更新日: 2024.03.12 貯金

社会人2年目の息子は貯金「ゼロ」だそうです…20代はみんなそうなのでしょうか?

社会人2年目の息子は貯金「ゼロ」だそうです…20代はみんなそうなのでしょうか?
年代やライフステージによって、貯蓄に対する意識や考え方は異なるでしょう。物価の上昇が進む中、消費と貯蓄のバランスを考えて、日常生活を送る必要があります。そこで今回は、20代の平均貯蓄額を見ながら、どのように貯蓄を殖やしているのかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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社会人2年目の平均貯蓄額

まずは、社会人2年目の平均貯蓄額を見てみましょう。ソニー生命保険株式会社の「社会人1年目と2年目の意識調査2023」によると、社会人2年目の方が、1年目のときにためた貯蓄額の平均は49万円とのことでした。
 
表1

貯蓄額 割合
0円 14.4%
10万円未満 13.8%
10〜20万円未満 11.8%
20〜30万円未満 6.0%
30〜40万円未満 7.0%
40〜50万円未満 3.4%
50〜100万円未満 20.6%
100万円以上 23.0%

※ソニー生命保険株式会社「社会人1年目と2年目の意識調査2023」を基に筆者作成
 
貯蓄額で最も多かったのは100万円以上であり、50万円以上の貯蓄をしている割合が43.6%と、半数近くを占めています。対して、全く貯蓄をしていない方は、14.4%いることが分かりました。同じ社会人1年目でも、貯蓄に対する意識には大きな差があるといえます。
 

30歳までの目標貯蓄額

同調査によると、社会人2年目の方が、30歳までの目標としている貯蓄額の平均は788万円とのことです。社会人1年目における平均貯蓄額の49万円とは、739万円の差があります。詳しい内訳は、表2の通りです。
 
表2

目標貯蓄額 割合
100万円未満 14.2%
100万〜200万円未満 11.8%
200万〜300万円未満 8.0%
300万〜400万円未満 8.6%
400万〜500万円未満 1.8%
500万〜600万円未満 22.6%
600万〜1000万円未満 8.2%
1000万〜2000万円未満 17.4%
2000万円以上 7.4%

※ソニー生命保険株式会社「社会人1年目と2年目の意識調査2023」を基に筆者作成
 
表2を見てみると、「500万〜600万円未満」の割合が最も多い結果となりました。次いで「1000万〜2000万円未満(17.4%)」「100万円未満(14.2%)」と続きます。20代は、趣味や遊びなどの自分に使うお金が多いことも考えられるため、貯蓄に対する意識の差が垣間見えます。
 
また、社会人2年目を24歳と仮定した場合は、30歳になるまでの年数は6年間です。平均目標額の788万円を達成するには、1年間で約131万円ためる計算となります。毎月およそ11万円を貯蓄に回せれば、平均目標額を達成できることになります。
 

貯蓄を殖やす方法

ここで、貯蓄がある20代が、貯蓄を殖やすために何をしているのかを見てみましょう。
 
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の「20代の金銭感覚についての意識調査2024」によると、お金をためるためにしていることには、以下のものがあるようです。
 

・預貯金をしている
・貯蓄型保険に加入している
・節約をしている
・投資をしている

 
銀行にお金を預けてためている方以外にも、投資をして資産を運用しているという声も聞かれました。
 
また同調査では、2024年1月にスタートした新NISAについて、知っている20代は65.6%、利用する予定があると回答した方は30.5%でした。この結果から、20代で資産形成に興味を持ち、実際に利用を検討している方は3割ほどいることが分かります。
 

若いうちから貯蓄を始めておくことが大切

今回の結果から、社会人1年目のときに全く貯金をしていない方は、14.4%いることが分かりました。貯蓄に対する意識は二極化しており、計画的に取り組んでいる方では、100万円以上ためているケースもあるようです。
 
今後の物価上昇に対応するためにも、20代から貯蓄について考えて、将来に備えて早めに準備を始めることが大切といえるでしょう。
 

出典

ソニー生命保険株式会社 社会人1年目と2年目の意識調査2023
 (図4)社会人1年目の生活で貯蓄した金額
 (図5)30歳時点の目標貯蓄額

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 20代の金銭感覚についての意識調査2024
 Q.預貯金・貯蓄型保険の加入について、自身の状況にあてはまるものは?(8ページ)
 Q.投資(株式投資、仮想通貨、実物投資、ポイント運用・ポイント投資など)をしているか?(15ページ)
 Q.2024年1月にスタートする“新しいNISA(新NISA)”を知っているか?(18ページ)
 Q.“新しいNISA(新NISA)”を利用する予定があるか?(18ページ)

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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