更新日: 2024.07.28 家計の見直し
一人暮らしの娘は食費を「月2万円」におさえるため、毎日「納豆卵かけご飯」を食べているそうです。アルバイトを増やしてもらうか仕送りを増やすべきか悩んでいます…
今回は、総務省統計局による家計調査資料を参考に、一人暮らしの食費の平均額について解説します。
また、対策方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
一人暮らしの食費の平均と、主な支出額はいくらか?
総務省統計局の「家計調査/家計収支編」による「1世帯当たり1か月間の収入と支出(2023年度)」の調査結果を、表1にまとめました。
表1
項目 | 全体の平均額 | 女性の平均額 | ~34歳の女性平均額 |
---|---|---|---|
食費 | 4万2049円 | 3万7777円 | 3万3157円 |
光熱・水道 | 1万3045円 | 1万3862円 | 1万1410円 |
交通・通信 | 2万1654円 | 1万8345円 | 2万2160円 |
交際費 | 1万3731円 | 1万6144円 | 1万1567円 |
合計 | 9万479円 | 8万6128円 | 7万8294円 |
※総務省統計局「家計調査/家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2023年 表番号2」を基に筆者作成
食費を見ると、全体の平均額は4万2049円、女性のみの平均額は3万7777円でした。なお、34歳までの女性の食費の平均額は3万3157円です。この調査結果から、食費2万円は平均額から比べて低い傾向にあります。
また、家賃以外の主な支出の平均額を合算すると、全体平均で約10万円、女性平均で約9万円となります。あくまで目安とはなりますが、バイト代や仕送り金額の参考するといいでしょう。
まずは生活費が足りているのかを確認する
家計調査の結果から見ると、今回のケースである食費2万円は、平均値よりも少ないことが分かります。食費を節約して体を壊してしまっては、元も子もありません。
まずは、生活費を仕送りで賄えているのか、食費を節約する理由が何かあるのかなどを確認しましょう。生活費に対して仕送りが少ない場合には、親子で話し合って仕送り額を決める必要があります。
ただし娯楽費や交際費など、生活に最低限必要なお金以外の出費が大きい場合には、収支のバランスを考えなければなりません。必要以上に仕送りしてしまうと、親の経済的負担が大きくなるばかりです。
ほかに減らせる支出がないかを確認したうえで、それでも食費を制限するほど余裕がないのであれば、仕送り額についてもう一度話し合う必要があるのかもしれません。
アルバイトを増やす? 仕送りを増やす? どのように対策するか
一人暮らしの子どもが、食費を切り詰めて生活をするのは親として心配です。子どもの支出を見直したのち、現在の仕送りでは足りないようであれば、仕送り額を増やすかアルバイトを増やしてもらうのかなどを検討する必要があります。
もし親に経済的余裕があるのであれば、足りない分の仕送りを増やすことを考えましょう。実際の収支からどのくらい足りていないのかを確認し、妥当な金額を親子で話し合って決めることが大切です。
また仕送りの場合は、お金ではなく食べ物を送って援助するケースもあります。日持ちのするものや、すぐに食べられるレトルト食品など、事前に欲しいものを聞いて仕送りすると喜ばれるでしょう。
一方で、仕送りを増やすことが難しい、生活費以外の出費が大きいなどの場合には、子どもにも協力してもらうことも選択肢の一つです。学業に支障をきたさない程度に、アルバイトを増やすことも検討しましょう。仮に、週に2時間アルバイトの時間を増やすと、時給1000円の場合は月に8000円の収入がプラスとなります。
まずは支出の内訳を確認して、足りない分は親子で話し合って対策を決めることが大切
まずは食費を切り詰めている理由や、生活費がどれだけ足りていないのかを確認してみましょう。生活費以外の出費がそれほど多くないにもかかわらず、仕送りが足りていないのであれば、再度親子で話し合う必要があります。
状況に合わせて、仕送りを増やすのか、アルバイトを増やしてもらうのかを検討するといいでしょう。
また、納豆卵かけご飯ばかり食べていては、健康面で支障をきたしてしまうかもしれません。栄養バランスのとれた食事を取り入れるようにアドバイスをしたり、食材を送ったりすることもおすすめです。
出典
総務省統計局 家計調査 / 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2023年 第2表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー