更新日: 2024.07.26 その他家計
冷凍野菜と生野菜はどっちを買うのがお得?それぞれのメリットを紹介!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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市販の冷凍野菜と生野菜の価格を比較
今回、冷凍野菜と生野菜のコストを比べるにあたり、冷凍野菜でよく販売されている「ブロッコリー・ほうれん草・カボチャ」の価格を参照します。また生の野菜はシーズンや地域によって価格が変わるため、農林水産省が公表している「令和4年青果物卸売市場調査報告」の数値を参照しました。
それぞれの価格は表1~3の通りです。
表1
販売/卸売価格 | 総重量 | 100gあたりの価格 | |
---|---|---|---|
A社冷凍ブロッコリー | 192円(税込) | 200g | 96円(税込) |
B社冷凍ブロッコリー | 754円(税込) | 200g | 377円(税込) |
C社冷凍ブロッコリー | 537円(税込) | 600g | 89.5円(税込) |
ブロッコリー(生) | 359円 | 1000g | 35.9円 |
表は各社プライベートブランドの冷凍野菜価格と農林水産省の資料を基に筆者が作成
表2
販売/卸売価格 | 総重量 | 100gあたりの価格 | |
---|---|---|---|
A社冷凍ほうれん草 | 537円(税込) | 800g | 67.125円(税込) |
B社冷凍ほうれん草 | 505円(税込) | 200g | 252.5円(税込) |
C社冷凍ほうれん草 | 429円(税込) | 500g | 85.8円(税込) |
ほうれん草(生) | 521円 | 1000g | 52.1円 |
表は各社プライベートブランドの冷凍野菜価格と農林水産省の資料を基に筆者が作成
表3
販売/卸売価格 | 総重量 | 100gあたりの価格 | |
---|---|---|---|
A社冷凍カボチャ | 321円(税込) | 400g | 80.25円(税込) |
B社冷凍カボチャ | 678円(税込) | 500g | 135.6円(税込) |
C社冷凍カボチャ | 397円(税込) | 500g | 79.4円(税込) |
カボチャ(生) | 193円 | 1000g | 19.3円/td> |
表は各社プライベートブランドの冷凍野菜価格と農林水産省の資料を基に筆者が作成
表1~3の内容を比較すると、100gあたりの価格は販売会社によって大きく異なるものの、生野菜のほうが圧倒的に安いことが分かります。生野菜は実際にスーパーで販売される際に若干値上げされることが予想されますが、それでも冷凍野菜の価格を上回ることは低いでしょう。
一般社団法人全国スーパーマーケット協会が毎年発表する「2023年スーパーマーケット年次統計調査報告書」によると、スーパーにおける青果類の目標利益率の平均は23%です。上記の卸売価格に23%の利益率を足しても、冷凍野菜の価格を下回ります。
野菜は市販の冷凍野菜を買うより、生のものを下処理して冷凍したほうが安いことが分かります。
市販の冷凍野菜を使うメリット
冷凍野菜は生野菜よりも高価格ですが、冷凍野菜を選ぶメリットはあります。例えば仕事やほかの家事で忙しいときに、市販の冷凍野菜であれば生の野菜を買って下処理する手間を省けます。ブロッコリーの場合は軸と花弁部分を切り離す、ほうれん草なら根元の土を洗い落とすなど、下処理にはある程度時間が必要です。
また、生野菜の種類によっては虫食いがあったり購入時に劣化していたりする場合もある一方、冷凍野菜はきちんと品質管理された状態で販売しています。そのため、安全性は冷凍野菜のほうが高いといえるでしょう。
コストパフォーマンスなら生野菜がおすすめ
今回の検証で冷凍野菜より生野菜を買って冷凍するほうが安く済むことが分かりました。野菜の値上がりが続く昨今、日々の食費を安く抑えるなら野菜は生で買ったほうが家計にとっては助かるでしょう。
しかし、冷凍野菜には調理時間の短縮や安全性といった特有のメリットもあります。すべての食材を生の状態で購入すると保存する作業に手間がかかるため、下処理の面倒な野菜のみ冷凍で買うといった方法もおすすめです。冷凍野菜と生野菜は、忙しさと収支のバランスを考慮したうえで上手に使い分けましょう。
出典
総務省統計局 青果物卸売市場調査 / 確報 令和4年青果物卸売市場調査報告
一般社団法人 全国スーパーマーケット協会 2023年スーパーマーケット年次統計調査報告書(2024年1月修正版)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー