更新日: 2024.03.30 貯金
社会人5年目です。同僚が「毎月5万円」貯めていることを知りました。このくらい貯めるのって普通なのでしょうか?
しかし、預貯金を含めた貯蓄の状況も同じとはかぎりません。同僚の多めの預貯金額などを聞き、焦りが生じたり意識を変えたりするのは、ごくごく普通です。本記事では、20代の平均預貯金額を中心に紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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20代の貯蓄事情
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(東京都江東区)では、「20代の金銭感覚についての意識調査 2024」(調査期間:2023年12月13日~15日、調査対象:全国の 20~29歳の男女1000名)を実施し、その結果を公表しています。同調査結果から、20代の貯蓄事情についてみていきましょう。
同調査結果によると、20代で預貯金をしている人の割合は全体の59.9%となっています。預貯金をしている人の、ひと月あたりの平均預貯金額は約3万7000円でした。
毎月5万円を貯めている同僚は、平均と比べると多いといえるでしょう。ただ、1万数千円程度の差であるため、金額のみでみれば普通といえる範囲にとどまっています。
【20代の平均貯蓄額】
同調査結果によると、20代の平均貯蓄額は56万円となっています。20代前半では33万円、20代後半では91万円と差がある点には要注目です。
また、会社員に限ってみると平均貯蓄額は106万円となっているため、大卒の社会人5年目であれば100万円ほどの貯蓄額が一般的な水準となるでしょう。仮に毎月、平均預貯金額の3万7000円を貯金したとすると、2年間で90万円近くになる計算です。社会人も5年目となれば、十分に到達可能な金額といえます。
若い世代も老後への不安は大きい
20代でも毎月預貯金をしている人が多い理由の一つには、老後への不安もあるでしょう。
そもそも、同調査結果では、「現在の貯蓄状況に不安を感じている」と回答した人が72.9%もいました。20代後半の女性では80%を超えています。また、「老後の生活資金は年金だけでは不十分だと思う」とした人が90.7%にものぼりました。「老後が不安」と回答した人は73.5%です。
仕事をリタイアするときに、あると安心できる貯蓄額は、平均で2195万円となっています。ただ、ボリュームゾーンは20.9%で「500万円以下」となっており、そこまで多い金額にはなっていません。
「500万円超1000万円以下」が18.8%、「1000万円超2000万円以下」が15.4%となっており、2000万円以下と回答した人が全体の55%ほどを占めています。
20代は結婚をしていない、していても子どもがいない人もまだ多く、今後、リタイア時に必要な貯蓄への意識が変わる可能性があります。しかし、預貯金を含めた貯蓄への意識が低い人はほとんどいません。同僚にならって、月に5万円程度の貯金から始めてみると、将来への安心感が確実なものになるでしょう。
投資へ前向きな若者も多い
同調査結果では、「現在、投資をしている」と回答した人の割合が26.2%となっています。「投資をしていないが、したいと思う」と回答した人は38.0%でした。6割以上の人は、投資に興味があることが分かります。投資をしている人に、ひと月あたりの投資金額を尋ねたところ、平均は約2万4000円でした。
ただし、ちょうど半数は1万円以下と回答しています。無理に投資をする必要はないものの、預貯金の先にある資産形成の一つとして選択肢に入れておくとよいでしょう。
20代の社会人なら毎月5万円の貯金は普通
20代が預貯金へと回す金額は毎月3万7000円ほどというアンケート調査の結果があります。この金額を参考にすると、毎月5万円の貯金は若干多いものの、普通といっても差し支えはないでしょう。20代前半の平均貯蓄額は33万円、20代後半は91万円でした。
投資に興味をもっている人も6割以上おり、実際に投資をしている人の割合は4分の1以上です。お金があるに越したことはありません。将来のために預貯金から始めてみましょう。
出典
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 20代の金銭感覚についての意識調査 2024
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー