更新日: 2024.01.20 その他家計

「オイルヒーター」の電気代はいくらかかるの? 他の暖房器具と比べて利用するメリットは?

「オイルヒーター」の電気代はいくらかかるの? 他の暖房器具と比べて利用するメリットは?
冬場の暖房器具にファンヒーターやエアコンを使用していても、オイルヒーターの購入を検討する方は多いようです。従来のオイルヒーターは他の暖房器具と比べて電気代が高い傾向にありましたが、現在はどのくらい電気代がかかるのでしょうか。
 
本記事では、オイルヒーターの電気代や他の暖房器具と比較したメリット・デメリット、オイルヒーターの賢い使い方について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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オイルヒーターにかかる電気代

オイルヒーターの消費電力は最大出力で1500Wです。全国家庭電気製品公正取引協議会の電気代目安単価(31円/kWh)を使用して計算すると、1時間あたりの電気代は46.5円となります。
 
※電気代の計算式は「消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価(kWh)」で計算しています。
 
現在のオイルヒーターの多くは設定温度に近づくと自動で消費電力を下げます。そのため、最大出力で使用し続けることはほとんどないようです。
 
これはメーカーによって変動しますが、あるオイルヒーター(ECO機能あり)を10畳の部屋で9時間使用した際の電気代は、20度設定で約145円、18度設定では約136円とのことです。室内気温や環境によって電気代は変動するため、金額はあくまでも参考程度としてください。
 

オイルヒーターのメリット・デメリット

部屋全体を暖める暖房器具はエアコンの暖房機能をはじめ、石油ファンヒーターやセラミックヒーターなど幅広い選択肢があります。ここでは、他の暖房器具と比べたオイルヒーターのメリットやデメリットを解説します。
 

オイルヒーターのメリット

オイルヒーターのメリットは以下の通りです。


・空気が乾燥しにくい
・空気が汚れない
・やけどや火事の心配が少ない

エアコンは部屋に温風を送るため乾燥の原因になります。オイルヒーターの場合、電気で温めたオイルが本体のパネルを温め、パネルからの放熱で部屋全体を暖めます。そのため、エアコンよりも部屋が乾燥しにくく、灯油を使っていないので空気も汚しません。
 
オイルヒーターの表面温度は60度~80度程度です。ストーブ(ファンヒーター)やセラミックヒーターと比較して、子どもが触れてもやけどの危険性が低い温度に設計されているようです。メーカーや製品によって表面温度に差があるため、購入前にチェックしましょう。
 

オイルヒーターのデメリット

オイルヒーターのデメリットは以下の通りです。


・部屋が暖まるまでに時間がかかる
・本体価格が高い

エアコンやセラミックヒーターなどの電気を入れたらすぐ暖かさを感じる商品と比較すると、部屋全体を暖めるまで時間がかかります。また、他の移動式暖房器具が数千円~1万円台で購入できるのに比べて、オイルヒーターは2万円以上する製品が一般的です。
 
一方で、中のオイルを交換したり充填(じゅうてん)したりする必要はなく、オイルの劣化もないため電気代以外のランニングコストはかかりません。ファンヒーターに比べて本体価格や電気代は高いですが、灯油を購入して補充する手間が省けるメリットもあります。
 

電気代を節約するコツ

オイルヒーターの電気代を節約する方法は以下の三つです。


・設置場所
・設定温度
・稼働時間

他の暖房器具と部屋の暖め方が違うため、節約で気をつける点も異なります。節約につながるオイルヒーターの賢い使い方を詳しく見ていきましょう。
 

設置場所は窓際か壁際

窓際や壁際に設置すると、室外からの冷気をカットすることができます。同時に、暖まりだした室内の熱を室外へ逃がさないことで、部屋全体をムラなく暖めます。
 

設定温度は低めでも暖まる

部屋の中で寒さを感じるポイントは室温よりも「体感温度」です。輻射(ふくしゃ)熱を使うオイルヒーターは床や壁、天井も暖めるため、他の暖房より体感温度が高くなります。エアコンやファンヒーターより低めの設定温度にしても十分暖かさを感じられることでしょう。
 

稼働時間は短めで温かいまま節約

輻射熱を利用して部屋を暖めるため、オイルヒーターを切ってもしばらく暖かさが残ります。タイマー機能がついている製品が多いので、電源を切る時間を早めに設定しておくことで節約が可能です。
 

まとめ

オイルヒーターの電気代は9時間使用しても約136円~145円です。ただし、メーカーや使用環境によって電気代は変動します。
 
他の暖房器具と比べると高いと思われるかもしれませんが、温風を出さないので乾燥しにくく、灯油を使わないので電気代以外のランニングコストがかからないなどのメリットもあります。
 
設置場所や稼働時間を調整すると電気代を節約できるので、生活リズムや部屋の環境に合わせてオイルヒーターの導入も検討してみてください。
 

出典

全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A「カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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