更新日: 2024.07.08 その他家計

50代ですが、月に一度しか「高級店」で食事できません。普段の食費か外食費か、どちらをおさえる方が節約になりますか?

50代ですが、月に一度しか「高級店」で食事できません。普段の食費か外食費か、どちらをおさえる方が節約になりますか?
食品をはじめ、全体的に物価が上昇している現在、毎月の生活費を予算内におさめるために、日頃から節約を心がけている方は少なくないでしょう。食費をおさえるには、外食しないことが有効な方法のひとつです。
 
しかし、月に一度くらい高級店での食事を楽しみたい、という方のために、楽しみをやめずに節約するにはどうしたらいいのかを考えていきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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食費は上昇している

総務省統計局の「消費者物価指数年報」(2023年)によると、物価の総合指数は2020年(令和2年)を100とした場合、2023年は105.6で、全体的に物価が上昇していることが分かりました。中でも、食料の指数は112.9で、そのほかの生活に必要な費用と比較しても価格上昇が大きくなっています。
 
日本生活協同組合連合会が2023年に実施したアンケートにおいても、値上がりの影響を感じると回答した人の割合が95.1%、日頃から節約を意識しているかという問いに対しては、全体の93.3%が節約を意識していると回答しています。アンケート結果からも、物価上昇による家計の負担が大きくなっており、多くの人が節約していることが分かりました。
 
また、節約している項目でもっとも多かった回答は、「ふだんの食事」で60.9%でした。その次に多かった回答は「外食」の49.5%となっています。この結果から、物価上昇時に節約する項目として優先されるのは、食費であるといえるでしょう。
 

食費をおさえるためにできること

外食の回数を減らして、外食費を減らせば節約効果は大きいといえますが、多くの人にとってまったく外食しないのは難しいでしょう。とくに、月に一度の高級店での食事を楽しみにしている場合、できないとなればストレスにもなります。普段の食費をおさえて、浮いたお金で食事を楽しむことをおすすめします。
 

自炊を心がける

食費をおさえるためには、毎日の食事において自炊する割合を増やしましょう。自炊は外食に比べて食費をおさえられます。とくに、作り置きをしたり、ランチを手作り弁当にしたりするといった工夫は、より食費を減らすのに役立つといえます。
 
自炊の材料も、まとめ買いをして冷凍しておいたり、季節の食材や見切り品、冷凍食品や缶詰などの安価な食材を選んだりすることで、より節約効果を高められます。また、食材を購入する際は食べきれる量を把握し、買い過ぎて捨ててしまうようなことがないよう、無駄な購入を避けるのも節約につながるでしょう。
 

食費の予算を決める

食費をおさえるには、あらかじめひと月あたりの予算を決めておくとよいでしょう。予算を決めるには、現在の食費がいくらなのかを把握する必要があります。そのため、レシートを保管しておくか、家計簿アプリなどを利用し、ひと月の食費の金額を割り出しましょう。
 
その中で、無駄な買い物がないかをチェックし、1ヶ月の予算を決めます。買い物は予算内でするように意識すると、無駄な買い物を減らせる効果が期待できます。ただし、あまり厳密に管理すると続かない可能性があるため、やり慣れていない人は購入した品目、日にちや金額を確認することから始めてみるとよいでしょう。
 
予算内に食費をおさめるためには、記録するだけではなく、支出の内容と金額を定期的に確認する必要があります。予算内で食費をやりくりするのを定着させることが目的であるため、継続できるよう、自分が無理なくできる範囲で行うことが大切です。
 

普段の食費を管理し、無駄な出費をおさえてみよう

高級店での外食を止めてしまえば節約効果は大きいといえますが、月に一度の楽しみがなくなってしまいます。そこで、普段はできる限り自炊し、普段の食費を管理して無駄な支出をおさえ、浮いた金額で外食を楽しむとよいでしょう。
 
自炊する際も、食材を安いときにまとめて買って冷凍しておく、買い過ぎず無駄なく食材を使い切るなどの工夫で、より出費をおさえることが可能です。ただし、無理な節約や家計管理は続きません。自分にできる範囲の管理や、自分に合った節約方法を見つけることが大切でしょう。
 

出典

総務省統計局 e-Stat政府統計の総合窓口 消費者物価指数/2020年基準消費者物価指数/年報 2023年(令和5年)平均消費者物価指数の動向 1 概 況 (1)2023年平均総合指数は3.2%の上昇と、32年ぶりの上昇幅(2ページ)、(3)財は7年連続の上昇、サービスは4年ぶりの上昇 表1-3 10大費目の年平均指数及び前年比(5ページ)
日本生活協同組合連合会 News Release 「節約と値上げ」の意識についてのアンケート調査(1ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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