更新日: 2024.03.01 その他家計
電気アンカは湯たんぽより光熱費がお得? 就寝時とテレワークの両方に使えそうなので検討しています。
しかし、お湯を沸かすにも光熱費がかかるため、どちらがお得かはすぐに判断できません。本記事では、電気アンカと湯たんぽを経済面と利便性で比較します。どちらを使うか悩んでいる人は参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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電気アンカと湯たんぽの光熱費を比較
電気アンカと湯たんぽではどちらが経済的にお得と思うかと聞かれたら、電気代がかからない湯たんぽと答える人が多いのではないでしょうか。しかし、湯たんぽは電気代がかからないものの、最初にお湯を沸かすための光熱費がかかります。
そこで、具体的な光熱費を計算して湯たんぽと電気アンカのどちらが経済的か比較してみましょう。なお、電気代の目安単価は(公社)全国家庭電気製品公正取引協議会で公表されている31円/kWh(税込)とします。
電気アンカの電気代
電気アンカにはいくつかタイプがありますが、基本的に電気によって足元を長時間温めることができる性能を持っています。そのため、使用中は電気料金が発生します。
電気代は、「消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価(円/kWh)」の式で計算ができます。電気アンカの電気料金例として、1時間当たりの消費電力量が5.5Wの平形アンカを1時間使用した場合の電気代は、0.0055Kw×1h ×31円/Kwh=約0.17円です。
就寝時8時間使用した場合、電気料金は約1.36円です。就寝時以外にテレワークでも使用したときは、トータル18時間としても1日当たりの電気代は約3.06円です。
湯たんぽを使うために必要な光熱費
湯たんぽは熱湯を入れて使用するので、お湯を沸かすための光熱費がかかります。一般的な方法としては、ガスコンロや電気ケトルなどを利用して、沸騰したお湯を湯たんぽに入れます。電気ケトルとやかんで1L沸かす場合の、電気代とガス代は以下のとおりです。
・電気ケトル(電気代)
消費電力が1250Wの製品で、1Lの水が沸騰するまでの時間が5.5分かかるとした場合の電気料金は、1.25 Kw×5.5/60分×31円/Kwh=約3.55円となります。
・やかん(ガス代)
都市ガスの場合、北海道ガスによると1立方メートル当たりのガス料金の目安を160円とした場合、1時間当たりのガス代は中火で約22円(1分間は約0.36円)、強火で約38円(1分間は約0.63円)程度になります。また、プロパンガスの場合は都市ガスよりも約2倍の熱が得られ半分ほどの使用量ですむといわれていますが、ガス代は都市ガスより1.8倍程度高くなります。
また、湯たんぽは水道料金もかかりますが、1L当たり0.2円程度といわれています。
電気アンカのメリット・デメリット
電気アンカの光熱費は、湯たんぽと比べると同じ時間の使用であれば安いという結果になりました。光熱費だけを考えると、電気アンカと湯たんぽでは電気アンカがお得に思えます。
しかし、光熱費以外の面ではどうでしょうか。次に電気アンカの光熱費以外のメリットとデメリットについて確認してみましょう。
電気アンカのメリット
電気代以外で電気アンカのメリットは、次のとおりです。
・種類が豊富でテレワークでも使える:就寝時だけでなく自宅で仕事をするときにも使用できるタイプがある
・機能が選べる:湯たんぽにはない温度調節機能やタイマー機能などがある
・すぐに温まる:家電製品としては小型のためすぐに温まる
電気アンカのデメリット
電気アンカにはほぼ温度を下げずに長時間使用できるメリットがありますが、低温やけどを引き起こす原因となります。低温やけどは、60度以下の熱源に長時間接していると発症するやけどです。
一方で、湯たんぽは使用をはじめたときが最高温度で、以降はゆっくりと温度が下がります。これはデメリットといえますが、反対に低温やけど(低温熱傷)が発症する可能性は低いというメリットにもなります。
電気アンカを使用するときは、タイマーを設定したり、設定温度を低くしたりして低温やけどにならない工夫をしましょう。
利便性はもちろん経済面でも電気アンカが有利ですが、低温やけどに注意しましょう
電気アンカは湯たんぽと比べて光熱費も高くないうえに、湯たんぽにはない便利な機能も利用することができます。イメージだけで湯たんぽが経済的と思っている人は、電気アンカも検討してみましょう。
ただし、電気アンカは湯たんぽよりも長時間一定温度で利用できるのがメリットですが、低温やけどのリスクも高くなるので注意しましょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
北海道ガス株式会社 TagTag エコライフのすすめ コンロのガス代と電子レンジの電気代はどっちがおトク?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー