更新日: 2024.06.04 その他家計

「冷房」と「ドライ」気温26度の場合どちらがコスパはよい?

「冷房」と「ドライ」気温26度の場合どちらがコスパはよい?
湿気が多くてジメジメしているときや暑くて汗ばむときに、室内環境を快適にしてくれるエアコン。気温が26度ほどでもエアコンを使いたい日がありますが、「冷房」「ドライ」モードではどちらがコスパがよいのか気になる方もいるのではないでしょうか。
 
そこで今回は、冷房とドライの違いや、それぞれの電気代の目安について調べてみました。冷房とドライを使い分けるコツについてもご紹介しますので、参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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気温26度でエアコンを使うのはあり?

気温26度ほどでもエアコンを使いたい日はあります。しかし「エアコンを使うにはまだ早すぎる」と考える方もいるでしょう。
 
環境省によると、快適性を損なわない範囲で省エネルギーを目指すために、夏場は室温を28度とすることを推奨しています。室温が26度に保たれているのであれば、エアコンを使わないという選択肢もあるでしょう。
 
しかし、場合によってはエアコンを使うことで快適性が得られるケースも考えられます。例えば「雨の日に洗濯物を部屋干しするため早く乾かしたい」「家事やトレーニングをするので少し汗ばむ」などといった日です。
 

「冷房」と「ドライ」の違いと使い分けるコツ

気温26度ほどの日にエアコンを使うことにした場合、「冷房」と「ドライ」のどちらを使うとよいか疑問に思う方もいるでしょう。
 
「冷房」と「ドライ」モードでは、それぞれ目的が違うため、状況に応じて使い分ける必要があります。冷房は室内の温度を下げることが目的ですが、ドライは湿度を下げることを優先させます。
 
室温が高くて暑いと感じる場合は、冷房を使って室温を下げるとよいでしょう。ジメジメしている日でも、室温を下げることで同時に除湿も行い、室内を快適にできます。
 
室温は特に問題なくても湿度が気になるといった場合は、ドライで湿度を下げられます。状況にもよりますが、気温26度でジメジメしている場合は、ドライ運転で問題ないでしょう。
 
冷房かドライか迷うときは、「自動」モードを使う方法もあります。
 

「冷房」と「ドライ」ではどちらがコスパがよい? 電気代をシミュレーション

冷房とドライを使い分ける際に、どちらがコスパがよいのか知りたい方もいるでしょう。使用環境・設定温度・設定湿度などによって電気代は変わるため、どちらがコスパがよいかは一概にいえません。「ドライ」モードでも、機種によって方式が異なり、消費電力に差が出ます。
 
冷房とドライの仕組みや消費電力の特徴をまとめると、表1の通りです。
 
表1

運転モード 仕組み 消費電力
冷房 冷風で部屋の熱を排出して温度を下げる 再熱除湿方式より少ない
ドライ 弱冷房方式 弱い冷房運転で空気を冷やして除湿する 少ない
再熱除湿方式 温度を下げて除湿した空気を暖め直して吹き出す 冷房より多い
ハイブリッド方式 温度を下げて除湿した空気に部屋の空気を混ぜて吹き出す 冷房より少ない
リニアハイブリッド方式 ハイブリッド方式に加えて加熱や冷却をリニアにコントロールする 冷房より少ない

※筆者作成
 
使用環境にもよりますが、基本的に消費電力の大きさと電気代が高くなりやすい順番は以下の通りです。
 
・再熱除湿方式>冷房>ハイブリッド方式/リニアハイブリッド方式>弱冷房方式
 
例として、冷房とドライをそれぞれ3時間使った場合の電気代をシミュレーションしてみます。2022年モデルのあるエアコンでは、ドライモード(リニアハイブリッド方式)の消費電力が600ワット、冷房の消費電力が800ワットとされています。
 
今回はこちらのエアコンを3時間使用したと仮定して、電気代を算出してみましょう。なお、1キロワットアワーあたりの電気料金単価は31円とします。

●ドライ:600ワット÷1000×3時間×31円=55.8円
●冷房:800ワット÷1000×3時間×31円=74.4円

消費電力の違いから、3時間当たりの電気代は約19円の差が生じることが分かります。ただし製品やドライ方式、使用環境によっても消費電力や電気代は異なります。
 
エアコンの電気代が気になる方はメーカーや、ドライの場合は方式などから消費電力を確認することで、目安の電気代を知ることができるでしょう。
 

エアコンの使用環境や設定によって電気代は異なる! 状況に合わせて「冷房」と「ドライ」を上手に使い分けよう

エアコンの使用環境や設定によって消費電力は異なるため、冷房とドライのどちらがコスパがよいかは一概にいえません。今回のケースでは、消費電力の大きい冷房の方が電気代が高い結果となりました。
 
室温を下げたいときは「冷房」、湿度を下げたいときは「ドライ」、どちらか迷うときは「自動」運転にするなど、状況に応じて使い分けると効果的です。
 
気温26度の場合でも、湿度が気になるのであれば「ドライ」にして、家事やトレーニングをしたいのであれば少し温度が下がるように「冷房」にしてみるとよいかもしれません。
 

出典

環境省 家庭部門のCO2排出実態統計調査 家庭のエネルギー事情を知る エアコンの使い方について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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