更新日: 2024.08.16 その他家計
電気代を節約するために買い物に行くたび「エアコン」を消していますがあまり効果がみられません。何がいけないのでしょうか?
本記事では、エアコンのつけっぱなしが節電につながるパターンを紹介するとともに、さらに電気代を節約するためのエアコンの使い方を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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エアコンのつけっぱなしが節電につながるパターン
スイッチをこまめにオンオフするよりも、つけっぱなしにしていたほうが節約につながるパターンを紹介します。夏場のエアコンの使い方で迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
ちょっとした買い物で外出するとき
近所のスーパーへ買い物に行ったり子どもの送り迎えなどで自宅を30分ほど空けたりするくらいであれば、エアコンはつけっぱなしにしておいたほうが節約につながる可能性が高いでしょう。
エアコンの消費電力は、設定温度に到達するまで大きくなります。一方で、設定温度に達すると、消費電力は小さくなります。30分の外出であってもエアコンの電源を切ると、夏場であれば室温はみるみるうちに上昇するでしょう。もう一度エアコンをつけたときに、設定温度まで室温を戻すために消費電力が増加し、電気代がかさんでしまうおそれがあります。
そのため、30分ほどの外出であればこまめにスイッチをオンオフするのではなく、つけっぱなしにして室温を維持していたほうが、電気代を抑えられる可能性があるでしょう。
エアコンの設定温度と外気温の差が大きいとき
エアコンの設定温度と外気温の差が大きいほど、設定温度になるまでに時間がかかり、電気代がかかってしまうと考えられます。真夏の日中は外の気温が非常に高く、少しの時間でもエアコンを切れば室温がすぐに上昇してしまうため、日中はつけっぱなしにしておいたほうが電気代の節約につながる可能性があるでしょう。
ただし、外気温がそこまで高くない日や夜で、エアコンのスイッチを切ってもすぐに室温が上昇する可能性が低い場合は、30分ほどの外出でもスイッチをオフにしたほうがよいケースもあります。
さらに節電するためのエアコンの使い方
ここでは、エアコンの電気代を抑えるための、スイッチのオンオフ以外の工夫を紹介します。夏場の電気代を抑えるためには、できる対策から実践していくことが大切です。
自動運転を利用する
エアコンを節電するには、自動運転を利用するのがおすすめです。エアコンを利用するとき消費電力を抑えようと「弱」で運転する人も多いかもしれません。しかし、最初から「弱」でエアコンを動かすと、設定した温度に到達するまでに時間がかかってしまい、余計に電気代がかかってしまうおそれがあります。
自動運転は、最初にフル稼働して部屋の温度を一気に下げますが、設定温度に到達すると自動で「弱」に切り替え、室温を維持します。効率的に部屋の温度を下げて維持するため、消費電力を抑えられるでしょう。
サーキュレーターなどをあわせて利用する
リビングが広くエアコンの冷たい空気が全体に行き渡らないときは、サーキュレーターや扇風機を利用しましょう。部屋全体が冷えないからとエアコンの設定温度を下げてしまうと、電気代がかさんでしまいます。
エアコンから出る風に背を向けるようにしてサーキュレーターや扇風機を設置すると、エアコンの冷たい風が部屋の奥まで行き渡るようになります。サーキュレーターなどを活用することで反対にエアコンの設定温度を上げることができれば、電気代の節約につながるでしょう。
経済産業省資源エネルギー庁によれば、外気温度が31度でエアコン(2.2キロワット)の冷房設定温度を27度から28度まで上げた場合、1日9時間の使用で年間約940円の節約になるとのことです。
帰宅後は換気してからエアコンをつける
長時間自宅を空けて帰宅したとき、部屋の中の温度が外よりも暑いと感じたときは、エアコンをつける前に一度換気をしましょう。部屋の中の温度が高いままエアコンをつけると、設定温度まで冷やすのに時間がかかり、消費電力が大きくなってしまいます。
窓を開けて換気を行い、少しでも部屋の温度を下げてからエアコンをつけることで、電気代の節約が期待できます。窓が2つある部屋であれば、両方開けると空気の通り道ができて効率的に部屋の熱気を外に逃がせるでしょう。
エアコンのこまめなオンオフは余計に電気代がかさむ可能性あり
猛暑でエアコンを消すとすぐに室温が上がってしまうような状況では、30分ほどの外出であれば、エアコンをつけっぱなしにしたほうが節電につながる可能性が高いといえます。
そのほかにも、自動運転やサーキュレーターなどの活用、換気してからの利用などを意識すると、さらに電気代の節約が期待できるでしょう。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 エアコン
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー