更新日: 2024.08.18 その他家計
暑がりの夫と息子が各部屋でエアコンを「つけっぱなし」にしています…1日12時間の使用で1ヶ月の電気代はどのくらいですか?
そこで今回は、6畳用のエアコンを例に、2部屋で1日12時間使用した場合の電気代を算出します。さらにエアコンの節約方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
6畳用のエアコンにかかる電気代
エアコンは製品によってかかる電気代が異なるほか、対応畳数によっても消費電力に差が見られます。6畳用のあるエアコンの消費電力は、110~920ワットとのことです。
電気代は以下の式で計算できます。
「消費電力(キロワット)×使用時間×電気代単価(円/キロワットアワー)」
なお、電気代単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している31円/キロワットアワーを使用します。今回は消費電力425ワットのエアコンを例に、12時間使用した場合の電気代を算出してみましょう。
上記のエアコンを12時間使用すると、1日あたり約158円の電気代がかかる計算です。毎日12時間使用した場合の電気代は、1ヶ月(30日)で約4740円です。
使用するエアコン数が増えた場合の電気代
6畳用のエアコン(消費電力425ワットの場合)を12時間使用した場合の電気代が分かったところで、使用する台数が増えるといくらになるのかを見てみましょう。
同時に使用する台数ごとに、かかる電気代を表1にまとめました。なお、今回は全て消費電力425ワットのエアコンを使用したと仮定しています。
表1
同時に使用する台数 | 12時間の電気代 | 1ヶ月の電気代 |
---|---|---|
1台 | 約158円 | 約4740円 |
2台 | 約316円 | 約9480円 |
3台 | 約474円 | 約1万4220円 |
4台 | 約632円 | 約1万8960円 |
※筆者作成
今回のケースである2台同時使用では、1日あたり約316円、1ヶ月で約9480円の電気代がかかると分かりました。さらに夏場は、リビングでもエアコンをつけていると想定できます。3台になると電気代は1万4000円を超えるため、家計への影響は大きくなるでしょう。
ただし、使用環境や製品によってもエアコンにかかる電気代は変動します。あくまで目安として参考にしてください。
エアコンにかかる電気代をなるべくおさえる方法
エアコンにかかる電気代は、使い方次第で安くおさえられるかもしれません。少しでも電気代を節約したい方は、以下の方法をお試しください。
●こまめにフィルターやエアコンを掃除する
●設定温度を上げる
●自動運転や節電機能を活用する
●室外機の周辺に物を置かない
●サーキュレーターや扇風機で冷えた空気を循環させる
●窓やドアの開け閉めは最低限にする
●カーテンなどを活用して外からの熱を防ぐ
ちょっとした工夫で、毎月の電気代をおさえられます。経済産業省資源エネルギー庁によると、31度の外気温時にエアコン(2200ワット)の冷房設定温度を27度から1度上げて1日9時間使用した場合年間で約940円、フィルターを月に1、2回掃除すればフィルターが目詰まりしているエアコンと比べて年間約990円の節約につながるとの結果が出ています。
上記の方法を家族にも共有しておくことで、より節約効果が期待できるでしょう。
エアコン2台(消費電力425ワットの製品)を1日12時間使用した場合の電気代は1ヶ月で9500円ほど
今回の算出結果から、2台のエアコン(消費電力425ワットの6畳用製品を想定)を12時間使用した場合の電気代は、1ヶ月で約9500円であると分かりました。リビングのエアコンも使用していると想定すると、3台にかかる電気代は約1万4200円です。製品や使用環境によっても電気代は変動しますが、複数のエアコンを同時に使用することでその分電気代が高くなり、家計の大きな負担となります。
電気代を少しでも節約したい方は、今回ご紹介した使い方を意識してみましょう。家族全員で取り組むことで、より節約効果が期待できます。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 エアコン
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー