更新日: 2023.12.22 その他家計

冬はエアコンのほかに石油ストーブを使っています。灯油の節約方法はあるのでしょうか?

冬はエアコンのほかに石油ストーブを使っています。灯油の節約方法はあるのでしょうか?
暖房器具といえばエアコンが主流になりつつありますが、石油ストーブも根強い人気があります。
 
また、部屋ごとにエアコンと石油ストーブを使い分けている人もいるでしょう。2023年12月現在、灯油代は高止まりしており、石油ストーブの灯油を節約したいところです。
 
そこで、本記事では比較的簡単にできる灯油の節約方法を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

石油ストーブとは

石油ストーブは、灯油が気化した際に発生するガスを燃焼させて室内を暖める暖房器具です。家庭用の石油ストーブには、対流形と反射形の2種類があります。
 
・対流形
対流形は、形状が丸く360度全体から熱を放出する点が特徴です。そのため、部屋の中央に置きたい場合に向いています。
 
・反射形
反射形は、反射板で反射させた熱を前方から放出する点が特徴です。そのため、壁際に置きたい場合に向いています。また、灯油タンクが取り出せることから、対流形よりも家庭向きといえるでしょう。
 
・石油ストーブのメリット
石油ストーブは電気を必要としないため、電源を気にせずに好きな場所に置くことができます。また、燃焼時に水蒸気が発生するため、部屋が乾燥しすぎることがありません。上部にやかんを置いてお湯が沸かせるのも、石油ストーブならではのメリットでしょう。
 
さらに、音が静かで持ち運びがしやすく、災害や停電時の備えになります。
 
・石油ストーブのデメリット
稼働時間によっては、かなりの頻度で給油が必要になります。また、点火と消火時に独特の臭いが発生したり、やけどの危険性があったりするのは、石油ストーブのデメリットだといえます。
 
また、定期的に換気をしないと、酸素不足による不完全燃焼で一酸化炭素中毒になる恐れがあるため注意が必要です。
 

石油ストーブを1ヶ月使った場合の灯油代

それでは、7〜10畳タイプの家庭用石油ストーブを、1日8時間の稼働で1ヶ月(31日)使った場合の灯油代を算出してみましょう。
 
資源エネルギー庁によると、2023年12月の灯油価格(18リットル)で店頭価格の全国平均は2061円のため、1リットルあたりでは114.5円です。最大燃料消費量が0.267L/hの場合、石油ストーブを1日8時間使った場合の灯油代は244.572円、1ヶ月では7581.732円になります。
 

灯油の節約方法

石油ストーブに省エネ機能はありません。そのため、灯油を節約するには、熱を逃さないことと、ちょっとした工夫によって稼働時間を減らすことが必要です。以下のような節約方法を実践しましょう。
 

・部屋の熱を逃さない

石油ストーブで温まった熱を、なるべく逃さないことが重要です。そのため、カーテンを2重にしたり断熱シートを窓に設置したりしましょう。また、ドアの隙間をふさぐことも効果的です。
 

・空気を循環させる

暖かい空気は部屋の上部に滞留するため、サーキュレーターや扇風機で空気を循環させましょう。そうすることで、部屋全体を暖め続けることができます。
 

・ほかの暖房器具を併用する

石油ストーブとこたつや電気カーペットなどを併用することで、部屋が温まったらストーブを消しても暖を取り続けることができます。
 

石油ストーブの使用時は必ず換気をしよう

石油ストーブは乾燥を防ぎながら部屋全体を暖めてくれるため、エアコンが苦手な人にも適した暖房器具です。
 
ただし、1日8時間の稼働で1ヶ月使い続けた場合の灯油代は、7500円を超えます。2023年は灯油が高騰して家計にも大きく影響しているため、本記事で紹介した節約方法を実践して灯油の節約に努めましょう。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集