更新日: 2024.02.11 その他家計
エアコンは乾燥するので「オイルヒーター」を使いたい! 24時間つけっぱなしだと「電気代」はいくらかかる?「デロンギ」のオイルヒーターで試算
エアコンの暖房は気軽に使用できるメリットがありますが、暖かい空気が上部にたまって部屋全体にいきわたりにくく、乾燥しやすいというデメリットもあります。
本記事では、空気の乾燥を防いで部屋を暖めるため、エアコンのかわりにリビングと自分の部屋でオイルヒーターを24時間つけっぱなしにした場合、毎月の電気代はいくらかかるのかを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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電気代の計算方法とは?
電気代はおもに電気料金単価と使用時間で算出されます。具体的に1時間あたりの電気代は「消費電力(kW)×電気料金単価(円)」の計算式で求めることができ、全国家庭電気製品公正取引協議会が提示する電気料金単価は、2024年2月時点で1kWhあたり31円となっています。
例えば、消費電力が500Wかかる場合は15.5円、700Wかかると21.7円です。それぞれの家電製品を24時間つけっぱなしにすると500Wの場合は372円、700Wだと520.8円かかる計算です。
オイルヒーターをつけると電気代はいくらかかる?
オイルヒーターを使用する場合にかかる電気代も、基本的にさきほどの計算式で求められます。今回はオイルヒーターも商品展開するデロンギ社をもとに解説します。
デロンギ社のオイルヒーターの消費電力は機種によって変わるものの、製品ラインナップを確認すると1200Wから1500W程度となっています。仮に、24時間1300Wの消費電力で稼働し続ける場合、1日あたりの電気代は「1.3kW×31円×24時間=967.2円」となり、30日で2万9016円、2台だと5万8032円かかります。
これだけみると「やはりオイルヒーターは電気代が高いのか」と思われるかもしれませんが、実際は常に最大消費電力で稼働し続けるわけではなく、室内温度によっては消費電力を自動で下げたりオフにしたりすることもあります。使用環境が電気代に与える影響も少なくありません。
例えば、6畳と15畳の部屋を暖める際に設定温度まで上がるまでの時間や必要なパワーも異なります。
これらを考慮して例えば平均800Wで稼働する場合は約3万5700円となり、さきほどの例に比べると「約2万円の差」が出ます。電気代をシミュレーションすることは大切ですが、想定する内容によって大きく変わることもあるため、あくまで参考程度に考えることをおすすめします。
暖房器具のメンテナンスも重要
電気代を節約するには使用時間だけでなく、暖房器具のメンテナンスも欠かせません。例えば、掃除を全くせずに空気の吹き出し口やフィルターに埃がたまった状態で使用を続けると効率が悪くなり、電気代を消費してしまいます。
また機種によっては10年以上前のものよりも最新機種のほうが、エコ機能の進化により節約できるケースもあります。本体の買い替えで一時的に出費はかかりますが、長期的にみると電気代を抑えられるかもしれません。
まとめ
本記事では、エアコンの代わりにオイルヒーターを一日中つけっぱなしにすると電気代はいくらかかるのか解説しました。
「オイルヒーターはエアコンよりも電気代が高い」イメージがあるかもしれませんが、使用する環境や暖房機種、電気の契約内容などはそれぞれ異なるため一概には言えません。暖房代が気になる場合は自身の使用環境を振り返り、改善できる部分がないか考えてみましょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくあるQ&A_Qカタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?
デロンギヒーター オイルヒーター比較表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー