更新日: 2024.07.07 その他家計
温水洗浄便座をつけっぱなしにしています。こまめに消すことで月500円以上節約できますか?
本記事では、温水洗浄便座の電気代や節約方法について詳しく解説します。温水洗浄便座の電気代を節約したい方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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温水洗浄便座の電気代
経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2023年版」によれば、温水洗浄便座の年間平均消費電力量は、貯湯式が161kWh/年、瞬間式が91kWh/年でした。
貯湯式はタンク内の水をヒーターで温めておくタイプであり、瞬間式はタンクがなく、使用時に瞬時に加熱されるタイプです。消費電力に関しては、瞬間式の方が小さくなります。
全国家庭電気製品公正取引協議会によると、電気代の目安単価は1kWhあたり31円(税込)です。この価格をもとに計算すると、貯湯式の電気代は約4991円、瞬間式は約2821円となり、差額は2170円です。
温水洗浄便座の節約方法
温水洗浄便座の電気代を節約する方法には、未使用時にフタを閉める、便座や洗浄水の温度を低めに設定する、長時間使用しない場合は電源を切るなどがあります。
これらの方法を事前に把握しておくことで、温水洗浄便座の電気代を節約し、家計の支出を軽減できます。
本項では、温水洗浄便座の節約方法について詳しく見ていきましょう。
使わないときはフタを閉める
温水洗浄便座の電気代を節約する方法の一つは、使わないときにフタを閉めることです。経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2023年版」によると、使用しないときにフタを閉める場合、開けっ放しの場合と比べて、年間で約940円(貯湯式の場合)の電気代節約の見込みがあります。
フタを開けたままにすると、余計な電力を使うことになるため、未使用時はフタを閉めることを心がけましょう。
暖房便座の温度は低めに設定する
暖房便座の温度は低めに設定することも、温水洗浄便座の電気代節約に貢献します。設定温度が高いほど消費電力量が増える傾向にあるためです。
経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2023年版」によると、暖房便座の温度を低く(中→弱、冷房期間はOFF)設定すると、年間で消費電力量を26.4kWh節約し、電気代が約710円削減される見込みです(貯湯式の場合)。
季節に合わせて温度を調整し、高めの設定はできるだけ控えましょう。
洗浄水の温度は低めに設定する
暖房便座同様、洗浄水の温度を低めに設定することも、温水洗浄便座の電気代節約に役立ちます。温度を下げることで、消費電力量を減らすことが可能です。
経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2023年版」によると、洗浄水の温度を下げた(中→弱)場合、年間の消費電力量が13.8kWh少なくなり、電気代が約370円削減される見込みです(貯湯式の場合)。
できる限り、洗浄水の温度を低めに設定するよう心がけましょう。
長時間使用しないときは電源を切る
夏場や旅行、出張などで温水洗浄便座を長期間使用しない場合、電源を切ることで電気代を節約できます。使用していないときでも電源が入っていると、待機電力が消費されるためです。
長期間使用しないときには、電源を切る習慣をつけることで電気代を削減できます。製品によっては、電源を切らなくても「セーブモード」などの省エネ機能を活用することで消費電力を最小限に抑えられる場合もありますので、上手に活用しましょう。
温水洗浄便座を適切に利用し、電気代を節約しよう!
温水洗浄便座を使用しないときにフタを閉めると年間約940円、暖房便座の温度を低めに設定すると約710円、洗浄水の温度を低くすると約370円の電気代を節約できる可能性があります。
月々の節約額は500円に達しないかもしれませんが、年間では2000円以上の節約が可能です。また、長時間使用しないときに電源を切ることで、さらに節約が期待できます。
温水洗浄便座を利用している方は、これらの方法を取り入れて、電気代の節約に取り組みましょう。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ2023年版
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー