更新日: 2024.03.29 働き方
派遣で仕事をしています。他の派遣会社の人は同じ仕事なのに時給が100円高いと聞きました。同じ時給にはできないのでしょうか?
同じ仕事をしていても、派遣会社が違うと時給が違ってくるケースは珍しくありません。本記事では、派遣会社が違うと時給が変わる理由や、時給アップを交渉するやり方などを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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派遣会社が違うと時給が違う理由
派遣会社によって時給が違う理由としては、以下の3つが挙げられます。
・派遣会社によりマージン率が違うため
・派遣会社と派遣先の力関係が違うため
・派遣会社の営業による交渉力に差があるため
マージンとは、派遣先が派遣会社に支払う費用のうち、派遣会社の取り分です。マージン率が高ければ時給が下がり、マージン率が低ければ時給は上がります。
また、派遣先が派遣会社より力が強い場合、派遣会社はなかなか派遣社員を派遣する料金を上げてくれとは、言いにくいでしょう。このほか、派遣会社の営業の交渉力次第で、派遣社員を派遣する料金が変わり、時給に影響が出る場合もあります。
ただし、マージンが低く時給が高い会社のほうが良い派遣会社とは一概に言えません。マージン率がやや高めの代わりに、スキルアップに必要な教育などをしてくれる会社もあります。
派遣会社に時給をアップさせる交渉は可能?
派遣社員でも派遣元の会社に時給アップの交渉ができます。ただし、必ずしも成功するとは限りません。また、交渉がうまくいかなかった場合は、更新が行われず任期満了で退職せざるをえなくなる恐れもあります。
したがって、派遣会社に時給アップの交渉を行うならば、タイミングを見計らうのが重要です。本項では、派遣会社と時給アップの交渉をする際に成功しやすいタイミングを紹介します。
資格を取得したときや仕事量が増えたときなどに交渉すると成功しやすい
仕事に必要な資格を取得したり派遣先から仕事ぶりを認められて仕事量が増えたりしたときなどに、時給アップの交渉をすると成功しやすいでしょう。派遣先から信頼され、仕事に必要な資格を取得した人材は派遣先、派遣元の両方で貴重です。
任期満了に伴って他社の派遣会社に移るなどしないよう、時給をアップしてくれる可能性も高いでしょう。
実績を作ってから時給アップの交渉を始めると成功しやすい
仕事である程度結果を出す、派遣先にとってなくてはならない人材になるなど、実績を作るのも効果的です。
これから、どのような業界でも労働力不足がより深刻な問題になると予想されており、会社にとって役立つ人材の確保に熱心になっているところも多いです。実績を出した人材は、時給をアップしてでもつなぎ止めておきたいと思うでしょう。
昇給額を具体的に決めておくと交渉が成功しやすい
昇給額を具体的に決めておけば、時給アップの交渉が成功しやすくなります。例えば、時給を50円アップした場合、1日8時間働いていれば1日当たり400円、月20日で8000円の給与アップとなります。1年では9万6000円の昇給です。
派遣会社側も、「時給100円アップは難しいが、50~80円アップならば応じられるよ」と交渉しやすくなります。「いくらでもいいので時給を上げてください」といった交渉の仕方では、派遣会社側も交渉の糸口がつかめず、交渉が決裂しやすくなります。
時給アップの交渉はタイミングを見計らって行おう
派遣社員でも、能力や実績次第で派遣会社と交渉して時給を上げてもらうことは可能です。しかし、やみくもに交渉してもうまくいく可能性は低いでしょう。交渉は最終段階と考え、まずは実績を上げられるように仕事に力を入れたり、資格取得を目指したりするほうが建設的です。
また、登録する派遣会社を探している段階ならば、派遣会社の評判や給与についての情報を集め、複数の会社を比較検討したうえで登録しましょう。そうすれば、気持ちよく働けるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー