更新日: 2024.03.26 働き方

昇進した結果、上司が部下になりました。飲み会などでは私がおごるべきでしょうか?

昇進した結果、上司が部下になりました。飲み会などでは私がおごるべきでしょうか?
日本でも、徐々に年功序列から脱却したほうがよいという声が増えてきました。年齢や勤続年数ではなく、能力や成果に見合った役職を与える人事評価制度が、今後主流になる可能性があります。
 
成果主義を取り入れている企業では、昇進の結果、上司が部下になるといった下克上のような現象もすでにみられるでしょう。
 
今回は、そのようなケースにおいて、飲み会では新上司が元上司におごったほうがよいのかということを考えます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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会社の飲み会は誰が支払う?

まずは、参考として一つのアンケート調査の結果をみてみます。ベースメントアップス株式会社が実施した「社会人の飲み会代金」についての調査です。
 
同調査で社会人に対して「会社の飲み会代は誰が支払いますか?」と尋ねたところ、「割り勘」との回答が37%で最多でした。つづいて多かったのが27%で「会社の経費」、21%で「年上が払う」がつづき、そして15%が「役職が上の人が払う」となっています。
 
会社の経費で落とせない飲み会の場合は、割り勘で済ませる社会人が多いと推測できるでしょう。誰かがすべての支払いをする場合は、年上の人が支払うとしている社会人が多いと推測できます。
 
とはいえ、同調査結果では、役職が上の人が払うとした割合とそこまで大差はないため、どちらが常識的かという判断は困難である点には注意が必要です。
 
そもそも、飲み会の際に誰が支払うかは、会社や部署ごとに慣習が異なるケースもあります。まずは、自社や自部署の慣習に従うのがよいでしょう。昇進の結果、上司が部下になったケースが過去にないか調べてみるのも一案です。
 
もし同様のケースがあれば、それをもとに飲み会などで振る舞うことを心がけてみましょう。場合によっては、新上司である自分が支払わなければならないこともあるでしょう。
 

元上司と飲み会などに行く際の注意点

元上司と飲み会などで同席する際、対応を間違えると社内の人間関係にも悪影響を及ぼしかねないため、状況を慎重に見極めなければいけません。ここでは、元上司と飲み会に行く際の注意点をいくつか紹介します。
 

・自分が支払うと言い出すのが最善とは限らない

当然ながら、元上司も元部下に立場が逆転されたことは認識しています。下克上があった直後の飲み会で、元部下が「私が支払います」と言い出した場合、元上司のプライドを傷つけかねません。当てつけや嫌みと捉えられると大変です。会計は、とりあえず様子を窺うようにするのが無難でしょう。
 

・元上司の言動を注視する

元上司が、どのような言葉を発し、どう行動するのかの見極めは重要です。元上司が年上の場合、自ら支払うとも言い出しかねません。その場合、上司の言動に反して「自分が払います」と言い出せば、やはりプライドを傷つけかねないでしょう。
 
これまで、そのように言い出したことがなければなおさらです。特段、元上司が部下になったからという以外に支払う必要性がないのであれば、当面は元上司の言動に合わせたほうが無用なトラブルは避けやすいといえます。
 

・支払う理由を工夫する

もし、元上司が支払うそぶりをみせず、また、役職が上の人が支払う空気が社内や部署内にある場合は、自ら支払ったほうがよいでしょう。その際も、支払う理由に工夫が求められます。
 
「投資で少し利益が出たので」「少額ですけど宝くじが当たったんです」「この歳で親戚からお年玉もらってしまって」など、理由は適当で構いません。何かしらの理由があれば、下克上を強く意識させることも防げ、元上司のプライドも過剰に傷つけずに済みます。
 

会社や部署の慣習に従うのが最善

成果主義を採用している企業では、上司と部下が入れ替わる下克上が起こるケースもあります。実際にそうしたケースが起こったあとの飲み会で、新上司が元上司の分まで支払いをしたほうがよいのかは、社内や部署内の慣習によるでしょう。その慣習に従うのが最善です。
 
前例がない場合は、元上司の言動を伺いつつ、自分が支払う際には理由を工夫するなどして、元上司のプライドを傷つけぬよう配慮しましょう。
 

出典

ベースメントアップス株式会社 仕事に関する意識調査/社会人の飲み会代金についての調査(PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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