更新日: 2024.06.19 その他家計

「お風呂+シャワー5分」と「シャワー10分」では水道代、ガス代はどちらが安い?夫婦2人暮らしの場合で比較してみた

「お風呂+シャワー5分」と「シャワー10分」では水道代、ガス代はどちらが安い?夫婦2人暮らしの場合で比較してみた
毎月の支出を節約するには、固定費を見直すことが効果的です。特に、毎日お風呂で使用する機会がある水道代、ガス代をできるだけ節約したいと考える方もいるでしょう。
 
そこで今回は、夫婦2人で毎日お風呂につかりシャワーを使う場合と、シャワーのみで済ませた場合では、水道代、ガス代がどれほど違うのかをみていきます。お風呂に関する水道代、ガス代を節約したいと考えている方は参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

お風呂+シャワーにかかるコスト

まずは、浴槽にお湯をためながらシャワーも併用した場合の水道代、ガス代をみていきましょう。一般的な浴槽にはおよそ200リットルの水がためられます。水道代が1リットルあたり0.24円とすると、1回の入浴にかかる費用は約48円です。
 
ガス代は、下記の計算式で求められます。

水量×上昇温度÷(発熱量×熱効率)×ガス料金単価

ここでは以下の条件でガス代を計算します(都市ガスを使用する場合)。

・上昇温度は20度(20度から40度にする場合)
 
・ガス料金単価は160.02円/立方メートル
 
・熱効率は80%
 
・発熱量は1万750キロカロリー

これらの条件のもと計算すると、お風呂をわかすのにかかるガス代は約74円です。水道代と合わせると、浴槽にお湯をためた場合約122円のコストがかかります。
 
あわせてシャワーを使用すると、さらにコストはかさみます。
 
東京都水道局によると、シャワーを1分間流した場合に必要なお湯はおよそ12リットルです。1回につき5分シャワーを使用すると、1人あたりの水道代は約14円、ガス代は約22円、あわせて約36円になります。夫婦2人だと1日のシャワー代が約72円になります。
 
毎日浴槽にお湯をためてシャワーを夫婦それぞれ5分間使用した場合、1ヶ月(30日)あたり約5820円のコストがかかることが分かりました。
 

シャワーにかかるコスト

次に、浴槽にお湯をためずにシャワーのみで済ませた場合のコストをみていきましょう。
 
シャワーを10分間使用した場合、1回で使用する水量は約120リットルとなり、水道代は約29円です。
 
ガス代算出の条件は浴槽にお湯をためた場合と同じと考えると、1回約45円です。
 
毎日のお風呂を1回10分のシャワーで済ませた場合、夫婦2人だと1ヶ月(30日)あたり約4440円かかることが分かりました。
 

「お風呂+シャワー」と「シャワーのみ」、どちらの方が水道代、ガス代は安いのか?

2人で浴槽にお湯をためて湯船につかりシャワーを使用した場合と、シャワーのみで済ませた場合の水道代、ガス代の比較結果は次の通りです。

【1日あたりのコストの違い】

・湯船にお湯をはる+1人1回5分間のシャワー:約194円
 
・1人1回10分間のシャワーのみ:約148円

【1ヶ月あたりのコストの違い】

・湯船にお湯をはる+1人1回5分間のシャワー:約5820円
 
・1人1回10分間のシャワーのみ:約4440円

シャワーのみの方が1日あたり約46円、1ヶ月で約1380円安く済むことが分かりました。
 
暑い日にはシャワーのみで済ませ、寒い冬にはしっかりと湯船につかるなどの工夫をすると、お風呂にかかる水道代、ガス代を節約できるかもしれません。
 
ただし、これらの結果は各ご家庭の状況や使用量により異なりますので、あくまで目安として参考にしてください。
 

シャワーのみの方が1ヶ月で約1380円節約できることがある

今回の結果より、夫婦2人が湯船にお湯をためてシャワーも使って入浴するよりも、シャワーのみで済ませた方が1ヶ月で約1380円水道代とガス代を節約できることが分かりました。
 
シャワーは手軽に済ませられる一方、冬場などは湯船につかる入浴に比べると体が温まりにくいと感じるでしょう。湯船につかることは血行促進、睡眠の質の向上など、健康のためにもよいとされています。
 
節約のためにシャワーのみにする場合でも、季節や体調によってはお風呂に入ることも検討しましょう。
 

出典

東京都水道局 くらしと水道 水の上手な使い方 用途別使用量の目安
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集