更新日: 2024.07.20 その他家計
エアコンをほぼ使っていないのに、家族4人で電気代が「2万円」かかりました。平均に比べて高いのでしょうか?
今回は4人家族の平均の電気代を調査し、電気代が高くなってしまう要因をまとめました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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4人家族の平均の電気代は?
総務省統計局が2023年12月に実施した家計調査によると、二人以上世帯における平均の電気代は9987円となっていました。なお、この金額は全国平均の数値となっており、地方別の電気代平均は表1の通りです。
表1
地方 | 平均金額 |
---|---|
北海道地方 | 1万2343円 |
東北地方 | 1万3026円 |
関東地方 | 9511円 |
北陸地方 | 1万4044円 |
東海地方 | 9152円 |
近畿地方 | 9051円 |
中国地方 | 1万1476円 |
四国地方 | 1万383円 |
九州地方 | 8846円 |
沖縄地方 | 8999円 |
※総務省統計局 e-Stat「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 表番号1-1」を基に筆者作成
表1を見てみると、北海道や東北・北陸などの比較的寒い地域の電気代が高くなっていることが分かります。ただし、あくまでも二人以上の世帯の統計であるため、人数が増えれば、その分電気代は高くなると考えられるでしょう。
このことから、電気代が2万円かかっている場合は、平均の倍近く支払っているといえます。もし毎月電気代が変わらないようであれば、何が原因か特定する必要があるでしょう。
あまり使っていないのに電気代が高くなる要因
エアコンをほとんど使っていないにもかかわらず電気代が高くなる要因として、以下の3つが考えられます。
・待機電力量が大きい
・古い家電を使用している
・プランが適していない
他にも漏電している・盗電されているなども考えられますが、上記3つの内容について、詳しく見ていきましょう。
待機電力が多い
待機電力が多い場合、電気代が高くなってしまう可能性があります。例えばテレビが準備状態になっていたり、使っていない家電のプラグが挿しっぱなしになっていたりなどがあるでしょう。
日常で使用している電力のうち、待機電力は全体の5%程度を占めると考えられています。仮に2万円の支払いが発生した場合は、1000円程度の節約効果につながるかもしれません。
古い家電を使用している
古い家電を使用している場合、最新の家電に比べて消費電力が多くなる傾向にあります。そのため、電気代も高くなってしまう可能性が考えられるでしょう。
例として、一般社団法人日本冷凍空調工業会の「気になる消費電力量は……」より、2013年製と2023年製のエアコンの消費電力量をご紹介します。
・2013年製:844キロワットアワー
・2023年製:763キロワットアワー
上記より、消費電力量は81キロワットアワーの差があることが分かりました。電力料金単価を29.8円と仮定し、この差分を電気代に換算すると「81キロワットアワー×29.8円」となり、最低でも約2414円は安くなるといえるでしょう。
古い家電をそのまま使っているのであれば、消費電力に注目し、買い替えの検討をしてみてください。
プランが適していない
電力会社では、さまざまなプランを提供しています。その中から家庭のライフスタイルに合っていないプランを選んでしまうと、料金が高くなる可能性もあるでしょう。
例えば夜間に多く使用しているにもかかわらず、夜間割引が受けられないプランを使用していては、不要なコストがかかってしまいます。
自身がどのようなプランで契約しているかを見直し、使い方に適しているかを判断してみてください。
4人家族で電気代が2万円かかっている場合、平均と比べて高い可能性がある
総務省統計局が実施した家計調査によると、二人以上の世帯が支払っている電気代の平均は9987円でした。そのため、2万円かかっている場合は、高いと考えられるでしょう。
ただし、各家庭で使用状況は異なるため、一概に高いと断言するのは難しいです。まずはどのような使い方をしているのか見直し、削減できる部分がないかを確認しましょう。
また、家電の買い替えやプラン変更も効果的な対策方法です。自身の状況を把握し、改善できる部分を探していきましょう。
出典
総務省統計局 e-Stat 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 表番号1-1
一般社団法人 日本冷凍空調工業会 気になる消費電力量は……
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー