更新日: 2024.07.21 その他家計
レギュラーガソリンの価格が1Lあたり「5円」も違う2つのガソリンスタンド。“安いけど遠い”ガソリンスタンドを使うべき?
しかし、ガソリンスタンドの選び方によっては、「安い」と思って利用していたのに、かえってお金がかかってしまう場合もあります。
今回はガソリンスタンドについて、5円の金額の違いが1ヶ月間でどれぐらいの差を生み出すのか、また注意したいポイントを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
レギュラーガソリンが5円違うとどうなる?
さて、今回のテーマである「ガソリン代が1Lあたり5円違うと1ヶ月間でどれぐらいの金額差になるのか」を計算していきましょう。
総務省統計局の「家計調査 家計収支編 2023年」によると、二人以上世帯における1ヶ月あたりのガソリン給油量の平均は35.9885Lです。今回は1ヶ月に給油するレギュラーガソリンの量を36L、ガソリン代を1Lあたり170円・175円と仮定して計算します。
1ヶ月に36Lのガソリンを入れる場合のガソリン代はどう変わる?
1ヶ月にガソリンを36L入れる場合、それぞれの金額にかかるガソリン代は下記のとおりです。
170×36=6120円
175×36=6300円
今回の条件では、1Lあたり5円の違いは1ヶ月間で180円の差になると分かります。
走る距離が長くなれば給油する量も増え当然差は広がりますが、平均的な給油量であれば、大きな金額にはならないといえるでしょう。
安いのに遠いガソリンスタンドを使うときは距離に注意
少しでも安いガソリンスタンドを利用したいと考えたとしても、そのガソリンスタンドが遠い場所にある場合には注意が必要です。というのも、お得さを重視しているにもかかわらず、ガソリンスタンドに行くためにガソリンを消費してしまうからです。
具体的な例で考えてみましょう。
前章と同様の条件でレギュラーガソリンがそれぞれ1Lあたり170円と175円のガソリンスタンドがあると仮定して安い方が遠いガソリンスタンド、一度に給油する量は20Lとします。所有している車の燃費が20km/Lの場合、安い方のガソリンスタンドで給油した際の1kmあたりのガソリン代は8.5円です。
20L給油した場合に節約できる金額は100円であるため、1Lあたり5円安いガソリンスタンドで給油をするために往復12kmほど走行してしまうと、ガソリン代の安さといったうまみがなくなります。
つまり、ガソリンスタンドを選択する際は「行くまでのガソリン代も適切か」といった点を加味して選択すると、お得にガソリンを入れられるのです。
ガソリン代に対する考え方
ここからは、お得にガソリンを入れるために知っておきたい2つの考え方を紹介します。
ポイント付与や付加価値に注目
ガソリンは目の前の安さだけでなく、ポイントや付加価値にも注目してみましょう。例えば、よく使うスーパーで利用できるポイントが貯まるスタンド、ウォッシャー液を無料で提供しているスタンドなど、店舗ごとに独自のサービスをしている場合もあります。
また、車検が受けられるスタンドで気軽に車の相談ができるといった点に着目するのもおすすめです。
節約できる走り方を
ガソリン代については、普段の走行方法からガソリン代の節約を考えるのもよいでしょう。例えば、「急発進・急加速をしない」「定期的にエンジンオイルの交換を行い、車の状態を良好に保つ」などが挙げられます。車に負担をかけない運転を心掛ければ、修理の機会を減らし、ランニングコストを大きく抑えることにもつながるでしょう。
ガソリンスタンドまでの距離によっては、ガソリン代が安くても損をしてしまう場合がある
ガソリン代を気にしながら車を利用している人は多いのではないでしょうか。だからこそ、お得にガソリンを入れられることはもちろん、距離や付加価値を考えて快適に利用できるガソリンスタンドを選択しましょう。
ガソリンスタンドによっては貯めたポイントを使ってガソリンを入れられることもあるので、あわせて確認してみるとよいでしょう。
また、車のメンテナンスをこまめに行い、大切に乗ろうと意識して運転をすると車を長く良好な状態にたもてるため、普段の走り方から節約できることを考えるのもおすすめです。
出典
e-Stat 政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2023年 <品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格 表番号4-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別 二人以上の世帯・勤労者世帯・無職世帯
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー