更新日: 2023.12.27 その他家計

「全身カイロ」にしたら暖房はいらない?暖房の電気代とカイロ代を比較してみるとどうなる?

「全身カイロ」にしたら暖房はいらない?暖房の電気代とカイロ代を比較してみるとどうなる?
冷えなどに対して有効なツボがある場所にカイロを貼ることで、全身を効果的に温めることができます。特に寒い冬の時期には、暖房とカイロ、どちらが経済的な選択なのか疑問を抱く人も多いようです。
 
本記事では、カイロを貼るのに効果的な場所やツボについて詳しく解説します。さらに、暖房の電気代とカイロ代を比較することで、コスパがいいのはどちらなのかも説明します。
 
効果的なカイロの貼り方や場所を理解して、どちらがどれくらい経済的な選択なのか確認してみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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カイロを貼るのに効果的な場所・ツボ

カイロは、冷えなどに対して有効なツボがある場所に貼ることで、全身を効果的に温めることができます。特におすすめなのは、首、背中、腰、おなか、足にあるツボです。また、これらの部位には太い血管が通っていることもあり、血流を促進し、コリなどの症状の緩和も期待できます。
 
本項では、カイロを貼るのに効果的な場所・ツボについて見ていきましょう。
 

首【大椎(だいつい)】

カイロを貼るのに効果的な場所の一つが、首です。首を前に曲げた際に、首と背中の間に位置する骨があり、その部分には「大椎(だいつい)」と呼ばれるツボがあります。このツボは、風邪や悪寒などの症状を緩和するとされており、大椎(だいつい)にカイロを貼ることで全身が温まります。
 

背中【風門(ふうもん)】

カイロを貼る場所として、背中もおすすめです。背中の肩甲骨の間には「風門(ふうもん)」と呼ばれるツボがあります。このツボも風邪などの症状を緩和するとされており、僧帽筋という大きな筋肉もあるため、カイロを使用することで血流が促進されます。風門に自分でカイロを貼るのは難しいため、周囲の人にお願いしましょう。
 

腰【命門(めいもん)】

カイロを貼る場所として、腰も挙げられます。へその真裏には「命門(めいもん)」と呼ばれるツボがあり、その指2本分外側には「腎兪(じんゆ)」と呼ばれるツボもあります。これらのツボにカイロを貼ることで腰全体が温まり、血流が促進されるため腰痛対策としても効果が期待できるでしょう。
 

おなか【気海(きかい)】

寒いと感じるときは、おなかにもカイロを貼ることを検討しましょう。へその指2本分下には「気海(きかい)」と呼ばれるツボがあります。このツボを温めることで、コンディションが安定すると言われています。首(大椎)や背中(風門)などと同様に、おなか(気海)にもカイロを貼り、全身を心地よく温めましょう。
 

足【太谿(たいけい)】

足の内くるぶしとアキレス腱(けん)との間にあるくぼみには「太谿(たいけい)」と呼ばれるツボがあります。太谿(たいけい)は冷えに対して有効なツボとされています。また、くるぶし周辺には太い血管が通っているため、カイロを貼ることで効果的に全身を温めることが可能です。足が冷たいのが苦手な人には、特におすすめです。
 

暖房の電気代とカイロ代比較

暖房の消費電力はおおよそ110〜1490Wです。全国家庭電気製品公正取引協議会の電気代目安単価31円/kWhをもとに、暖房の1時間あたりの電気代を計算すると、3.41〜46.19円となります。例えば、1日8時間、1ヶ月(30日)使用した場合の電気代は818.4~1万1085.6円です。
 
一方で、カイロを首、背中、腰、おなか、足に貼る場合、1回で必要な枚数は6枚(足は2枚)です。1ヶ月(30日)で必要な枚数は180枚となります。例えば、カイロ10枚入りが770円で販売されていた場合、180枚そろえるのにかかる費用は1万3860円です。
 
暖房の省エネ性、温度設定、使用時間、カイロの価格や品質などによってコストパフォーマンスは変動しますが、上述の条件では暖房を利用するほうがコストを節約できる傾向があります。
 

暖房とカイロをうまく使い分けて冬を乗り越えよう!

カイロは、首(大椎)、背中(風門)、腰(命門)、おなか(気海)、足(太谿)などに貼ることで、全身を効果的に温めることができます。これらの部位には太い血管が通っている場合もあり、血流の促進にも役立ちます。
 
暖房の電気代とカイロ代は使用状況によって大きく変動するため、自身の状況に合わせて一度計算してみてください。コスパや使い勝手などを考慮して選択し、寒い冬を快適に過ごしましょう。
 

出典

公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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