更新日: 2024.07.27 家計の見直し

4人家族です。夫から食費や水道光熱費を「8万円」に収めるよう言われています。値上がりで厳しいのですが、節約のコツはありますか?

4人家族です。夫から食費や水道光熱費を「8万円」に収めるよう言われています。値上がりで厳しいのですが、節約のコツはありますか?
ご飯の材料を買ったり公共料金の支払いをしたりするときに値上がりを感じた経験のある方もいるでしょう。物価は上がっていくにもかかわらず同じ金額でやりくりを求められると、節約が必要です。
 
今回は、食費や水道光熱費の平均額が2022年と2023年でいくら異なるのか、消費者物価指数の上昇率、また費用を節約するコツなどについてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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食費と水道光熱費は平均でいくら?

総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]」によると、二人以上の世帯で2023年の消費支出は平均月額29万3997円、うち食費は平均で月額8万6554円でした。対して、2022年の消費支出は29万865円、食費は平均月額8万1888円です。1年で食費は月額4666円、年間5万5992円上昇しています。
 
2023年と2022年における食費の項目ごとの平均月額は表1の通りです。
 
表1

項目 2023年 2022年
穀類 6725円 6515円
魚介類 6248円 6095円
肉類 8205円 8055円
乳卵類 4341円 3985円
野菜・海藻 8979円 8826円
果物 3448円 3334円
油脂・調味料 3970円 3904円
菓子類 8293円 7864円
調理食品 1万2657円 1万2097円
飲料 5411円 5212円
酒類 3808円 3698円
外食 1万4470円 1万2305円

※総務省統計局「家計調査報告[家計収支編]」を基に筆者作成
 
食費はすべての項目で2022年よりも2023年のほうが高い結果でした。特に、外食費の差額は2165円と増加額は最も高くなっています。
 
次に、水道光熱費を比較しましょう。2023年の水道光熱費は、平均月額2万3855円でした。2022年度の平均額は月に2万4524円です。食費とは異なり、水道光熱費は2022年よりも2023年のほうが金額は減少しています。
 
総務省統計局の「2020年基準 消費者物価指数 全国 2023年度(令和5年度)平均」によると、2023年度の消費者物価指数は全項目を含めた総合指数が2022年と比べて3%上昇していました。
 
また、食費の消費者物価指数は前年比7.4%上昇と全項目のなかで最も高い上昇率です。一方、水道光熱費は-9.1%と全項目のなかで唯一物価指数が減少しています。そのため、食費の平均月額は上昇しているにもかかわらず水道光熱費の平均月額は減少したといえるでしょう。
 
なお、2024年6月時点での消費者物価指数は2023年6月時点と比べて全体で2.8%上昇しています。また、食費は3.6%、水道光熱費は7.5%の上昇です。
 

値上げしてもやりくりするコツ

水道光熱費は減少していますが、食料品の物価が上がっているのは家計に大きな影響を及ぼします。少しでも支出をおさえるためには、費用の見直しが必要です。
 

使う食費は先に決める

事前に金額を決めておくと、無駄遣いを抑制できます。
 
例えば、4人家族で1ヶ月の食費を8万円と決め、買い物には週に2回、1ヶ月で8回行くとしましょう。すると、1回あたりの買い物金額は1万円までです。1万円を1人あたりの金額に換算すると1回2500円のため、不要なものを購入すると超える可能性があります。
 
事前に使う金額を決めておくことで、予算を超えるから買わないでおこう、と余分な買い物を避けやすいでしょう。
 

外食の回数を減らす

総務省統計局の調査結果から分かるように、食費の支出で最も高い項目は「外食」です。つまり、外食へ行く回数を減らせれば、食費の節約にもつながります。
 
あまり自炊をせずに外食をよくしていた方は、いきなりすべて自炊にするのではなく徐々に外食から自炊へと切り替えていきましょう。慣れるまでは家でおかずを作らずに食料品店でお惣菜を買うことも選択肢のひとつです。
 

支出を減らすためには事前に計画を立てておく

総務省統計局の調査によると、食費が最も消費者物価指数の上昇率が高く、平均月額も2022年より2023年のほうが高い結果でした。しかし、水道光熱費は消費者物価指数も減少しており、平均月額も2023年よりも2022年のほうが高い金額です。
 
支出をおさえるためにはまず食費の見直しをしましょう。事前に使う食費を決めたり外食を減らしたりすると、節約につながります。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告[家計収支編] 2023年(令和5年)平均結果の概要 I 家計収支の概況(二人以上の世帯) 1 二人以上の世帯の家計消費 (2)その他の消費支出、食料、住居などが実質減少 表I-1-1 消費支出の費目別対前年増減率(二人以上の世帯)-2023 年- (5ページ)
総務省統計局 家計調査報告[家計収支編] 2022年(令和4年)家計の概要 I 家計収支の概況(二人以上の世帯) 1 二人以上の世帯の家計消費 (2)交通・通信、教養娯楽、保健医療などが実質増加 表I-1-1 消費支出の費目別対前年増減率(二人以上の世帯)-2022 年-(5ページ)
総務省統計局 2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)3月分及び2023年度(令和5年度)平均 2 2023年度(令和5年度)平均(4ページ)、前年度との比較(10大費目)表8 10大費目指数、前年度比及び寄与度(5ページ)
総務省統計局 2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)6月分 前年同月との比較(10大費目) 表3 10大費目指数、前年同月比及び寄与度(2ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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