更新日: 2023.12.29 その他家計
節約のため自炊しています。寒い時期の鍋料理はラクだけど野菜が高い! 自炊してもムダなのでしょうか?
そこで本記事では、鍋料理に使用される代表的な野菜を例に、野菜の価格高騰について解説します。食費の簡単な節約術についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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野菜の価格高騰はいつまで続く?
野菜の高騰が続くなか、スーパーで気軽に野菜が購入できないと不安になる方も多いでしょう。
そこで本項では、農林水産省の「野菜の生育状況及び価格見通し(令和5年11月)について」や「青果物卸売市場調査(日別調査)」を参考に、次に挙げる野菜の価格高騰について解説します。
・だいこん
・にんじん
・はくさい
・ねぎ
冬においしい鍋を作って節約をしたい方や野菜の価格が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
だいこん
だいこんは、千葉県や神奈川県など主産県での生育が順調で、12月は出荷数量と価格は平年並みで推移する見込みです。農林水産省の「青果物卸売市場調査(日別調査)」(令和5年12月11日分)によると、1キログラムあたり74円で100円を切っていることが分かりました。
にんじん
にんじんは北海道産中心の出荷から千葉県産の出荷へと切り替わっています。8~9月にかけての高温等の影響により出荷が少なく、12月は平年を上回る価格となります。「青果物卸売市場調査(日別調査)」(令和5年12月11日分)によると、1キログラムあたり130円です。
はくさい
はくさいは、茨城県産が10月以降の気温高等によって生育が前進傾向です。12月前半の出荷数量が平年を上回った関係で平年を下回る見込みでしたが、後半になって平年並みに戻り、価格も平年並みに推移する見込みです。
「青果物卸売市場調査(日別調査)」(令和5年12月11日分)によると、1キログラムあたり53円です。鍋の主役ともいえる野菜の一つですが、購入しやすい価格で落ち着いています。
ねぎ
ねぎは、茨城県や千葉県産に加え埼玉産の出荷が増加しています。にんじんと同じで8~9月にかけての干ばつや高温の影響により出荷数量が平年を下回ることで、平年を上回る価格となっています。
「青果物卸売市場調査(日別調査)」(令和5年12月11日分)によると、1キログラムあたり436円であり、だいこんやにんじん、はくさいと比べると価格はかなり高いことが分かりました。
野菜の価格高騰を乗り切る節約術
野菜の価格高騰を乗り切るために、次に挙げる節約術を紹介します。
・きのこを活用する
・小分け野菜を選ぶ
・ふるさと納税の返礼品をもらう
ここで紹介する節約術は一例であり、そのほかにもトマトジュースなどの野菜加工品を活用する、工場栽培の野菜を購入するなどの方法もあります。ぜひ、自分にあった節約術をみつけて、上手に食費を節約してみてください。
きのこを活用する
きのこは主に工場で生産されており、気候条件に左右されないため価格が安定しています。鍋以外にも炒め物やシチューなど、数多くのメニューに取り入れられるため、自炊の味方食材だといえるでしょう。
大容量パックを購入して冷凍すれば鮮度が長持ちする、栄養価やうまみがアップするなどのメリットがあります。
小分け野菜を選ぶ
一人暮らしをしている方であれば、小分け野菜を活用すれば食費をおさえられます。近年は多くのスーパーで、小分けにした野菜を販売するケースが増えています。
例えば、にんじんやじゃがいもは1個単位、だいこんやはくさいなら4分の1程度にカットしたものが売られているので、本当に必要な分だけ購入したい方におすすめです。
ふるさと納税の返礼品をもらう
ふるさと納税を活用して返礼品で野菜をもらえば、お得に好きな野菜が食べられます。応援する産地の野菜が選べるので、気になる野菜があればぜひチェックしてみてください。
しかし、野菜が届くタイミングが選べないこと、定期的に野菜が届くわけではないため、ほかの節約術とあわせて活用することをおすすめします。
節約術を活用して自炊を楽しもう
野菜は品目によって価格が平年並みに落ち着いているもの、高騰しているものがあります。本記事で紹介した鍋に利用する野菜では、ねぎとにんじんが価格高騰していることが分かりました。
しかし、一年を通じて価格が安定しているきのこや、小分け野菜を購入するなどの節約術を活用すれば、自炊でも食費をおさえられるでしょう。少ししか節約できないようでも、長期的に考えれば大きな節約になる可能性もあるので、節約は決してムダではありません。ぜひ、自分にあった節約術をみつけて活用してください。
出典
農林水産省 野菜の生育状況及び価格見通し(令和5年12月)について
農林水産省 青果物卸売市場調査(日別調査)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー