更新日: 2024.08.03 その他家計
電気代が一番高い「エアコン代」は月に平均いくら?「サーキュレーター」「扇風機」の電気代と比較
本記事では、家庭の電力使用割合を紹介するとともに、エアコンやサーキュレーター、扇風機のおおよその電気代を紹介します。エアコンの節電対策についても紹介するため、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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家庭の電力使用割合
ここでは、経済産業省 資源エネルギー庁が公表している、家庭における電気の使用割合を表1にまとめました。夏の時期、19時ごろに使用されている電気の割合を紹介するため、どの家電製品から節電すればいいか、参考にしてください。
表1
エアコン | 38.3% |
照明 | 14.9% |
冷蔵庫 | 12.0% |
テレビ・DVD | 8.2% |
炊事 | 7.8% |
給湯 | 3.1% |
洗濯機・乾燥機 | 1.8% |
パソコン・ルーター | 0.7% |
温水便座 | 0.3% |
待機電力 | 4.0% |
その他 | 8.8% |
※経済産業省 資源エネルギー庁「夏季の省エネ・節電メニュー」を基に筆者作成
夏の夜、最も使用しているのはエアコンであることが分かりました。そのため、エアコンをうまく節電できれば、電気代の節約にもつながる可能性があるでしょう。
各電化製品の電気代
ここでは、エアコン・サーキュレーター・扇風機の電気代がおよそどのくらいになるかを計算していきます。なお、目安単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会で掲載している31円/キロワットアワーを用い、電化製品の電気代は「消費電力量(キロワットアワー)×電力量料金(円/キロワットアワー)」で計算します。
エアコン
エアコンの消費電力は、メーカーや種類、何畳用かなどの条件によって異なるため、今回は幅を持たせて400~600ワット(0.4~0.6キロワットアワー)として計算します。また、稼働時間は1日8時間とします。
0.4~0.6キロワットアワー×31円/キロワットアワー×8時間×30日=2976~4464円
エアコンを1日8時間稼働させた場合、1ヶ月(30日と仮定)の電気代はおよそ2976~4464円です。
サーキュレーター
サーキュレーターの消費電力は、メーカーや種類、何畳用かなどの条件によって異なるため、今回は幅を持たせて20~40ワット(0.02~0.04キロワットアワー)として計算します。また、稼働時間は1日8時間とします。
0.02~0.04キロワットアワー×31円/キロワットアワー×8時間×30日=約149~298円
サーキュレーターを1日8時間稼働させた場合、1カ月の電気代はおよそ149~298円です。
扇風機
扇風機の消費電力は、メーカーや種類、何畳用かなどの条件によって異なるため、今回は幅を持たせて2~35ワット(0.002~0.035キロワットアワー)として計算します。また、稼働時間は1日8時間とします。
0.002~0.035キロワットアワー×31円/キロワットアワー×8時間×30日=約15~260円
扇風機を1日8時間稼働させた場合、1カ月の電気代はおよそ15~260円です。
どうしてもエアコンを使いたい場合の節約方法
どうしてもエアコンを利用したい場合は、冷気が外に逃げないようドアや窓の開閉回数をなるべく減らしましょう。また、日差しが入り室温を上げないよう、レースのカーテンやすだれなどで日光をカットするのがおすすめです。外出時は昼間でも遮光カーテンを閉めておくと熱気がこもりにくいでしょう。
エアコンの効果を上げるためには、室外機も意識しましょう。室外機の吹き出し口や周辺に物を置いたり、カバーで覆ってしまったりすると熱がうまく排出されなくなるため、注意が必要です。冷却効果を下げないためにも、室外機周辺は風通しのいい空間を作りましょう。
サーキュレーターや扇風機の併用で節約を
エアコンだけでは電気代が高くなってしまいますが、消費電力の少ないサーキュレーターや扇風機を併用すると、エアコンの温度を下げ過ぎたり風量を強くしすぎたりすることが減り、結果的に節電につながると考えられます。
暑い夏に無理して節電すると、熱中症や体調不良を起こす可能性があり危険です。消費電力の少ない電化製品をうまく活用して、快適な空間を維持しながら電気代を節約しましょう。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 夏季の省エネ・節電メニュー
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー