで確認しましょう。
今回は、パナソニックの「CS-LX224D(6〜9畳用)」と「CS-LX284D(8〜12畳用)」の消費電力と電気代を比較します。それぞれの消費電力は表1の通りです。
表1
CS-LX224D(6~9畳用) | CS-LX284D(8~12畳用) | |
---|---|---|
定格消費電力 | 425W | 515W |
最小消費電力 | 110W | 110W |
最大消費電力 | 920W | 1150W |
出典:パナソニック「各品番の仕様」より筆者作成
表1のデータを1時間当たりの電気代の計算式に当てはめると、それぞれの1時間当たりの電気代は表2の通りです。
表2
CS-LX224D(6~9畳用) | CS-LX284D(8~12畳用) | |||
---|---|---|---|---|
1時間当たり | 24時間当たり | 1時間当たり | 24時間当たり | |
定格消費電力 | 約13円 | 約316円 | 約16円 | 約383円 |
最小消費電力 | 約3円 | 約82円 | 約3円 | 約82円 |
最大消費電力 | 約29円 | 約684円 | 約37円 | 約857円 |
出典パナソニック「各品番の仕様」より筆者作成
エアコンの電気代はエアコンの機種や使用状況によって異なるため、一概にいくらかかるといえません。そのため、上記は参考程度にしてください。
扇風機とサーキュレーターの電気代
扇風機の電気代は、メーカーやモデルによって異なります。最大運転時における消費電力は21W程度のものが多いです。これをふまえて考えると、1時間当たり約0.5円になります。サーキュレーターの1時間当たりの電気代も扇風機と同様に約0.5円です。
扇風機とサーキュレーターは、エアコンに比べ電気代を抑えられることがわかります。さらに、最近では省エネタイプのモデルがあり、これを選べばさらに電気代を効果的に節約できるでしょう。
エアコンの代わりに扇風機やサーキュレーターを使うべきか?
節約を考えた場合、夜間は扇風機やサーキュレーターを使用する方が有効的です。これらの電気製品は比較的電気代が安く、効率よく室内の空気を循環させることで涼しさを得ることが可能です。
ただし、扇風機やサーキュレーターはエアコンのように空気を冷却することはできないため、特に気温が高い夜や湿度が高い日には、熱中症のリスクが高まります。
かといってエアコンだけを使用して、冷房で温度を低くすると電気代が上がってしまいます。エアコンを利用するときは、冷たい空気を扇風機やサーキュレーターを使って、循環させて部屋全体の温度を均一に保つと、電気代の節約にもつながり、快適さを保てるでしょう。
扇風機やサーキュレーターはエアコンと併用しよう
エアコンを使い続けると、電気代が高くなる一方、扇風機やサーキュレーターは1時間当たりの電気代が1円にも満たないため、節約に適した選択肢といえるでしょう。夜間はこれらの機器を使い、エアコンの使用を減らすことで、電気代を大幅に節約できる可能性があります。
ただし、夏場は夜も非常に暑いので、我慢をせずにエアコンを利用しましょう。エアコンを利用するときは、扇風機やサーキュレーターを併用すると節約にも繋がります。快適な睡眠環境を維持しつつ節約を実現することが大切です。
出典
三菱電機 1時間あたりの電気代
パナソニック CS-LX224D(6~9畳用)
パナソニック CS-LX284D(8~12畳用)
パナソニック 扇風機とサーキュレーターの電気代を比較
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー