更新日: 2024.08.24 その他家計
エアコンの送風機能の役割とは?「電気代節約」に繋がる上手な使い方を解説
本記事では、エアコンの送風機能について、また、その節約効果について解説します。エアコンをよく使う方はぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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エアコンの送風機能とは?
エアコンの「送風機能」とは、取り込んだ空気をそのまま風として送り出す機能です。冷房や暖房機能を用いる際には、空気を冷やしたり暖めたりして送り出しますが、送風機能では温度・湿度は変わりません。送風機能は扇風機やサーキュレーターのように、空気を循環させるために用いられます。
温度と湿度には影響を及ぼさないことを考えると、暑い時期に送風機能だけで乗り切ることは難しいでしょう。熱中症の危険性も高まるため、気温と湿度を確認して使用しなければなりません。
また、エアコンの冷房機能を使う場合、内部に結露ができやすくなるといわえています。結露を乾燥させカビの繁殖を防げる可能性があります。ただし、送風機能はどのエアコンにも搭載されているわけではありません。現在お使いのエアコンに送風機能がついているか説明書を見て確認してみましょう。
エアコンの送風機能にかかる電気代
送風時と冷暖房時の電気代を比較します。
あるメーカーのエアコンで、それぞれのモードを使用した際の定格消費電力は以下の通りです。
・冷房時:2900(170 ~ 2950)ワット
・暖房時:2650(120 ~ 3955)ワット
・送風時:16.9ワット
以上を基に、1時間当たりの電気代を計算します。電気代は「定格消費電力(ワット)÷1000×電気料金単価(円/キロワットアワー)」の式で求めます。なお電気料金単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会のホームページより、31円/キロワットアワーです。
・冷房時:約5円~91円
・暖房時:約4円~123円
・送風時:約0.5円
計算をしてみると、送風時の電気代は冷暖房時よりも大幅に安い傾向があることが分かります。しかし、送風をするならば扇風機の方が安く済むのではないかと考える方もいるでしょう。
あるメーカーのリビング用扇風機の消費電力は、21ワット~42ワットです。同じように1時間使った場合の電気代を計算すると、約0.7円〜1.3円になります。そのため、上記のエアコンの場合は、扇風機を使うよりも送風機能を使った方がお得になる可能性があります。
送風機能の上手な活用方法
送風機能を活用すれば、冷房や暖房の効果を高められる可能性があります。具体的な方法は以下の通りです。
・冷暖房使用前、空気を循環させるために一度送風機能を使う
空気の流れを作ることで、冷暖房の効きがよくなる
・冷房時、送風する方向を天井と平行にする
冷たい空気は床付近にたまりやすいため、送風で循環させることで体感温度を下げられる
また、送風機能ではエアコン内部のカビの防止や除湿効果も得られる可能性があるため、衛生面での効果も期待できます。送風機能を活用することで、電気代をおさえながら快適に過ごしましょう。
送風機能を活用すれば電気代をおさえながら快適に過ごせる
製品などによっても異なる可能性がありますが、送風機能は、冷房時、暖房時よりも大幅に消費電力が小さく、費用も5分の1ほどです。そのため、送風機能を最初に使って空気を循環させておいたり、冷暖房の合間に送風機能を使ったりすることで、冷暖房の時間が最小限におさえられ、節約効果を得られる可能性があります。
さらに、内部のカビを防ぐ効果もあるといわれているため、エアコンを清潔に保つために送風機能を利用することもよいでしょう。
送風機能を使えば、扇風機やサーキュレーターよりも、お得になる場合もあります。お使いのエアコンの機能を説明書で確認し、送風機能があれば使い方を確認しましょう。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー