更新日: 2024.08.04 その他家計
【実家暮らし】親に月3万渡してます。多いと感じていますが「妥当」なのでしょうか? 奨学金の返済があるので少なくしても大丈夫でしょうか?
本記事では、独身者が実家に入れる平均額について解説します。平均額を知ることで、自分が家に入れている金額が妥当かどうか判断しやすくなるでしょう。実家暮らしでお金を入れている方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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独身者が実家に入れる平均額
保険マンモス株式会社の「実家暮らしの方へのアンケート」調査によると、実家暮らしで家に入れているお金の平均額は4万257円(年換算48万3084円)でした。平均額でみると月3万円は少ないです。
年代別の平均額は、以下のとおりです。
●19歳以下:2万5663円(最高額3万円、最低額9000円)
●20〜30歳:3万3623円(最高額15万円、最低額5000円)
●31〜40歳:4万1875円(最高額20万円、最低額1000円)
●41〜50歳:4万6970円(最高額28万円、最低額1万円)
●51〜60歳:4万5000円(最高額10万円、最低額1万円)
●60歳以上:17万5000円(最高額20万円、最低額15万円)
年齢が高くなるほど、家に入れる金額も増える傾向が見られます。仮に、毎月2万5663円を入れる場合、年間で30万7956円を実家に入れることになります。
実家暮らしの単身者の生活費平均
実家暮らしの単身者の生活費に関する調査はほとんどないため、単身者向けの調査から実家住まいでかかる生活費について推測します。
総務省統計局「家計調査(家計収支編)2023年」によると、34歳以下の単身世帯(勤労者)の1ヶ月あたりの生活費は16万7633円でした。
支出の詳細は、図表1のとおりです。
【図表1】
項目 | 金額 |
---|---|
食費 | 3万8668円 |
住居費 | 3万5391円 |
水道光熱費 | 9821円 |
家具・家事用品費 | 4224円 |
被服・履物費 | 5676円 |
保健医療費 | 4680円 |
交通・通信費 | 2万1646円 |
教育費 | 9円 |
教養娯楽費 | 2万3297円 |
その他の消費支出 | 2万4222円 |
※総務省統計局「家計調査(家計収支編)2023年」をもとに筆者が作成
※四捨五入の影響で、合計金額が一致しない場合があります。
上記の項目から一人暮らしにかかる食費3万8668円、住居費3万5391円、水道光熱費9821円を除外すると、1ヶ月あたりの生活費は8万3753円となります。
あくまで推測ですが、実家暮らしの単身者の1ヶ月あたりの生活費は約8万3753円です。
奨学金の返済額
独立行政法人 日本学生支援機構によると、奨学金の返済例は以下のとおりです。
●第一種奨学金
●国公立大、自宅、貸与月額4万5000円(総額216万円)、返済期間14年の場合:返還月額1万2857円
●私立大、自宅、貸与月額5万4000円(総額259万2000円)、返済期間15年の場合:返還月額1万4400円
●国公立大、自宅、貸与月額4万5000円(総額324万円)、返済期間19年の場合:返還月額1万4210円
●私立大、自宅、貸与月額5万4000円(総額388万8000円)、返済期間20年の場合:返還月額1万6200円
上記を参考にすると、奨学金の返済は毎月1万2000〜1万6000円程度かかります。
家に入れる金額は家族と話し合って決めることが大切!
実家暮らしで家に入れているお金の平均額は4万257円です。ただし、19歳以下では2万5663円、20~30歳では3万3623円など、年齢によって差があります。
また、収入状況や実家のサポート内容(食事、洗濯、掃除など)も各個人で異なるため、平均額はあくまで参考指標とし、実際の金額は家族で話し合って決めることが大切です。お互いが納得する金額であれば、妥当と考えることができるでしょう。
この機会に、ぜひ家族で話し合ってみてください。
出典
保険マンモス株式会社 実家暮らしの方へのアンケート(PR TIMES)
総務省統計局 家計調査(家計収支編)2023年
独立行政法人 日本学生支援機構 大学 ・ 返還例
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー