更新日: 2024.07.18 その他家計
自宅で映画を見ることが好きなので「プロジェクター」の購入を検討しています。やはりテレビよりも電気代は高くなるのでしょうか?
本記事では、プロジェクターを使った場合とテレビを使った場合の電気代について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
目次
プロジェクターとテレビの映画を1本観た場合の電気代の比較
あるメーカーのホームプロジェクターとテレビの消費電力の違いは以下の通りです。
・ホームプロジェクター:約406ワット
・テレビ:約65ワット
それぞれのワット数を用いて、2時間の映画を観た場合の電気代を計算します。なお、電気代の計算には以下の計算式を使用します。
・消費電力(ワット)×1(時間)÷1000×電力量料金(円/キロワットアワー)
電力量料金は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会の「よくある質問」より、目安単価の31円/キロワットアワーとします。
〈プロジェクターを使って2時間の映画を観た場合〉
プロジェクターを使って壁に映画を投影すれば、大画面で映画を楽しめます。プロジェクターを使った場合の電気代は、2時間で約25円です。もし週に2回利用した場合には月約200円になるでしょう。
〈テレビを使って2時間の映画を観た場合〉
テレビで映画を観る場合には、安定した画質であることが利点といえるでしょう。テレビで観た場合の電気代は2時間で約4円です。こちらを週2回利用した場合は月に約32円になります。
以上より、あるメーカーのプロジェクターを使う場合よりもテレビで観た方がお得といえます。しかし、プロジェクターの機種によっては消費電力が少ないものもあるため、費用は一概にいえません。
プロジェクターを使うメリット・デメリットとは?
テレビではなく、プロジェクターを使うことのメリットは以下の通りです。
・壁に大画面で映画を映せる
・スピーカーがついているものであれば、音楽による臨場感を味わえる
・片付けができ、場所を取らない
プロジェクターは常に部屋に置いておかなくとも、使用したいと思ったときに設置できます。テレビよりも場所をとらないため、部屋にあまり物を置きたくない方に向いています。
また、映画館さながらの迫力で、映画への没入感も増すでしょう。一方、デメリットは以下の通りです。
・明るい部屋の場合には見えにくい
・映像が遅れたり、画質が乱れたりする可能性がある
・起動に時間がかかる
デメリットについても把握し、納得のいくプロジェクターを選びましょう。
プロジェクターの電気代を節約する方法は?
もしプロジェクターの電気代が気になる場合には、以下のような方法で節約効果が期待できます。
・待機電力を削減する
・エコモードを利用し明るさを調整する
・消費電力の小さいコンパクトな機種を選ぶ
・電力会社を変える
消費電力の小さいプロジェクターを選べば節約にはなりますが、画質が粗くなってしまったり映像の品質が悪くなってしまったりする可能性があります。映画を観るときには、映像の見やすさも重要です。製品の表示や口コミなどを参考に、機能的なものを選ぶことが大切です。
また、電力会社ごとに電気料金プランは異なります。今よりも安いプランに変更することで、プロジェクターにかかる電気代だけでなく、全体的な電気料金も安くおさえられる可能性があります。
プロジェクターとテレビの電気代は2時間で約21円の差
自宅で2時間の映画を観る場合、プロジェクターだと約25円、テレビだと約4円となり、約21円の差がありました。しかし、プロジェクターによって製品の消費電力も異なります。そのため、プロジェクターの利用を検討しているのであれば、消費電力についてはしっかりと確認しましょう。
また、家電のレンタルサービスでプロジェクターを借りられるため、購入前に一度試してみることもおすすめです。さまざまなプロジェクターのスペックを調べ、最適なプロジェクターを購入しましょう。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー