更新日: 2024.08.01 その他家計

節約のため「お風呂は2日に1回」にしていましたが、真夏はさすがに毎日入りたいです。光熱費はどのくらい上がるのでしょうか?

節約のため「お風呂は2日に1回」にしていましたが、真夏はさすがに毎日入りたいです。光熱費はどのくらい上がるのでしょうか?
お風呂とシャワーの光熱費について、気になる人は多いでしょう。「お風呂よりシャワーのほうが節約になる」と思う人も多いかもしれませんが、実際にどれくらいの節約効果があるのでしょうか。
 
「お風呂に入りたいけど光熱費が気になってシャワーで我慢している」という方も多いかもしれません。特に夏場は汗をかいて体がべたつきやすいため、できるだけお風呂に入りたいと感じるものです。そこで本記事では、入浴のコストについて検証します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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シャワーとお風呂にかかる光熱費

入浴時にかかる光熱費は、主にシャワーとお風呂に使う水道水と、水をお湯に交換するためのガスの2種類です。入浴中の照明による電気代も発生しますが、シャワーとお風呂のどちらでも照明の費用は変わらないため、今回は計算から除外します。シャワーとお風呂にかかるコストを、それぞれで計算しましょう。
 

シャワーの光熱費はどれくらい?

資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、シャワー1日1分の使用で年間1140円、その際の水量は12リットルとされています。また、その際のガス使用量(45度設定の場合)は年間で12.78立方メートル、ガス代にして約2070円です。
 
仮に1回の入浴で10分間シャワーを使い続けた場合、使用する水量は120リットルです。水道代で年間1万1400円、ガス代で2万700円の計算となり、合計3万2100円程度だと分かります。これを1日あたりに換算すると、「3万2100円÷365日」でおよそ87.94円です。
 

お風呂の光熱費はどれくらい?

同サイトによると、1回のお風呂で使う湯量は200リットルとされています。そのため、先ほどのシャワー120リットルあたりの費用に1.67倍(200÷120の数値、小数点第2位以下四捨五入)をかけることで、相当する費用を算出可能です。
 
シャワーの場合は1日あたり87.94円だったため「87.94円×1.67」で、1日あたりおよそ146.86円と分かります。
 

2日1回のお風呂と毎日お風呂に入った場合の費用を比較

2日に1回のお風呂、つまり「お風呂1回・シャワー1回」を1ヶ月間続けた場合の費用は「87.94×15日+146.86円×15日」で、3522円です。
 
一方、1ヶ月間毎日お風呂に入った場合の費用は「146.86円×30日」で、およそ4406円です。つまり、今回のケースだと1ヶ月間で光熱費が884円上がります。
 

夏場だけ毎日お風呂に入った場合の年間費用はどれくらい?

今回のケースのように、夏場だけお風呂に入った場合の年間費用を算出します。気温が高いとされる7・8・9月の3ヶ月間だけ毎日お風呂に入った場合の年間費用は、「3522円×9ヶ月+4406円×3ヶ月」で、年間のコストは4万4916円前後です。
 
ただし上記の金額は1回のシャワーで120リットル、お風呂で200リットルの湯量を使った場合の費用です。個人の入浴スタイルによって金額は変動します。また、お住まい地域によっても水道やガスの単価は異なるため、あくまで目安である点には注意してください。
 

お風呂の湯を家族で使い回す場合はシャワーより安く済む可能性がある

先ほど算出した金額は1人で使った場合であり、シャワーの使用回数とお風呂の湯を家族で使い回した際にかかる費用は逆転するかもしれません。
 
例えば、4人家族でシャワーを1回あたり6分使った場合、「12リットル×6分×4人」で総湯量は288リットルです。一般的なお風呂の湯量より、シャワーのほうの湯量が多いことが分かります。
 
また、3人家族でシャワーをそれぞれ10分使った場合でも同様です。一人暮らしでシャワーとお風呂を比較した場合は、冒頭の検証結果通りですが、複数人で使用する場合はお風呂のほうが安上がりなのです。
 

お風呂とシャワーは家族構成とライフスタイルで使い分けよう

入浴1回あたりの光熱費は、シャワーのほうがお得です。しかしお風呂をためて複数人で使い回す場合はこの限りではありません。条件によってはシャワーのほうが安く済む場合もあるため、お風呂の回数を増やす際は、家族の人数やほかの人が入った後のお風呂が許せるかなどで決めるとよいでしょう。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 風呂・トイレ
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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