更新日: 2024.05.22 その他家計
節約のため、「3食カップ麺生活」をしています。自炊する場合と比べ、月の食費はどれだけ浮くでしょうか?また、スープは飲み切ってもよいですか?
そこで本記事では、1日3食カップ麺生活をした場合に自炊と比べてどのくらい費用が浮くかを紹介します。食費の節約で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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1人暮らしの場合の1ヶ月の食費
まずは、1人暮らしの人が1ヶ月にかける食費を計算していきます。今回は1日3食カップ麺を食べた場合と1日3食外食した場合の費用を算出して比較していきます。
1日3食カップ麺の場合
今回の計算では、カップ麺の費用として日清で販売されているカップヌードルの価格を参考にし、254~292円と仮定したときの1ヶ月(本記事では30日とします)の費用を計算します。
254円×3食/日×30日=2万2860円
292円×3食/日×30日=2万6280円
1ヶ月にかかる費用は、およそ2万2860~2万6280円です。食費を3万円以内に抑えられるものの、人によっては1食で1つのカップ麺では足りないこともあるでしょう。
また栄養面が偏るリスクもあるため、1日3食カップ麺を長期的に継続するのは現実的ではないといえます。
1日3食外食した場合
外食費を1食あたり500~1000円と仮定したときの1ヶ月にかかる費用を計算します。
500円×3食/日×30日=4万5000円
1,000円×3食/日×30日=9万円
1ヶ月にかかる外食費は、およそ4万5000~9万円です。外食費は利用する店舗によって価格差があると仮定し、幅を持たせています。
1日3食カップ麺よりもかなり費用がかかると考えられ、栄養バランスを考えて主食・主菜・副菜を揃えると9万円近くかかってしまう可能性があります。
1日3食の平均的な食費
次に、単身世帯(表1)と勤労者世帯(表2)の1ヶ月の平均的な食費を紹介します。
表1 単身世帯
34歳以下 | 3万8666円 |
35~59歳 | 4万6498円 |
60歳以上 | 4万1078円 |
65歳以上 | 4万527円 |
全単身世帯 | 4万2049円 |
「家計調査 / 家計収支編 単身世帯 詳細結果表」を元に筆者が作成
表2 勤労者世帯
34歳以下 | 3万8668円 |
35~59歳 | 4万7613円 |
全勤労者世帯 | 4万3617円 |
「家計調査 / 家計収支編 単身世帯 詳細結果表」を元に筆者が作成
1ヶ月の平均的な食費は、およそ3万8000~4万8000円ほどであるとわかります。こちらの家計調査には外食費も含まれているため、すべて自炊した場合はより費用を抑えられるでしょう。また自炊ならば、栄養バランスを考えて献立を自由に決められるため、健康面でも大きなメリットがあるといえます。
カップ麺だけでは栄養が偏る可能性がある
食事をカップ麺だけでまかなった場合には、栄養が偏って体調面に支障をきたすおそれがありますので、デメリットについて解説します。
スープを飲むと塩分が多くなる
カップ麺を食べて、スープまですべて飲み干してしまうと、塩分の摂りすぎが心配されます。例えば、日清カップヌードルの食塩相当量は4.9gです。そのうち、麺・かやくに含まれる食塩が2.4g、スープに含まれる食塩が2.5gです。
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、食塩相当量の目標量を成人1人1日あたり男性であれば7.5g未満、女性であれば6.5g未満と定めています。
そのため、カップヌードルを1日3回食べてスープまで飲み干してしまうと、1日あたり14.7gの食塩を摂取することとなり、目標量を大きく上回ってしまいます。食塩相当量を考慮してカップ麺を食べる場合、1日1個程度に抑えてスープを飲み干すのは控えたほうがよいでしょう。
ビタミンやミネラルが不足しやすい
カップ麺には炭水化物が多く含まれていますが、肉類や野菜、海藻などの食品があまり入っていません。そのため、ビタミンやミネラルの不足が起こりやすいと考えられるでしょう。またたんぱく質も不足しやすくなるため、栄養が偏って体調面で支障をきたしてしまうおそれがあります。
カップ麺だけであれば食費は安いが栄養が偏る
カップ麺だけを毎日食べると、食費は費用を抑えられると考えられます。しかし、現実的に1食1個のカップ麺では足りないケースや栄養面の偏りなどが懸念されます。カップ麺を食べるのであれば、食塩相当量に配慮して1日1個にするとともに、野菜やたんぱく質を別の食材で補う必要があるでしょう。
出典
e-Stat 政府統計の総合窓口
家計調査 家計収支編 単身世帯 1世帯当たり1か月間の収入と支出
e-ヘルスネット(厚生労働省)
ナトリウム
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー