更新日: 2024.08.14 家計の見直し
節約のため毎年夏はシャワーだけにしています。ガス・水道代はどれくらい節約できるでしょうか?
そこで今回は、シャワーのみの入浴の場合と、浴槽にお湯をため、かつシャワーを使う場合とで水道代とガス代を比較します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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夏をシャワーだけにした場合、ガス・水道代はどれくらい節約できる?
夏場(6月〜9月)シャワーのみの場合と浴槽にお湯をためる場合を比較して、どれだけ節約できるのかを解説します。なお、入浴の際の条件は以下のように仮定します。
・シャワーのみの場合は、シャワー使用時間15分
・一般的な浴槽(200リットル)にお湯をため湯船に入り、シャワーを3分間使用
これらの条件下での水道代とガス代を計算し、比較します。
シャワーだけにした場合にかかるコスト
まずは、シャワーだけにした場合の水道代とガス代を計算してみましょう。
【水道代】
東京都水道局の調査によると、シャワーを3分間流しっぱなしにした場合、約36リットルの水を消費するようです。仮に15分間シャワーを浴びた場合、約180リットルの水を消費する計算になります。1リットルあたりの水道代を0.24円と仮定すると、かかる水道代は1日につき約43円です。
【ガス代】
ガス代の計算式は以下の通りです。
湯量(リットル)×上昇温度(度)÷(ガス給湯器の熱効率(%)×ガスの発熱量(カロリー/立方メートル)) × ガス単価(円/立方メートル)
水温を20度から40度に上昇させた場合で、ガス給湯器の熱効率を80%、発熱量は都市ガスの1万750カロリー/立方メートルと仮定します。また、ガス単位は一般家庭の平均である30立方メートル使用した場合の162円とします。
シャワーのみ15分間使用した場合の湯量は、約180リットルです。よって、かかるガス代は1日につき約68円です。水道代と合わせると、1日あたり約111円です。1ヶ月(30日と仮定)でかかるコストは約3330円になり、夏(6月〜9月)の4ヶ月間で約1万3320円です。
浴槽にお湯をためた場合にかかるコスト
次に、浴槽にお湯をため湯船に入り、シャワーを3分間使用した場合の水道代とガス代を計算してみましょう。
【水道代】
湯船に200リットルのお湯をため、シャワーは先述の通り3分間で約36リットルのお湯を使用します。水道代の1リットルあたりの単価を0.24円とした場合、かかる水道代は1日につき約57円です。
【ガス代】
ガス代の計算は以下の通りです。
200(リットル)×20(度)÷(0.8(%)×1万750(カロリー/立方メートル))×162.00(円)=約75円
先述の通り、3分間シャワーを使用した場合の湯量は約36リットルのため、同様に計算すると約14円です。そのため、2つを合計するとかかるガス代は1日につき約89円です。
水道代と合わせると、1日あたり約146円です。1ヶ月(30日と仮定)でかかるコストは約4380円となり、夏(6月〜9月)の4ヶ月で約1万7520円です。
以上を踏まえ「シャワーのみ」と「湯船とシャワー」を比較すると、夏(6月〜9月)の4ヶ月間で約4200円の出費の差が生まれることが分かります。
シャワーのみにするデメリット
夏にシャワーのみにするデメリットはおもに以下の通りです。
・疲労回復効果が得られにくい
・免疫力が低下しやすくなる
湯船に入ることは、血液の循環をよくしたり、体の老廃物を流したりできる可能性があるといわれています。逆にシャワーだけの場合、疲労回復効果を十分に得られず、夏バテの原因になる場合があります。
シャワーのみにした場合、約4200円の節約が期待できる
夏(6月〜9月)シャワーのみで済ませた場合は、湯船に入る場合と比べて約4200円水道代とガス代を節約できる可能性があることが分かりました。
しかし、時間やお金の節約のためにシャワーのみで済ませると、それが原因で体調を崩し、湯船に入る以上の手間とお金がかかってしまう可能性があります。そのため、週末だけでも湯船に入るようにするなどの工夫をし、自分の健康も守りながら上手に節約していきましょう。
出典
東京都水道局 暮らしと水道
東京ガス 一般契約料金
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー