更新日: 2024.01.01 ライフプラン
年収600万ですが、遊び呆けていたため貯金は0円です……。貯金がないと結婚は厳しいでしょうか。
しかし、それで貯金が0円ということは、日々の生活で一般的な人よりも多くのお金を使っているといわざるをえません。今回は、年収600万円かつ貯金0円の人が結婚をするのは厳しいのかについて考えてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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多くの独身者が結婚相手に求めるもの
結婚にはお金の問題がつきまとうという意識をもっている人もいるでしょう。実際のところはどうなのでしょうか。
内閣府 男女共同参画局の「令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書」によると、結婚相手にお金に関する事柄を求めている独身者は少なくありません。
20〜39歳までの独身女性のうち32.6%が、結婚相手に「満足いく経済力・年収」を求めています。独身男性で同様のことを求めているのは、5.8%です。
また、同じく女性は29.5%が「金銭感覚が近い」相手を望んでいます。これは男性も比較的多く、21.7%でした。さらには女性の15.1%が、「正規雇用」であることを結婚相手に望んでいます。男性は4.4%でした。
こうみると、やはり経済力や金銭感覚が、結婚相手を選ぶ際に重要な要素の一つとなっていることは否定できません。
結婚にはお金がかかる?
そもそも、結婚をすると本当にお金がかかるのか気になる人もいるでしょう。ここで、総務省統計局による「令和4年 家計調査」から、世帯あたりの支出額をみてみます。1人暮らし世帯の1ヶ月あたりの平均消費支出額は、約16万1000円でした。
一方で、2人以上の世帯の平均消費支出額は、約29万円となっています。その差は10万円以上です。生活水準は下げることなく、かつ貯金が0円の状態で、収入のあまり多くない人や無職の人と結婚する場合は、初月から赤字になってしまう可能性があります。
また、結婚そのものにもお金はかかるでしょう。結婚式や披露宴などを催すには、多くの資金が必要です。令和4年の「ゼクシィ結婚トレンド調査」では、挙式・披露宴・ウエディングパーティーの費用の総額は、303.8万円と推計されています。
それに対して、ご祝儀の総額は180.4万円です。貯金が0円であれば、結婚式や披露宴すら行えません。
結婚を望む人は貯金を始めよう
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均年収は458万円です。年収600万円あれば、平均と比べて150万円近く多いことになります。平均的な生活をするだけで、すぐに貯金ができるでしょう。1人暮らしであれば、なおさらです。
ただ、貯金がなくても結婚できる可能性は十分にあります。年収600万円は、多くの独身者にとって魅力的であるためです。それでも貯金が一切ないとなれば、2〜3割ほどの独身者が望む「金銭感覚が近い」という条件には当てはまらないと異性に判断されかねません。
結婚を望む人は、今からでも貯金をしてみましょう。もしくは、お金以外の感覚や価値観の合う異性を見つけるのも一つの方法です。
お金の使い方を改善した方が結婚はしやすい
貯金がまったくなくても、年収600万円であれば結婚は可能でしょう。ただ、結婚すればこれまで以上にお金がかかることは避けられません。
結婚相手にお金に関する条件を求める人も少なくないため、パートナーとして選んでもらえる可能性は下がってしまう恐れがあります。平均的な生活水準にするだけでも、貯金は可能です。
その後、結婚を本格的に検討するか、もしくは、お金以外の価値観の合う異性を見つけるのもよいでしょう。
出典
内閣府 男女共同参画局 令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-
総務省統計局 2022年家計調査 単身世帯
総務省統計局 2022年家計調査 二人以上の世帯
株式会社リクルート ゼクシィ結婚トレンド調査2022 首都圏
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー