更新日: 2024.01.12 その他家計

1日にとるべきカロリーを炊いた米だけで満たす場合、何合炊けばいい?月の費用はいくらになる?

1日にとるべきカロリーを炊いた米だけで満たす場合、何合炊けばいい?月の費用はいくらになる?
日本人の主食といえば、最初に米を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。小麦粉関連の商品が軒並み値上がりするなか、米の価格は比較的安定しています。節約のために、米中心の食生活をしている人もいるかもしれません。仮に1日にとるべきカロリーを炊いた米だけで満たす場合、何合炊けばよいのでしょうか。また月額費用についても解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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成人男性が1日にとるべきカロリー

農林水産省の公式ホームページによると、1日に必要なエネルギー量は、「活動量の少ない成人女性の場合は、1400~2000kcal、男性は2200±200kcal程度が目安」としています。身体活動レベルとは、日常生活でどのくらい体を動かしているかを指します。
 
身体活動レベルは「低い」「ふつう」「高い」の3段階に分類され、ほとんどの方が「低い」か「ふつう」に該当します。今回は身体活動レベルが「低い」に該当する成人男性を基準に、1日にとるべきカロリーを2200kcalとして考えていきましょう。
 

1日にとるべきカロリーを米のみで賄うと?

精米のご飯のカロリーは100gあたり156kcalであり、ご飯茶碗に軽く1杯(約150g)に換算すると234kcalです。成人男性が1日にとるべきカロリーを米のみで賄うとなると、ご飯茶碗に軽く10杯近くを食べなくてはいけないことになります。
 
もう少しくわしく計算してみましょう。精米のご飯1合は約350gあり、1合あたりのカロリーは約546kcalです。身体活動レベルが「低い」に該当する成人男性が1日にとるべきカロリーは約2200kcalなので、2200kcal÷546kcal=約4合のご飯を食べる必要があります。
 
ご飯1合(約350g)を炊くためには、生米が160g必要です。つまり、ご飯4合を炊くためには約640gの生米が必要となります。小売物価統計調査(動向編)によると、2023年10月のうるち米(コシヒカリ以外)の東京都区部小売価格は5kgあたり2225円です。
 
1kgあたりの価格は445円、100gあたりの価格は44.5円となるため、640gの価格は約44.5円×6.4=284.8円となります。1日にとるべきカロリーを米のみで賄うと、1日あたりの費用は約285円、1ヶ月あたりの費用は約8550円です。
 

米のみで生活するのは栄養的に問題がある

米のみを食べても1日に必要なエネルギーは摂取できますが、栄養的に問題があります。農林水産省では料理を5つのグループ(主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物)に分け、それぞれ1日にどれだけ食べたらよいかのかを「つ(またはSV=サービング)」で表現しています。例えば、ご飯やパンなどの主食は1日に5~7つ必要です。
 
なお、ご飯の「1つ」はおにぎり1個分を指します。同じ要領で副菜は5~6つ、主菜は3~5つ、牛乳・乳製品は2つ、果物は2つを目安に食べるのがよいとしています。健康を維持するためには、1つの食品を集中的に食べるのではなく、さまざまな食品をバランスよく食べることが重要です。
 

バランスのよい食生活を

1日にとるべきカロリーを炊いた米だけで満たす場合、成人男性で約4合の米が必要です。1ヶ月あたりの米の購入費は約8550円となり、食費の節約は可能でしょう。ただし、3食米のみを食べ続ける生活は体によいとはいえません。米のみで1日にとるべきカロリーを賄うことはやめ、バランスのよい食事を心がけるようにしましょう。
 

出典

農林水産省 一日に必要なエネルギー量と摂取の目安

政府統計の総合窓口 小売物価統計調査 小売物価統計調査(動向編) 月次 2023年10月

農林水産省 「何を」「どれだけ」材料と料理区分

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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