更新日: 2024.02.11 その他家計

「ストーブ」と「ヒーター」灯油代のコスパはどちらがよい?

「ストーブ」と「ヒーター」灯油代のコスパはどちらがよい?
現在、暖房器具には多くの種類があり、使用する燃料などもさまざまです。
 
これだけさまざまな種類の暖房器具があると、どれを選べばよいのかと、悩んでしまう方も多いでしょう。
 
そこで本記事では、数ある暖房器具の中から、ストーブとヒーターをピックアップして、どちらのほうが灯油代が安く済むのかを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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ストーブとヒーターの違いは?

ストーブとヒーターは混同されがちですが、部屋を暖める方法が異なります。
 
ストーブは、燃料を燃やした熱で直接的に暖めるという仕組みです。例えば石油ストーブであれば、灯油を燃やして炎を出して、その熱で部屋を暖めます。
 
一方、ヒーターは、温風や放熱で間接的に暖める器具のことを指します。
 
石油ストーブと同様に灯油を使う石油ファンヒーターは、ストーブとは異なり、送風するためのファンが搭載されている点が特徴です。ファンを回すために電気が必要であり、電源プラグが付いている点も違いといえるでしょう。
 

ストーブとヒーターの灯油代を比較する方法は?

ストーブとヒーターの灯油代を比較する際には「燃料消費量」を確認します。
 
ストーブやヒーターにおける燃料消費量とは、1時間あたりの灯油の消費量で、単位は「リットルアワー(L/h)」で表されることが多いようです。
 
例えば、燃料消費量が0.3リットルアワーのヒーターであれば、1時間に0.3リットルの灯油が消費されるということです。
 
この数値が小さければ小さいほど、灯油代のコスパがよいといえるでしょう。
 

ストーブとヒーターの灯油代はどちらがコスパがよい?

ストーブとヒーターの燃料消費量は、対応する畳数によって大きく異なります。そのため今回は、ストーブとヒーターをともに10畳用に合わせて、燃料消費量を比較していきます。
 
今回調査したストーブとヒーターのそれぞれの燃料消費量は、おおよそ表1のとおりです。
 
表1

最大燃料消費量 最小燃料消費量
ストーブ 0.3525リットルアワー 0.284リットルアワー
ヒーター 0.355リットルアワー 0.0645リットルアワー

※筆者作成
 
ストーブに関しては最大燃料消費量のみが記載されているケースがほとんどですが、一般的には火力調節ができるため、実際にはヒーターと同様火力の強さによって燃料消費量には幅があります。
 
最小燃料消費量の場合については、ストーブのほうがかなり高く、弱火での使用ではコスパが悪いことが分かります。最大燃料消費量で比較すると、ストーブのほうが若干低いものの、それほど大きくは変わらないという結果が得られました。
 
ちなみに、経済産業省資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」によると、2月5日時点の灯油の価格は116.7円/リットルとのことです。
 
そのため、ストーブ・ヒーターをそれぞれ1時間使用した場合の灯油代は、表2のとおりです。
 
表2

ストーブ 33~41円
ヒーター 8〜41円

※筆者作成
 
ただし、ヒーターの場合は別途電気代がかかるため、トータルコストで比較した場合には、ヒーターのほうが高くなる可能性もあるでしょう。
 

ストーブとヒーターの灯油代はそれほど変わらない

ストーブとヒーターの灯油代は、最大燃料消費量で比較した場合は、それほど大きな差はありませんでした。
 
ただしヒーターの場合は、弱火での使用はコスパがよいのですが、ファンを動かすために電気を使用するため、電気代が別途かかってしまう点には注意しましょう。
 
暖房器具にかかるランニングコストを把握して、節約しながら寒い冬を乗り越えましょう。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査 調査の結果1.給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油)<調査結果>
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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