更新日: 2024.08.03 その他家計
暑すぎて「乾燥機」がなくても洗濯物が乾きます。乾燥機の使用をやめたら毎月どのくらい「電気代」が変わりますか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
乾燥機について
電気を使用する乾燥機は2つの種類があります。
・洗濯乾燥機
・浴室乾燥機
それぞれ異なる特性と利点を持っており、電気代も大きく異なります。
洗濯乾燥機の電気代
洗濯乾燥機は、洗濯と乾燥の両方の機能を一つの機械で提供します。ヒーター式とヒートポンプ式の2つの主要なタイプがあります。ヒーター式は比較的安価ですが電気代が高く、ヒートポンプ式は初期費用が高いですが運転コストは低いのが特徴です。
ヒーター式の消費電力を1980ワットアワー、ヒートポンプ式の消費電力を標準モードで890ワットアワー、省エネモードで620ワットアワーと仮定して算出します。ヒーター式とヒートポンプ式、それぞれの電気代は表1の通りです。
表1
乾燥方式 | ヒーター式 | ヒートポンプ式 |
---|---|---|
消費電力量 | 約1980ワットアワー | 標準:約890ワットアワー 省エネ:約620ワットアワー |
洗濯~乾燥 1回あたりの電気代 |
約62円 | 標準:約28円 省エネ:約20円 |
※筆者作成
ヒーター式乾燥機は1回の使用で約62円の電気代がかかり、消費電力量も約1980ワットアワーと多いことが分かります。一方、ヒートポンプ式乾燥機では標準モードで約28円、省エネモードで約20円の電気代で済み、消費電力量もそれぞれ約890ワットアワーと約620ワットアワーで大幅に少なくなります。
仮に1日1回乾燥機を使用するとヒーター式では月に約1860円(62円×30日)です。ヒートポンプ式の標準モードでは月に約840円(28円×30日)、省エネモードでは月に約600円(20円×30日)となります。これに対し、乾燥機を使用せずに自然乾燥に切り替えた場合、この金額がそのまま節約できることになります。
特に、ヒーター式を使用している場合は、自然乾燥に切り替えることで節約できる金額が大きいです。
浴室乾燥機の電気代
浴室乾燥機は、浴室の空間を利用して衣類を乾燥させます。100ボルトの消費電力を1090ワット、200ボルトの消費電力を1860ワットとして算出します。浴室乾燥機の電気代は表2の通りです。
表2
100ボルト | 200ボルト | |
---|---|---|
消費電力量 | 1090ワット | 1860ワット |
1時間使用した場合の電気代 | 約29円 | 約50円 |
※筆者作成
仮に1日1回浴室乾燥機を使用すると、100ボルトの製品では月に約870円(29円×30日)、200ボルトの製品では月に約1500円(50円×30日)となります。これに対し、浴室乾燥機を使用せずに自然乾燥に切り替えた場合、この金額がそのまま節約できることになります。
乾燥機の電気代を節約する方法
洗濯乾燥機と浴室乾燥機の電気代を節約するための方法をご紹介します。
洗濯乾燥機の場合
経済産業省 資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」によると、衣類乾燥機の省エネ方法について、「まとめて乾燥し、回数を減らす」ことと述べています。
ただし、容量以上に洗濯をしてしまうと乾燥時間が長引いてしまい、電気代が多くかかってしまうおそれがあるので注意が必要です。
また、速乾モードは便利ですが、電気代が多くかかります。電気代を節約したい場合は、速乾モードの使用は最小限にとどめましょう。
さらに、室温や湿度を管理することも重要です。室温が高いと乾燥時間が長くなり、その分電気代がかかります。また、湿度が高い場所では洗濯物が効率よく乾きません。
浴室乾燥機の場合
浴室乾燥機を使用する際には、フィルターを定期的に掃除することが重要です。フィルターが汚れていると、乾燥効率が下がり、電気代がかかるでしょう。
浴室内の水分を取り除くことも大切です。浴室に水分があると、衣類が乾くまで時間がかかります。浴室乾燥機を使う前に、浴槽の水を抜いたり、床や壁の水を拭き取ったりするといいでしょう。
乾燥機の使用をやめると月に600円~1900円ほどの節約が可能
乾燥機を使用するのをやめて洗濯物を干すことは、種類や機能により幅はありますが、電気代節約に大きな効果があります。天候や季節が許す限り、洗濯物を外で干すことは、衣類を新鮮な空気で乾燥させるだけでなく、電気代の節約にもつながります。可能な限り自然の風で乾燥させてみてはいかがでしょうか。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約 衣類乾燥機
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー