更新日: 2024.03.25 その他家計

社会人2年目の娘が「貯金をしたいから」と家に1円も入れません…。親としてどうするべきでしょうか?

社会人2年目の娘が「貯金をしたいから」と家に1円も入れません…。親としてどうするべきでしょうか?
社会人になってからも、家を出ないで実家暮らしを続ける若者たちは多いようです。なかには一人暮らしを始めたものの、何らかの理由で実家に戻る人も。実家暮らしの子どもがいる親御さんであれば、生活費の一部としていくらかを家に入れてほしいと思うものです。
 
そこで今回は、実家暮らしの社会人が家にどの程度の金額を入れているのか、平均値や支払いをしている人の割合を調べてみました。「家にお金を1円も入れない」といった場合に親としてできることについても考えますので、参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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家を出ないで実家暮らしをするのはなぜ?

社会人になってからも、実家暮らしを続ける人は多くいます。なかには一人暮らしを始めたものの、実家に戻る決定を下す人もおり、実家暮らしに何らかのメリットがあることが分かります。
 
保険マンモス株式会社男女500人に実施した「実家暮らしの方へのアンケート」によると、実家暮らしをしている理由で多かったのは以下の通りです。


・お金に余裕がないから:215人
・貯金をしたいから:149人
・職場が実家から近いから:131人
・親との関係性が良いから:101人
・家族の体調が悪く、自分の助けが必要だから:73人

「お金に余裕がないから」と「貯金をしたいから」を合わせると、500人中364人は実家暮らしをする理由としてお金の問題を挙げていることが分かります。
 
日本では、長引く不況で物価の上昇が続いているのもかかわらず、平均給与はどちらかというと下がり続ける傾向にあり、特に社会人になりたての若者は、十分な収入を得られていないことが考えられます。
 
住んでいる地域にもよりますが、生活費の大きな部分を占める家賃分が浮くだけでも、実家暮らしにはメリットがあるといえるでしょう。お金以外にも、体調の悪い家族の通院の送迎や買い物を手伝うなど、家族にとってメリットになるケースも考えられます。
 

実家暮らしの人は家にお金を入れている?

実家暮らしで、家にお金を入れていない人の割合については全体で26%、年代別に以下の結果が出ています。


・19歳以下:58%
・20~30歳:36%
・31~40歳:21%

19歳以下で実家にお金を入れている人は半数以下ですが、20歳を過ぎると64%、30歳を過ぎると79%の人がお金を入れるようになっていることが分かります。入れている金額については全体の平均額が4万257円、年代別では以下の通りです。


・19歳以下:2万5663円
・20~30歳:3万3623円
・31~40歳:4万1875円

年齢が上がると、実家に入れる金額も増えていることが分かります。
 

家にお金を入れない娘……。親としてできることは?

全体では26%、20~30歳では36%の人が家にお金を入れていない点にも注目してみましょう。例えば「社会人2年目の娘が家にお金を1円も入れない」という場合は、親として何ができるでしょうか。
 
まず、一人暮らしをした場合のコストを一緒に計算してみるといいでしょう。職場の近くや自分が住んでみたいエリアの家賃を調べてみます。家賃は地域によって大きく差が出ますが、仮に6万円だったとすると、年間72万円が浮く計算です。
 
これに水道光熱費や食費なども含めて、実際に浮く金額を計算してみると、実家暮らしをすることでどれだけ金銭的なメリットを得られているかを知ることができます。娘の収入にもよりますが、仮に3万円ほどを家に入れたとしても、一人暮らしに比べれば貯金をする余裕は十分にあると考えられます。
 
それでも家にお金を入れたくない場合は、自室の掃除だけでなく、家全体の家事も手伝うなど、ルールを決められるかもしれません。
 
実家暮らしをする多くの人は、家事の苦労から解放されているケースが多いようですが、お金を入れない代わりに家事を分担することで、何らかの責任を果たしてもらえます。任せられる家事には、以下のようなものがあります。


・洗濯
・料理
・買い物
・食器洗い
・風呂・トイレ掃除
・ペットの世話
・ゴミ出し

 

実家暮らしにもメリットあり! 将来に備えることも教えよう

社会人になってからも実家暮らしをすることで、お金に余裕のない人や貯金をしたい人は、金銭面でのメリットを得られます。
 
「仕事で疲れて帰って来ても家事をしなくていい」「家族みんなで温かい食事を食べられる」といったメリットもあるでしょう。実家暮らしをする20~30歳の64%は、平均3万3623円を家に入れていることが分かりました。
 
もしもわが家の娘がお金を入れていない26%のグループに属する場合は、一度座って、実家暮らしでいくらくらい浮くのか計算してみるといいでしょう。それでもお金を入れたくない、入れるだけの余裕がない場合は、家事を分担するなどして、将来に備えることを教えましょう。
 

出典

保険マンモス株式会社 実家暮らしの方へのアンケート(PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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