更新日: 2024.03.13 貯金
会社で20代の後輩が「貯金は1000万円ある」と言っていました!今どきの若者はそれが普通なのでしょうか?
しかし、20代の給与で1000万円以上貯金することは、一般的にはとても難しいことのように感じられるでしょう。
そこで今回は、20代の貯蓄事情を解説します。最近の20代における貯蓄事情について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
20代の平均貯蓄額
まずは、20代における平均貯蓄額を見てみましょう。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、20代における平均貯蓄額と中央値は、表1の通りです。なお、金融資産を保有していない世帯も含みます。
表1
単身世帯 | 二人以上世帯 | |
---|---|---|
平均貯蓄額 | 176万円 | 214万円 |
中央値 | 20万円 | 44万円 |
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]/[二人以上世帯調査](令和4年)」を基に筆者作成
20代の中でも単身世帯と二人以上世帯とでは、平均貯蓄額と中央値はともに差が見られます。二人以上世帯のほうが貯蓄が多いことから、将来の生活を考えて、計画的にお金をためている様子がうかがえます。
20代で貯蓄1000万円以上ある人の割合
続いて、20代で貯蓄が1000万円以上ある人の割合を見てみましょう。単身世帯と二人以上世帯のそれぞれにおける割合は、表2の通りです。
表2
1000万~ 1500万円 |
1500万~ 2000万円 |
2000万~ 3000万円 |
3000万円以上 | |
---|---|---|---|---|
単身世帯 | 1.1% | 0.4% | 0.4% | 0.5% |
二人以上世帯 | 2.3% | 0.0% | 0.0% | 1.2% |
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]/[二人以上世帯調査](令和4年)」を基に筆者作成
20代で平均貯蓄額1000万円以上ある世帯は、単身世帯で2.4%、二人以上世帯で3.5%です。全体から見ると、ごく一部の世帯のみに限られます。
働きだして間もない20代で、1000万円以上ためることは容易ではありません。年収によっても貯蓄額に差は見られますが、お金のため方や金融資産の管理方法を、正しく理解している可能性が高いでしょう。要するに無駄な出費が少なく、計画的に貯蓄できていることが予測できます。
20代で1000万円をためる方法
20代で1000万円を貯蓄するにはまず、お金をためる目的や目標を決めることが大切です。「なぜ1000万円ためたいのか」「いつまでに実現したいのか」などを明確にすることで、行動に移しやすくなります。目的や目標が明確になったら、実際に以下の方法を実践してみましょう。
・支出を減らす
・収入を増やす
・副業を始める
・資産運用を始める
お金を確実にためるには、支出を減らして収入を増やすことが必要です。まずは家計を見直して、固定費のような大きな支出を減らすことがポイントです。
そして年収を上げるには、今の職場で昇給を目指すとか、転職する、副業を始めるなどの方法があります。自分が実践可能なものから始めてみましょう。
また、貯金できる額には限界があります。その場合には、資産運用も視野に入れて検討してみましょう。株式投資や投資信託など、さまざまな種類がありますので、メリット・デメリットを把握して、自分に合った方法を選択することが重要です。
ただし投資には、元本割れのリスクも存在します。無理のない範囲で、計画的に資産を運用しましょう。
20代のうちから貯金1000万円以上ある人は1割未満
20代のうちから貯金が1000万円以上ある人は、単身世帯で2.4%、二人以上世帯で3.5%ほどに限られます。1000万円以上の貯金をすることは不可能ではないものの、得た収入を浪費せずに堅実にためることが重要であるといえるでしょう。
早いうちから、計画的にお金を管理する必要があります。金融資産についての知識を身につけて、自分に適した方法を選択しましょう。
出典
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査
[単身世帯調査] 各種分類別データ(令和4年)1. 金融資産の状況等 統計表番号4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
[二人以上世帯調査] 各種分類別データ(令和4年)1. 金融資産の状況等 統計表番号4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー