更新日: 2024.08.05 その他家計
友人が「冷水シャワー」を始めたそうですが、本当にガス代節約になるの?「温水シャワー」と1ヶ月比較!
今回は、温水シャワーと冷水シャワーそれぞれにかかる料金について比較し、どの程度ガス代を減らせるかについて解説します。また、冷水シャワーが体にどのような効果を与えるかについてもまとめました。
シャワーにかかるコストが知りたい方や、冷水シャワーの効果が気になる方は参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
シャワーにかかるコスト
通常のシャワーを使った場合、東京水道局によると1分間で使用する水の量は約12リットルです。水道料金は自治体が管理しており、電気代やガス代と異なり、地域ごとに料金設定が異なりますが、温水・冷水どちらの場合も水道料金は同じくかかります。
仮にシャワーを15分使用した場合、水量は約180リットルであり約43円の水道代がかかります。なお、こちらの算出には、東京水道局の目安料金である、1リットルあたり0.24円を使用しています。
また、温水シャワーを使用する場合は水を設定温度まで温める必要があり、かかるガス代は以下の計算式で求められます。
「上昇させる温度×水量÷(熱効率×発熱量)×ガス代単価」
今回は上昇温度を20度、水量を180リットル、発熱量を1万750キロカロリー、熱効率を80%、ガス代単価を164.05円とします。
シャワーを1回あたり15分程度使う場合、かかるガス代はおおよそ1回あたり約69円です。毎日シャワーを1回浴びた場合の1ヶ月(30日と仮定)のガス代は約2070円であることが分かりました。
冷水シャワーにすると月にどのくらいガス代を節約できるのか?
1日に15分シャワーを浴びる場合の、冷水と温水それぞれにかかるコストが分かりました。冷水だけで済ませれば、ガス代がそのまま節約できることになります。
ここで、実際にどのくらい節約できるのかをまとめました。冷水シャワーを使用することで削減できるコストは表1の通りです。
表1
温水シャワー | 冷水シャワー | |
---|---|---|
水道代 | 約43円/15分 | 約43円/15分 |
ガス代 | 約69円/15分 | なし |
1回あたりのコスト | 約112円 | 約43円 |
1ヶ月あたりのコスト | 約3360円 | 約1290円 |
※筆者作成
温水シャワーを使用せず冷水シャワーのみを使用する場合、1ヶ月あたり約2070円のガス代が節約できる計算です。暑い時期の3ヶ月だけでも、約6210円の節約につながるといえるでしょう。
冷水シャワーによる効果
冷水シャワーには、ガス代を節約するメリットのほかにも、肌改善、メンタルヘルスの向上に役立つことが科学的に証明されているようです。
たとえば、肌を引き締めたり日焼けや暑さで火照った肌を冷やしたりする効果が期待できます。肌の赤みや炎症をおさえたいときに有効でしょう。
一方で、冷水はお湯と比べると洗浄力が落ちてしまいます。髪の毛を洗う際は、皮脂を落とす意味でもお湯の方が効果的といえるでしょう。また、夏場はクーラーのきいた部屋で過ごすことが想定されるため、体が必要以上に冷えてしまうおそれがあります。
冷水シャワーを浴びるタイミングには注意しましょう。
冷水シャワー1回で節約できるガス代は約70円|使い分けることがポイント
冷水シャワー1回で節約できるガス代は約70円、1ヶ月でおよそ2000円節約できる計算です。夏場や体が火照っている時などは冷水シャワーが効果的といえますが、汚れを落とすことを目的にした場合は効果が薄れてしまいます。
節約意識を持つことも重要ですが、状況や体調によって冷水シャワーと温水シャワーをうまく使い分けましょう。
出典
東京都水道局 もっと知りたい「水道」のこと
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー