更新日: 2024.02.28 その他家計

「縦型洗濯機」VS「ドラム式洗濯乾燥機」! 電気代がお得なのはどっち?

「縦型洗濯機」VS「ドラム式洗濯乾燥機」! 電気代がお得なのはどっち?
日本では、縦型洗濯機やドラム式洗濯乾燥機などの洗濯機が人気です。どちらの洗濯機も乾燥機能を使用した場合は、電気代が高くなる場合があります。洗濯機は、比較的長年使用できる傾向にあるため、ランニングコストについてもよく考えておきたいところです。そこで、本記事では縦型洗濯機とドラム式洗濯乾燥機の電気代の目安について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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縦型洗濯機とドラム式洗濯乾燥機の電気代はいくら?

洗濯機の電気代は、「消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)」計算できます。料金単価は、電力会社によって異なりますが、ここでは公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の新電力料金目安単価の31円/kWh(税込み)を使用します。
 
大手家電メーカーの洗濯機(2023年製造、洗濯容量10kg)を調査したところ、定格洗濯時の消費電力量は、縦型洗濯機が約60Wh、ドラム式洗濯乾燥機が約70Whでした。
 
この数値をもとにして計算すると1時間あたりの電気代は、縦型洗濯機が約1.86円、ドラム式洗濯乾燥機が約2.17円となります。同じ容量の洗濯機であれば、電気代はドラム式洗濯乾燥機よりも縦型洗濯機のほうが少しだけお得です。
 
洗濯の回数によっても電気代は変わります。洗濯の回数が多くなると洗濯機の稼働時間が増えるため、電気代も高くなりがちです。以下では、週3回ペースで洗濯した場合の縦型洗濯機とドラム式洗濯乾燥機の電気代の目安を紹介します。
 
・縦型洗濯機
縦型洗濯機を1回1時間、週3回ペースで使用すると、1ヶ月間(4週間で計算)で約22.32円(1.86円×12日)の電気代がかかります。年間の電気代は、約267.84円(22.32円×12ヶ月)です。
 
・ドラム式洗濯乾燥機
縦型洗濯機を1回1時間、週3回ペースで使用すると、1ヶ月間で約26.04円(2.17円×12日)の電気代がかかります。年間の電気代は、約312.48円(26.04円×12ヶ月)です。
 

乾燥機能を使った場合の電気代の目安

ドラム式洗濯乾燥機には、乾燥機能がついているものもあります。ヒートポンプ式乾燥のドラム式洗濯乾燥機は、約60度の低温で乾かす仕組みとなっており、衣類の傷みや縮みが少なかったり、電気代も低めで会ったりする点がメリットです。
 
縦型洗濯機にも乾燥機能を搭載した製品がありますが、ヒーター式乾燥が多い傾向といえます。ヒーター式乾燥は、ヒーターで熱した風で洗濯物を乾燥させる仕組みとなっているため、電気代が高くなりやすいことがデメリットです。
 
大手家電メーカーにおける洗濯機(2023年製造、洗濯容量10kg)の定格洗濯乾燥時(標準乾燥モード)の消費電力は、縦型洗濯機が約2290Wh、ドラム式洗濯乾燥機が約1980Whです。1時間あたりの電気代は、縦型洗濯機が約70.99円、ドラム式洗濯乾燥機が約61.38円となります。
 
・縦型洗濯機
縦型洗濯機の乾燥機能を1回1時間、週3回ペースで使用すると、1ヶ月間で約851.88円(70.99円×12日)の電気代がかかります。年間の電気代は、約1万222.56円(851.88円×12ヶ月)です。
 
・ドラム式洗濯乾燥機
縦型洗濯機の乾燥機能を1回1時間、週3回ペース使用すると、1ヶ月間で約736.56円(61.38円×12日)の電気代がかかります。年間の電気代は、約8838.72円(736.56円×12ヶ月)です。
 

洗濯と乾燥の両方を使用した場合の電気代

洗濯と乾燥機能の両方を使用した場合の電気代は、以下のとおりです。
 
・縦型洗濯機
洗濯1回あたりの電気代は、約72.85円(1.86円+70.99円)です。1ヶ月間では約874.2円(72.85円×12日)、年間では約1万409.4円(874.2円×12ヶ月)になります。
 
・ドラム式洗濯乾燥機
洗濯1回あたりの電気代は、約63.55円(2.17円+61.38円)です。1ヶ月間では約762.6円(63.55円×12日)、年間では約9151.2円(762.6円×12ヶ月)になります。
 

乾燥機能を使うと縦型洗濯機は電気代が高くなりやすい!

洗濯のみであれば、縦型洗濯機とドラム式洗濯乾燥機のどちらを使用しても電気代は、月に20円程度しかかかりません。ただし、乾燥機能を使った場合は電気代が一気に高くなります。
 
特に、ヒーター式乾燥の縦型洗濯機は電気代が高くやりやすい傾向です。ヒートポンプ式乾燥のドラム式洗濯乾燥機は、電気代が安めですが本体価格が高いのがデメリットといえます。これらの点を考慮して、自分にとってお得なほうを選ぶとよいでしょう。
 

出典

公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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