祖母が「もったいないから」と1週間に1回しか入浴しません…衛生的にもせめて週2回は入ってほしいのですが、水道光熱費はどれくらい違いますか?

配信日: 2024.06.26

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祖母が「もったいないから」と1週間に1回しか入浴しません…衛生的にもせめて週2回は入ってほしいのですが、水道光熱費はどれくらい違いますか?
入浴をすることで、清潔を保つだけでなく、温浴によるリラックス効果を得られます。
 
しかし水道光熱費がもったいないので、浴槽にはお湯を張らず、シャワーを浴びるだけの方もいるでしょう。また、入浴自体の回数を減らそうと考える方もいるかもしれません。
 
本記事では、入浴の回数を減らした場合にどのくらい水道光熱費が変わるのかを解説します。また、入浴をシャワーで済ませた場合の費用についても計算し、比較します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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お風呂1回あたりの水道光熱費

お風呂に入るためには、多くの場合水道代とガス料金がかかります。今回は、湯船にお湯をためる場合と、シャワーのみの場合でどのくらい水道光熱費がかかるか検証します。
 

湯船にお湯をためる際のコスト

以下のような条件で、入る回数によってかかる費用について計算します。
 

・浴槽に230リットルのお湯をためる
・東京都在住
・従来型のガス給湯器を使用

 
まず、1回のお風呂にかかる水道代を求めます。
 
東京都水道局によると、水道代は1リットルあたり0.24円とのことです。そのため、230リットル水をためた場合にかかる費用は約55円です。
 
次に、ガス代を計算します。ガス料金は以下のような計算式で求められます。
 

・上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×ガス基準単位料金(円/立方メートル)

 
お湯の温度を20度から40度へ上げ、熱効率や発熱量はガス給湯器の基準に応じます。ガス代単価を160.02円とすると、湯船にお湯をためる際のガス代は約86円です。
 
以上より、1回入浴する場合には、水道代約55円+ガス代約86円の約141円がかかることが分かります。
 

シャワーのみにかかるコスト

次はシャワーにかかる費用を計算してみましょう。その場合にかかる費用を計算します。
 
東京都水道局によれば、3分間シャワーを流しっぱなしにした場合の使用料は36リットルです。そのため、もし15分間使用した場合には、180リットルになります。水道代にすると、約43円です。
 
ガス代を前項と同様の計算式で算出した場合、約67円です。水道代とガス代を合わせると、シャワーのみの入浴で約110円かかります。湯船に入るよりも1回あたり30円ほど安くなるため、シャワーのみで済ませることで生活費を節約できるでしょう。
 

お風呂に入る回数によって水道光熱費はどのくらい変わるのか?

以上を踏まえると、湯船にお湯をためた場合とシャワーのみの場合で、毎日、週2回、週1回の場合にかかる値段は表1のようになります。
 
表1

お風呂に入る回数 湯船にお湯をためた場合 シャワーのみの場合
毎日(月30回) 約4230円 約3300円
週2回(月8回) 約1128円 約880円
週1回(月4回) 約564円 約440円

※筆者作成
※1ヶ月を30日と仮定
 
表1より、入浴(湯船にお湯をためる場合)を週に1回から週2回に増やすと、1ヶ月で560円ほど、年間に換算すると約6700円の水道代とガス代が増えることが分かります。
 

お風呂の頻度が減ることでのリスクは?

お風呂に入らないことで衛生的に心配な方もいるでしょう。入浴の回数が少なくなることで考えられるリスクは、以下のものがあります。
 

・皮膚疾患や感染症にかかるおそれがある
・入浴によってリラックス効果が得られず睡眠不足になるおそれがある
・血行不良で腰痛や肩こり、冷え性などの原因につながるおそれがある

 
もしお風呂に入る際にかかる水道光熱費が気になる場合には、以下のような工夫でも節約効果が期待できます。
 

・お湯の温度を下げて湯を張る
・追い炊きを減らす
・バスタブ内に水の入ったペットボトルを入れて水位を調整する
・気温の高い日や疲れがたまっている日にはシャワーで済ませる

 
入浴の回数を減らす以外にも、節約ができる方法はあります。ぜひ入浴の際に試してみてください。
 

入浴しないことで水道光熱費は減るが、入浴しないことによるリスクもある

毎日湯船にお湯をためて入る場合、月に約4230円の水道光とガス代がかかりますが、入浴回数が減ると週2回で約1128円、週1回で約564円と費用をおさえられます。また、シャワーのみで済ませることで1回あたり約30円の節約につながる可能性もあります。
 
世代によるお金の使い方の意識や、世帯の収入状況によって、入浴の回数を減らしたいという方もいるでしょう。しかし、節約になっていても入浴をしないことで健康に影響を与えてしまうのであれば逆効果です。
 
もし入浴による水道光熱費を減らしたいのであれば、お湯の温度を下げたり湯をかさ増ししたりする方法もあります。取り入れられそうな方法から試してみることをおすすめします。
 

出典

東京都水道局 手続き・料金 水道料金・下水道料金の計算方法(23区)
東京都水道局 くらしと水道 水の上手な使い方
東京ガス株式会社 ガス一般料金 料金表 東京地区等
大阪市 ええことづくめ!お風呂の健康効果とおすすめの入浴法
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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