更新日: 2024.01.16 その他家計
暖房をつけたまま寝ているのですが、健康とお財布に悪いでしょうか?
また、身体への負担も気になるところです。そこで、本記事ではエアコンをつけたまま寝た場合にどのくらいの電気代がかかるのか、健康面にどのような影響が出るのかについて紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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エアコンを一晩中つけた場合の電気代はいくら?
エアコンを一晩中稼働させた場合は、どのくらいの電気代になるのでしょうか。電気代は、以下の計算式で求めることができます。
・電気代=消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)
ここでは、23時~翌朝6時までの7時間ほどエアコンをつけたままにした場合の電気代をシミュレーションしていきます。
・消費電力(kW)や料金単価(円/kWh)の調べ方
エアコンの電気代を計算する前に、消費電力(kW)や料金単価(円/kWh)を調べることが必要です。エアコンとひとくちにいっても、消費電力(kW)は製品によって異なります。エアコン本体や、取扱説明書などに記載されている暖房消費電力をよく確認してみましょう。
なお、一般的に畳数表示が大きいエアコンほど消費電力が大きくなりやすい傾向です。また、料金単価(円/kWh)は電力会社や契約プランなどによって異なるため、領収書などで確認しておくとよいでしょう。ちなみに、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会では、新電力料金目安単価を31円/kWh(税込)としています。
・8畳用エアコンを一晩中稼働させた場合の電気代の目安
今回は大手エアコン販売店の8畳用エアコンを参考に電気代の目安をみていきましょう。この製品の暖房消費電力は、635Wです。
この数値をもとにしてシミュレーションすると、一晩中エアコンを稼働させた場合の電気代は約138円(0.635KW×31円/kWh×7時間)となります。1ヶ月間(30日で計算)では、約4140円です。11~3月まで5ヶ月間エアコンを毎晩使う場合の電気代の目安は、約2万700円となります。
暖房をつけたままで寝ると健康に悪いのか?
エアコンは、電気代が高くなりやすい一面があります。しかし、石油ファンヒーターや電気ストーブよりも火災や火傷、一酸化炭素中毒などの心配がないため、就寝中でも安心して使える点がメリットです。
ただし、一晩中エアコンをつけたままにする場合は、部屋の湿度が下がり空気が乾燥しやすくなるため、健康面に注意しましょう。人によっては、のどや鼻の痛み、ドライアイの原因となるケースもあるため、エアコンを一晩中つけたままにする場合は、風が直接当たらないように工夫したうえで就寝することをおすすめします。
どうしても空気の乾燥が気になる場合は、エアコンと加湿器を併用するのも方法の一つです。また、空気の乾燥は健康面だけでなく、肌荒れを引き起こしたり乾燥肌を悪化させたりするなど、美容面に影響を及ぼす可能性があります。そのため、肌のお手入れにも気を配ったほうがよいでしょう。
暖房を一晩中使うと電気代が高くなる!乾燥にも注意!
エアコンは、石油ファンヒーターなどに比べて就寝中でも安全に使えるのがメリットですが、電気代が高くなりやすい傾向です。8畳用エアコンを一晩中(7時間)使うと、約138円の電気代がかかります。電気代が気になる場合は、寝る前にタイマーをセットしておくとよいでしょう。
どうしても寒くて眠れない場合は、電気毛布や湯たんぽを併用するのも方法の一つです。エアコンを長時間使用すると室内の空気が乾燥するため、のどや目の痛み、肌荒れ対策を工夫すると快適に利用できます。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 令和4年度 事業報告
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー