更新日: 2023.12.24 その他家計

「エアコン」「ファンヒーター」「こたつ」、1人暮らしでお得なのはどれ? それぞれの費用を比較

「エアコン」「ファンヒーター」「こたつ」、1人暮らしでお得なのはどれ? それぞれの費用を比較
寒い季節になると、暖房器具を使う機会が増えてきます。その場合、多くの人が気になるのは、やはり1日に長時間暖房器具を使った場合の電気代でしょう。
 
そこで今回は、エアコン・ファンヒーター・こたつ、それぞれにかかる電気代を比較してどれが最もお得かを解説し、また、それぞれの暖房器具のメリットとデメリットや節電方法なども紹介していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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実際にお得なのは? エアコン・ファンヒーター・こたつの電気代を比較

ここでは、エアコン・ファンヒーター・こたつを、1日8時間使用した場合の1ヶ月の電気代を紹介します。電気代は「消費電力(kW)×使用時間(時間)×電力量料金(円/kWh)」で計算し、電力量料金は31円/kWh(税込)とします。
 
エアコンの消費電力は、6畳用が530W、10畳用が710W、ファンヒーターは弱で600W、強で1200W、こたつは弱で80W、強で160Wとします。これらは、実際の市販製品に基づいた値です。
 
計算した結果は、エアコン6畳用は1ヶ月で3943.2円、10畳用は5282.4円でした。ファンヒーターは弱で4464円、強で8928円、こたつは弱で595.2円、強で1190.4円です。これらの結果から、こたつが最も経済的であり、ほかの暖房器具の6分の1から8分の1の電気代で済むことがわかります。なお、ファンヒーターは電気のみを使ったタイプでの計算です。
 

エアコン・ファンヒーター・こたつのメリットとデメリットとは?

ここでは、エアコン・ファンヒーター・こたつの、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。電気代だけでなく、ライフスタイルに合わせた暖房器具を選ぶ際の参考になるでしょう。
 

・エアコン

エアコンは、冷暖房が使えるうえに部屋全体を暖めることができ、指定した温度を保持できるのがメリットといえます。やけどの心配もありません。
 
しかし、設置工事が必要なことや本体価格が高いこと、そして部屋が乾燥しやすいことはデメリットといえるでしょう。特に、室外機との接続では壁に穴を開けるため、賃貸住宅なら管理会社や大家さんへの確認が必要です。なお、乾燥の対処には加湿器の併用が推奨されます。
 

・ファンヒーター

電気のみのファンヒーターは、すぐに暖まるうえに空気を汚さず、匂いがしないのがメリットです。価格が比較的安く、移動させやすいこともメリットといえます。
 
ただし、部屋全体を暖めるのは難しいでしょう。1000W以上のファンヒーターなら部屋全体が暖まりますが、その分電気代がかかります。また、空気の乾燥も起こりやすいため、加湿器と併用するのが効果的です。
 

・こたつ

こたつは、省エネで空気を汚さないこと、部屋が乾燥しないこと、そして火事のリスクが低いことがおもなメリットです。
 
しかし、いったん入ると出にくくなったり、長時間使用すると脱水症状を起こしたりする可能性があるのはデメリットといえます。
 
限られた空間を暖めるため省エネ効果は高いのですが、長く入っている場合は水分補給に注意しましょう。また、設置にスペースを取られるのもデメリットといえます。ただし、テーブルになるのはメリットでしょう。
 

暖房器具の節電方法とは?

エアコンの節電には、適切な設定温度やフィルターの掃除、それにオンオフの繰り返しを避けることなどが有効です。暖房の設定温度を1℃下げると約10%節電できるとされています。フィルターは2週間に1度の掃除が効果的です。また、冷えた部屋を暖める際に最も多く電力が使われるため、オンオフの繰り返しは電力消費を増やす原因となります。
 
ファンヒーターの節電では、フィルター掃除のほかに、窓付近に置くこと、温度を低く設定することなどが有効です。ファンヒーターを窓付近に置くことで、窓からの冷気を暖めて部屋に巡らせることができます。
 
こたつでは、大きめの掛け布団の使用や、保温・断熱効果のあるものを敷くことが推奨されます。掛け布団は天板の幅+1mが理想です。これにより、こたつの保温効果が高まり、弱でも十分な暖かさが得られます。
 

ライフスタイルに合わせた暖房器具を選ぼう

今回は、エアコンやファンヒーター、こたつの電気代を比較し、どの暖房器具がお得なのかを見てきました。結果としてはこたつが1番お得でした。しかし、暖房器具はそれぞれにメリットやデメリットがあり、人によってライフスタイルも違います。寒い季節を節電しながら効果的に暖まるには、自分のライフスタイルに合った暖房器具を選び、その特徴をいかに生かすかが大切でしょう。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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