更新日: 2024.06.28 その他家計

近所に1400円で時間無制限の「食べ放題」のお店ができました。毎日食べに行った場合、食費の節約になるでしょうか?

近所に1400円で時間無制限の「食べ放題」のお店ができました。毎日食べに行った場合、食費の節約になるでしょうか?
食費を抑えたいというのは、いつの時代も変わらないテーマです。物価が上がる中、できる限り出費を抑えたいと考えたときに、まっさきに削れるのが食費でしょう。とくに、食べ放題であればお金を気にせず自分の好きなだけ食べられるので「お得なのでは」と考えることもあるかもしれません。
 
今回は近所に1400円で時間無制限の食べ放題のお店ができた場合、毎日通ったときの出費を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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1400円の食べ放題に毎日行った場合の費用

では、実際に1400円で時間無制限の食べ放題のお店に毎日通った場合を想定してみましょう。30日間通い続けたとすると1人で4万2000円になります。なお、食べ放題に行き、1日1食で済むのであれば上記の金額ですが、もし他の食事もとる場合は4万2000円にプラスして他の食費がかかってくるでしょう。
 

平均的な食費

ここでは平均的な1ヶ月あたりの食費について紹介します。総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、2人以上の世帯における月々の食費の平均は8万6554円との結果が出ています。なお単身世帯の場合は4万6391円です。
 

平均的な食費は4万円~8万円程度

1ヶ月の食費の平均が2人以上の世帯は8万円程度、単身世帯は4万円程度であることから、食べ放題だけで1日1食のみと仮定した場合、2人世帯および単身世帯であれば平均的な1ヶ月の食費と変わらない金額となります。
 
しかし、食べ放題だけで1日1食というのは現実的ではないうえに、世帯人数が多い場合には、平均を大幅に超えることになります。1400円で時間無制限の食べ放題のお店に毎日食べに行っても、食費の節約になるとはいえないでしょう。
 

食べ放題の魅力

食べ放題は自炊では得られないメリットが豊富です。例えば、普段なかなか購入しない食材を楽しめたり、自分では調理が難しい料理を気軽に楽しめたりします。また食べ放題で好きなものを好きなだけ食べることでストレス解消になり、「また明日も頑張ろう」といったポジティブな気持ちにもなれるでしょう。
 
とくに、近年は食べ放題のお店も季節ごとのキャンペーンを設けており、旬の食材を使った料理を楽しめるところもあるようです。そのため、食べ放題を通して季節の移り変わりを感じられる魅力もあるでしょう。
 

毎日食べ放題に行く際に困ること

近所に食べ放題のお店ができると、好きなものを好きなだけ食べられるため、食事の時間が楽しみになるでしょう。しかし、毎日同じお店の食べ放題に行くと困ることがいくつか考えられます。
 
ここでは毎日食べ放題に行った際に懸念される2つのポイントを紹介します。
 

栄養面が気になる

食べ放題に行くと、野菜やお肉、魚など、さまざまなメニューが用意してあることが一般的です。しかし自分の好きなものばかり食べていると栄養面での偏りが気になるでしょう。
 
例えば、せっかく食べ放題に来たのだからお肉をたくさん食べようと思い、毎日お肉ばかり食べていると、野菜が不足し、ビタミンなどの栄養素に偏りが生じる可能性があります。もしも毎日食べ放題に行くのであれば、バランスの良い食事を心がける必要があるでしょう。
 

体重の増加が気になる

食べ放題に行くと、好きな料理をついつい食べ過ぎてしまうこともあるでしょう。また「1400円なのだから元をとりたい」と考えるといつもより食事量が増え、これを毎日続けた結果、体重が増加するといったことも考えられます。
 
毎日食べ放題に行くのであれば、適度な運動が必要です。例えば、お店まで車ではなくウォーキングで行ってみる、食事後は遠回りをして家に帰ってみるなど、運動習慣をつけるとよいでしょう。
 

食べ放題はほどほどにしよう

食べ放題は一定の金額で好きなだけ食べられるため、自炊が苦手な方やコスパよく食事を楽しみたい方に適しています。しかし、毎日通うと金額面で不安があったり、食べ方によっては栄養面での懸念があったりします。
 
もしも食費を節約したいのであれば、食事をまとめて作り置きしたり、スーパーの割引がきく時間帯を活用したりと自炊での工夫がおすすめです。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告[家計収支編] 2023年(令和5年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 表II-1-2 消費支出の費目別対前年実質増減率 -2023年-(15ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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