更新日: 2024.08.05 その他家計
洗濯物の量が少ない日は「洗剤」と「柔軟剤」を”規定量の半分”しか入れない母。きちんと汚れは落ちているのでしょうか?
今回は洗濯で使う洗剤の量が規定よりも少ない場合でも、きちんと汚れは落ちるかどうかを解説します。使う洗剤の量と落ちる汚れについて知りたいと考えている方は参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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洗剤の種類による使用量と1回あたりのコスト
市販の洗濯用洗剤は、粉末タイプや液体タイプなど種類が複数あり、いろいろな商品が販売されています。また、販売店やメーカーによって販売価格も異なります。
大手メーカーが販売している洗濯用洗剤の価格帯の相場は、粉末洗剤で400円前後(800グラム)、液体洗剤で1000円前後(1キログラム)です。価格帯の相場価格をもとにして、6キログラムの洗濯物をドラム式の洗濯機で洗濯する場合のコストを考えていきます。
液体洗剤の場合、6キログラムの洗濯物で必要な洗剤量の目安はキャップ1杯(58グラム)です。1キログラムで約17回分となり、1回あたり約59円です。また、粉末洗剤の場合は1回あたりスプーン1杯(50グラム)が使用量の目安で、1箱で約16回分、1回あたり約25円です。
1回あたりの洗剤代で考えると、粉末洗剤の方が液体洗剤よりもコストはおさえられます。1日1回、1ヶ月毎日洗濯をした場合、粉末洗剤は約750円、液体洗剤は約1770円かかります。使用する洗剤の量を半分に減らした場合、それぞれかかるコストは半減するため、粉末洗剤で約375円、液体洗剤で約885円のコスト削減が可能です。
洗剤の使用量と汚れ落ちの関係性
洗剤の量は汚れを落とすための重要な要素です。汚れの量やかかるコストを考えて、規定量ではなく感覚で投入量を決めている方もいるかもしれませんが、おすすめはできません。洗剤量が少ない場合、洗濯物の量を問わず汚れを落とす能力が十分に発揮できない恐れがあります。
洗濯用洗剤には、一度落とした汚れを再度衣類につかないようにする成分が含まれており、洗剤の量が少ない場合、洗濯中に落とした汚れが再度ついてしまうかもしれません。
また、洗剤の量が少ないと洗濯物の汚れを落としきれず、蓄積するリスクもあります。汚れが蓄積すると、黒ずみや黄ばみの原因となるため注意しましょう。節約のつもりで洗剤の量を減らし、結果的に衣類の買い替えサイクルが早くなってしまっては本末転倒です。
洗濯にかかるコストを減らす方法
使用する洗剤量を減らすと汚れ落ちが不十分になるため、おすすめしません。洗濯にかかるコストを減らす方法は他にもいくつかあります。ここではその方法について紹介します。
まず、洗濯時に使用する水にお風呂の残り湯を利用しましょう。ただし、すすぎは残り湯ではなく、水道水を利用することが推奨されています。
その他、洗濯機は少量の洗濯物で毎日動かすのではなく、洗濯機の容量に合わせて一定量をまとめて洗って洗濯の回数を減らすと、省エネ・節約につながります。
経済産業省資源エネルギー庁によれば、洗濯機の定格容量(洗濯・脱水容量:6キログラム)の4割を入れて洗う場合と、8割を入れて洗う回数を半分にした場合では、電気代で年間約180円、水道代で年間約4360円の節約効果が得られるとのことです。
洗剤を規定量よりも減らすと汚れが落ちにくくなるためおすすめしない
6キログラムの洗濯物をドラム式の洗濯機で洗濯する場合の洗濯用洗剤規定量1回分の値段は、相場価格で計算すると、液体洗剤で約59円、粉末洗剤で約25円です。節約を目的に使用量を半分程度にした場合、1回あたりのコストは液体洗剤で約30円、粉末洗剤で約13円です。
ただし、洗濯時に洗剤の量を規定量以下にした場合、汚れを十分に落としきれないリスクがあります。汚れが十分に落ちなければ、黄ばみ・黒ずみの原因となってしまい、結果として衣類の買い替えサイクルを早める可能性が高くなるため注意しましょう。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 洗濯機
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー