更新日: 2024.07.08 その他家計
設定24度でエアコンを”つけっぱなし”の暑がりな私。電気代が高額にならないか心配です…
そこで今回は、1日に12時間エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代と、平均的な使用時間で使用した場合の電気代を比較してみました。設定温度を上げることでどれだけの節約になるかも紹介していますので、これから迎える夏本番、少しでも電気代を節約したい方は参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
1日にエアコンを12時間使った場合の1ヶ月の電気代
電気代は次の計算式で求められます。
・消費電力(キロワット)×使用時間×料金単価(円/キロワットアワー)
電気代の料金単価は31円/キロワットアワー、エアコンの消費電力を425ワットとすると、1000ワットは1キロワットであるため、1日に12時間エアコンを使った場合の電気代は次の計算式で求めることができます。
0.425キロワット×12時間×31円/キロワットアワー=158.1円
毎日12時間エアコンを使った場合の1ヶ月(30日)の電気代は約4743円です。
1日のエアコンの平均使用時間は?
環境省によると令和3年度の暑い時期の平日のエアコン使用時間で一番多かったのは4~8時間未満で、全体の3割弱でした。冷房時の設定温度については、27度にしている世帯が最も多く同じく全体の約3割です。
前述と同じ消費電力のエアコンと電気料金単価とすると、1日のエアコン使用時間を4時間とした場合の1ヶ月の電気代は約1581円、1日のエアコン使用時間が8時間の場合の1ヶ月の電気代は約3162円です。
1日に12時間エアコンを使った場合、平均のおよそ1.5~3倍の電気代がかかることが分かりました。
設定温度を高くすると電気代を節約できるのか?
経済産業省資源エネルギー庁によると、外気温31度で1日9時間のエアコン(2.2キロワット)使用で、冷房設定温度を27度から1度上げた場合、年間で約940円の電気代を節約できるようです。
「室温の推奨温度は28度」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。この28度というのは、そもそも環境省の推進するクールビズの一環として、室温26度でスーツを着用しているときの体感温度と、室温28度でクールビズ推奨の軽装時の温度感がほぼ同じであるという実験結果に基づいて算出されています。
しかし、使用状況によってはエアコンの設定温度を28度にしても室温が28度になるとは限らないため、エアコンの設定温度を28度にしても暑く感じるときは、次のような対策を講じてみましょう。
・扇風機やサーキュレーターなども併用して風の流れを作る
・エアコンのフィルターを定期的に掃除する
・室外機の周りをきれいにしておく
また、寝るときは設定温度を少し上げたり、接触冷感の寝具を活用したりすると、電気代の節約が期待できるかもしれません。
エアコンを1日12時間つけっぱなしにすると1ヶ月の電気代は約4743円
1日12時間エアコンを使用した場合の1ヶ月の電気代は約4743円で、暑い日の1日の平均使用時間4~8時間の場合よりも電気代が約1.5~3倍かかることが分かりました。
外気温31度で1日9時間エアコンを使用した場合、設定温度を27度から1度上げると1年間で約940円の電気代が節約できるケースもあるため、電気代をおさえたい方は設定温度も意識してみましょう。
また、電気代をおさえながら涼しく快適に過ごすために、室内ではサーキュレーターや冷感グッズを使うなどの工夫をしてみると電気代を節約できるかもしれません。
出典
環境省 家庭部門のCO2排出実態統計調査 家庭のエネルギー事情を知る
環境省 COOL CHOICE どうして「28℃」?
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 エアコン
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー