更新日: 2024.03.23 その他家計
「水を買うなんてもったいない」という母。ミネラルウオーターを水道水に変えたらどのくらい節約になりますか?
今回は、両者の料金の比較や、どちらがどの程度お得になるのかについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
目次
1リットルのミネラルウオーターを購入するといくらかかる?
ミネラルウオーターは、スーパーやコンビニなどで、2リットル100円程度で購入可能です。単純計算で1リットルでは半分の50円程度となります。
1リットルの水道水の料金はいくらかかる?
自宅で水道水を1リットル使用した際の料金は0.2円程度です。ミネラルウオーターを1リットル購入する場合は50円程度がかかるため、およそ250分の1の価格になります。
1ヶ月の平均的なミネラルウオーターの消費量はどのくらい?
日本ミネラルウォーター協会の統計によると、2018年〜2022年までの5年間におけるミネラルウオーターの一人当たりの消費量は表1の通りです。
表1
年 | 消費量 |
---|---|
2018年 | 31.7リットル |
2019年 | 31.7リットル |
2020年 | 33.3リットル |
2021年 | 35.4リットル |
2022年 | 37.7リットル |
※一般社団法人日本ミネラルウオーター協会「ミネラルウオーターの1人当り消費量の推移」を基に筆者作成
統計を確認すると、年々ミネラルウオーターの消費量が上昇傾向にあるようです。直近の2022年では、年間で約37リットルを消費しているため、単純計算で月に約3リットルのミネラルウオーターを購入しており、150円程度かかっていることになります。
一方で、飲料水として月に3リットルの水道水を使用すると0.6円程度となり、ミネラルウオーターよりも水道水の方が圧倒的に安く済みます。
水道水の飲用状況
水道水の飲用状況としては、そのまま飲むという方もいる一方で「沸かして飲んでいる」「浄水器を通して飲んでいる」などのような意見も多くあるようです。理由としては以下のような意見があげられています。
・おいしくない
・ミネラルウオーターの方が体によさそう
・水質が不安
水道水には塩素が含まれており、塩素特有のにおいや味が「おいしくない」「水質が不安」といったような意見に反映されているのでしょう。しかし、塩素は水道水を浄化させるために使用されるものであるため、体には無害であり、そのまま飲料水として飲んでもまったく問題はありません。
水道水をおいしく飲む方法としては、水道水を冷蔵庫などで冷やす方法があります。塩素特有のにおいを感じにくくなり、よりおいしく感じられるでしょう。
ミネラルウオーターを購入するよりも水道水を使用する方がお得
ミネラルウオーターから水道水に変更すると、1リットル当たり250分の1程度の値段になります。1ヶ月のミネラルウオーターの消費量がおよそ3リットルであるため、年間だと1800円程度となり、水道水の場合は年間で7.2円です。
例えば、毎日ミネラルウオーターを1リットル飲むとすると、消費量は月に約30リットルで、日本人の平均消費量の10倍となり、単純計算で30リットル×50円×12ヶ月=1万8000円の出費になります。消費量が少ないとそれほどの差はありませんが、消費量が多いほど家計にも大きな負担となってくるでしょう。
水道水に抵抗のある方は、浄水器を使用したり、少しでも節約するためにミネラルウオーターを1ヶ月分まとめて購入したりするなどして、工夫してみてください。
出典
一般社団法人日本ミネラルウォーター協会 統計資料 ミネラルウォーターの1人当り消費量の推移
大阪市 令和4年度インターネットアンケートの結果 令和4年度水道局インターネット調査報告書(13ページ)
仙台市水道局 水道まめちしき
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー