更新日: 2024.03.20 その他家計

1人暮らしで「毎日湯船につかる」といくらかかる? 「シャワーだけ」の場合と水道・ガス代を比較

1人暮らしで「毎日湯船につかる」といくらかかる? 「シャワーだけ」の場合と水道・ガス代を比較
「光熱費が高いし1人だからいつもシャワーで済ませるけど、ほんとうは毎日湯船につかりたい」という人も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、1人暮らしで「毎日湯船につかる場合」と、「シャワーだけ」の場合を比べて水道代・ガス代はいくら変わるのかについて試算してみたいと思います。また、 手軽にガス代を節約できる方法もあわせて解説します。

執筆者:石井麻理子()

「毎日湯船につかる」場合と「シャワーだけ」の場合の水道光熱費はそれぞれいくらか

「毎日湯船につかる」場合と「シャワーだけ」の場合にかかる、それぞれの水道代とガス代について見ていきましょう。
 

「毎日湯船につかる」場合にかかる水道光熱費

一般的な目安として、お風呂の平均的な湯量は200リットル程度です。
 
しかし、1人暮らし用アパートについている浴槽の場合、実際に200リットルのお湯をはると湯船につかったときにお湯があふれでてしまう恐れがあります。そこで今回は、お湯がムダにならない約8割の水量と仮定し、160リットルで試算してみます。

【水道代】

●1リットルあたり約0.24円
●水量160リットル(1人暮らし用アパートの浴槽を想定)
約0.24円×160リットル=1日あたり約38.4円。1ヶ月換算で、約38.4円×30日間=約1152円

【ガス代】

●水温25度の上昇にかかる都市ガス代は1日あたり約82.97円(20度の水を45度のお湯にする場合)
1ヶ月換算で、約82.97円×30日間=約2489円

「毎日湯船につかる」場合、1ヶ月の水道光熱費は約3641円。
 

「15分間シャワーだけ」の場合にかかる水道光熱費

つぎに、シャワーの場合ですが、短すぎもせず長すぎもしないと考えられる「15分間シャワーだけ」を使用すると仮定して試算してみます。
 
なお、一般的なシャワーにおける湯量の目安は、1分間で約10リットルです。

【水道代】

●1リットルあたり約0.24円
●約150リットル(シャワー15分間×毎分10リットル)
約0.24円×150リットル=1日あたり約36円。
1ヶ月換算で、約36円×30日間=約1080円

【ガス代】

都市ガス代は約74.7円(15分間シャワーを使用した場合)
1ヶ月換算で、約74.7円×30日間=約2241円

「15分間シャワーだけ」の場合、1ヶ月の水道光熱費は約3321円。
 

「15分間シャワーだけ」のほうが320円安くなった

前記の条件で1ヶ月の水道光熱費を比較すると、毎日湯船につかった場合は約3641円、15分間シャワーだけは3321円と、結果はシャワーのほうが320円安い計算となりました。なお、ガス代は季節やお住まいの地域、水温などによっても結果が異なります。
 

手軽にガス代を節約できる方法

手軽にガス代を節約できる方法について、見ていきましょう。
 

シャワーを1分短縮する

図表1はシャワーを1分間短縮したときにおける節約効果を表している図で、シャワーを1分間短縮すると(1人あたり)約6.65円の節約につながります。例えば、シャンプーをする際にはお湯を止めるなど工夫をして1分間の短縮ができれば、1ヶ月間で約200円の節約となるでしょう。
 
図表1
図表1
東京ガス 都市生活研究所 ウルトラ省エネブック
 

シャワーヘッドを使って節水してみる

最近のシャワーヘッドは、手元のスイッチで水を出したり止めたりできる省エネ機能がついているものも多く、使用時間を短くできます。また、シャワーヘッドは水圧を高めてシャワーの勢いを強めてくれるため、通常よりも水の使用量を抑えられるのが特徴です。
 
図表2
図表2
東京ガス 都市生活研究所 ウルトラ省エネブック
 
そのため、シャワーヘッドを使うことで水道代とガス代の両方を節約でき、結果的にシャワーにかかる光熱費を安くできるでしょう。
 

出典

東京ガス ウルトラ省エネブック バスルーム・トイレを使う-2
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)
 
執筆者:鳥谷威
1級ファイナンシャル・プランニング技能士

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